2019年10月10日、アメリカのLinuxプレインストールPCの販売企業System76が、第10世代Intel Core CPUを搭載した「Galago Pro」を発売いたしました。
販売サイト:Galago Pro:System76
System76については以前に記事にしており、その時も「Galago Pro」でした。名称はそのままでアップグレードした形になります。
前世代では13.3インチと14インチがありましたが、14インチのみになったようです。
スペック
※比較として前世代の仕様も併記します。
メーカー | System76 | |
名称 | Galago Pro | Galago Pro(14″) |
発売日 | 2019/10 | 2018/05 (国内未発表) |
定価 | 949ドル | 899ドル |
実売価格 | ||
価格条件 | ||
CPU | Core i7-10510U Core i5-10210U | Core i5 8250U Core i7 8550U |
グラフィック | UHD | Intel UHD620 |
メモリ | 8GB | |
メモリ規格 | DDR4-2666 | DDR4-2400 |
メモリ増設 | 最大64GB | 最大32GB |
2.5inch | 最大4TB | |
M.2 | 240GB〜2TB(SATA) 250GB〜2TB(PCIe) | 120GB〜2TB(SATA) 250GB〜1TB(PCIe) |
画面 | 14インチ | |
解像度 | 1920×1080 | |
ベゼル幅 | やや狭 | |
表面 | ||
タッチ対応 | ||
光学ドライブ | – | |
USB2.0 | – | |
USB3.0 | 2 | |
USB3 Type-C | 1(TB3) | |
USB PD | × | |
HDMI | 1 | |
LANポート | 1GbE | |
wi-fi | 802.11ac(2×2) | 802.11ac(1×1) |
Bluetooth | 5.0 | |
office | × | |
カードリーダー | SD | |
Webカメラ | 720p | |
赤外線カメラ | × | |
NFC | × | |
指紋センサー | × | |
Windows Hello | × | |
オーディオジャック | ○(in/out) | |
マイク | ○ | |
スピーカー | ステレオ | |
スピーカー位置 | ||
サウンド | ||
キーピッチ | ||
キーストローク | ||
キーボードバックライト | ○ | |
バッテリー | 35.3WHr | |
稼働時間 | ||
ACアダプタ | 40W | |
充電時間 | ||
急速充電 | ||
幅 | 330mm | 329.6mm |
奥行き | 225mm | 225mm |
高さ | 18mm | 14.2mm |
重量 | 1.3kg | |
開口角度 | ||
カラー | ||
その他特徴 | Linux only mini-DPポート | Linux only Wi-fiは2×2に変更可能 mini-DPポート |
※厚さが異なっていますが、前世代の値が間違いだと思われます。
特徴
「Galago Pro」は(おそらく)アルミ系の色そのままの、macbookなどに通じる雰囲気を持っています。
インターフェースはやたらと充実していて、ハイエンド寄りにしか搭載されないThunderbolt 3も搭載しています。
(第10世代が普及すればミドルクラスでも搭載すると思うのですが、現状はまだそこまでいっていません)
OSはUbuntuベースの独自OS「Pop!_OS」です。
デフォルトでディスク暗号化がONになっていたり、開発者よりの構成になっていたりします。
また、「Pop!_OS」自体も無料で公開されており、ついでに言えばSystem76のデバイスのファームウェアもオープン化されています。
参考:Pop!_OS by System76:System76
参考:system76/firmware-open:github
ハードウェアの話をすると、CPUは第10世代のComet Lakeで、Core i5-10210UもしくはCore i7-10510Uとなっています。
メモリはデフォルトで8GB、カスタマイズで最大64GBまで増やすことができます。
ストレージは14インチサイズながらM.2 SSD(SATA/NVMe両対応)と2.5インチの両方を備えていて、こちらもカスタマイズで2TB(M.2)+4TB(2.5インチ)の計6TBまで増設可能です。
ちなみにデフォルトは256GB M.2 SATA SSDです。
インターフェースの多さやカスタマイズ性の高さは素晴らしいのですが、バッテリー容量が35.3WHrと少ないのが弱点です。
おそらくですが、稼働時間は2〜3時間程度になるんじゃないでしょうか。
また、電源アダプタも40Wなので、急速充電も期待できません。
外観
正面から見ると、ベゼルは太めです。
数年前からすれば細い方ですが、最近の狭額ベゼルと比べると太く感じますね。
カメラは720pで、IR(赤外線)対応などは特に謳われていないです。
インターフェースです。
右サイドは左上から順に、Thunderbolt3、USB3.0、miniDisplayPort、HDMI、SDカードLANポート、ロック穴となっています。
左サイドは、電源ジャック、スペックに載っていませんがSIMスロットらしきもの、USB3.0、電源ボタン、マイクジャック、ヘッドホンジャックとなっています。
HDMIに加えてminiDPまで備えているということで、マルチディスプレイ環境を前提とした開発者・研修者向けという印象が強いです。
キーボードはANSI配列です。特にひねったとこも見当たらず、右一列が邪魔なくらいでしょうか。
もともとがLinux機なので、Windowsボタンのアイコンが違っているのが新鮮といえば新鮮です。
背面にはデカデカとSystem76のロゴが。
まとめ
System76は2005年にアメリカで設立された、LinuxプレインストールPCの販売企業です。
ノートPCだけでなく、デスクトップやラックサーバーも手がけています。
世界60カ国に販売しており、発送可能地域には日本も含まれています。
価格は949ドル(約104,000円)からと、前世代より50ドル高くなっています。
実際に購入すると、ここに送料と関税がかかってきます。トータルすると、DELL「XPS 13」と同じくらいにはなりそうですね。
ただ、カスタマイズの幅は大手メーカー以上で最大スペックは他メーカーに真似できないレベルなので、とにかく大量のメモリを!なんて場合にはありかもしれません。
ちなみに以前はFRONTIERが同型のノートを取り扱っていましたが、現在はなくなったようです(ゲーミングノートには同型のものがあります)。
関連リンク
Galago Pro:System76
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