2019年末、がじぇっとりっぷは買って半年もしないタブレット、CHUWI「Hi9 Pro」を踏み壊してしまいました。
使い勝手が良かったので画面スペックが同じもの(8.4インチ、2560×1600)を探した結果、HUAWEI「dtab Compact d-01J」が中古ながら安価かつ大量に出回っていたので、3台目のタブレット(1台目はNexus7 2013)として購入しました。
「dtab Compact d-01J」はHuawei「MediaPad M3」のスペックを落とした(RAM/ROMが4GB/32GB→3GB/16GB)、Docomo専用モデルで、新品の流通はほぼなくなりましたが、オークションやフリマで大量に出回っています。
dtab Compact d-01J
GoodPoint
✔ 高精細ディスプレイ
✔ ステレオスピーカー
✔ 滑りの良いタッチパネル
BadPoint
✖ microUSB
✖ Android 6.0で更新終了
✖ Docomoアプリが邪魔
スペック
※比較対象に「Hi9 Pro」のスペックを併記しています。
メーカー | dtab d-01j | Hi9 Pro |
---|---|---|
名称 | HUAWEI | CHUWI |
発売日 | 2017/05 | 2018/08 |
定価 | 24,000円 | |
購入価格 | 8,855円(送料込) | 12,358円(送料込) |
幅 | 216mm | 217.4mm |
奥行き | 124mm | 128.9mm |
高さ | 7.6mm | 7.9mm |
重量 | 325g | 340g |
CPU | Kirin 950 (2.3GHz A72 x 4 + 1.8GHz A53 x 4) | Mediatek X27(MT6797X) (2.3GHz A72 x 2 + 1.4GHz A53 x 4 + 1.4GHz A53 x 4) |
メモリ | 3GB | |
メモリ規格 | LPDDR4 | LPDDR3 |
グラフィック | Mali T880-MP4 | |
ストレージ | 16GB | 32GB eMMC |
画面 | 8.4インチ | |
解像度 | 2560×1600 | |
ベゼル幅 | 細 | |
USB | 1(2.0、micro) | 1(2.0、Type-C) |
wi-fi | 802.11 ac | |
Bluetooth | 4.1 | |
カードリーダー | microSD | |
Webカメラ | 800万画素(フロント) 800万画素(リア) | 500万画素(フロント) 800万画素(リア) |
オーディオジャック | ○ | |
スピーカー | ステレオ | モノラル |
バッテリー | 4980mHr | 5000mAh |
ACアダプタ | 5V/1.8A〜12V/1.35A | 5V / 2A(Type-C) |
その他特徴 | nanoUIM GPS:A-GPS,GLONASS | microSIM GPS:A-GPS,GLONASS |
外観
パッケージはシンプルで、本体と電源アダプタです。
本来はスタンドもあるのですが、中古なので欠品でした。
上下インターフェースです。スピーカーは上下にあり、横持ち時にステレオになります。
上はオーディオジャック、下にはリセット穴とmiroUSB、SIM/microSDスロットが付いています。
右サイドには電源ボタンと音量ボタンがあります。
「Hi9 Pro」は電源ボタンが上だったので、配置が逆ですね。
ほとんど映っていませんが、画面下部にはホームボタンにも見える指紋リーダーが付いています(ホームボタンとしての機能はありません)。
がじぇっとりっぷは手が荒れやすく、指紋リーダーに嫌われるので、今回は(も)使っていません。
充電中は前面カメラ横のLEDが光ります。光っていない時はLEDがあることすら分かりません。
(LED光量の関係でやや暗くして撮影しています)
背面はゴールドです。
SIMカード装着の仕方について書かれたシールがでかでかと張っている辺りがデザインを台無しにする日本企業らしいです。
スピーカーはharman/kardon監修となっています。
充電アダプタは富士通製で、正直ださいです。
急速充電対応で、5V/1.8A、9V/1.8A、12V/1.35Aの出力に対応しています。
システム
ホーム画面とシステム情報です。
Docomoタブレットだけに、Docomoのアプリが入っています。
Androidバージョンは6.0です。
2018年3月にAndroid 7.0へのアップデートが公開されていますが、更新できませんでした。
※2021年12月11日追記:情報更新していませんでしたが、更新できました。最終的なセキュリティパッチは2019年2月1日付となります。ちなみに更新できなかった原因は古いSIMが刺さっていたためでした。
メモリは1.4GB使用、ストレージは空きが9.34GBです。
結構空いているように見えますが、必須アプリを入れていくとあっという間に減っていくので、microSDが必要ですね。
アプリ一覧です。
Docomo系のプリインストールアプリ、多すぎですね…
ホーム画面もスライドするとこの通りです。
羊はコンシェルジュですが無駄にCPUパワーを食うのでこのあと無効化しています。
操作してみて
「d-01j」は幅124mmと、「Hi9 Pro(幅128.9mm)」より5mm弱狭くなっています。
5mmの差は結構大きくて、片手で持った時のホールドのしやすさが全然違います。
重さは15gしか違っていないはずですが、持った時に「この辺にバッテリーがあるなぁ」とずっしり感を感じる「Hi9 Pro」に比べて、重さのバランスがいいというか、軽やかです。
ただ、フチにダイヤモンドカットが施されているので、持っていると角が気になります。
背面が金属筐体で放熱性が高いのでしょうが、持っていると金属の冷たさがダイレクトに手のひらに来るのも気になる点です。
この点は「Hi9 Pro」も同じなので、ゴムっぽい質感の「Nexus 7」が持っていて一番気持ちがいいですね。
ディスプレイ
仕様表にはディスプレイについて詳細なことが書かれていないのですが、ほぼ真横から見ても色あせが殆ど無いので、IPS液晶と思われます。
「Hi9 Pro」と比べた場合、ほとんど変わらないレベルですが、コントラストがちょっと劣るかなと感じました。
もっとも、日常使用する上ではまったく気にならない程度の差なのですが。
精細感や2.5Kゆえの弊害については「Hi9 Pro」と変わりません。
漫画・イラストの細かい書込みが潰れずにしっかり見ることができるのは読書をしていて気持ちがいいです。
一方でFHD動画、4K動画は拡大・縮小が入ってノイズが乗りやすいです。
音質
「Hi9 Pro」のレビューで、「モノラルだけど思ったより聞ける音」と書きましたが、あれは本当に「モノラルとしては」でした。
「d-01j」はステレオかつ上下(横持ちすると左右)なので、「Hi9 Pro」よりはるかにマシな音となっています。
低音が弱いのは小型スピーカーの宿命ですが、人の声などの中音ははっきりしており、高音もある程度出ています。
テレビやストリーミングを見るには十分ですし、音質にこだわりすぎない作業BGMを流すくらいならいけますね。
ただ、「d-01j」はBluetoothのaptXに非対応です。
Bluetoothイヤホン接続時はその点に注意が必要です。
タッチパネル
実はここが「Hi9 Pro」との違いを最初に感じたところです。
「Hi9 Pro」ではタッチパネルの滑りが悪く、スライドやスワイプでつっかえたり、反応が悪かったりといったことが多かったのですが、「d-01j」はするするです。
普段使うスマホと同じように反応の遅れもなく、つっかえる感じもなく、とにかく普通に使いやすい。
縦に長いページやファイルリストも、スーッとスクロールできるのでストレスが溜まりません。
ただ、表面のガラスの種類(ゴリラガラスなど)が書かれていないので、耐久性の点では不安が残ります。
丁寧に扱わないとあっさり割れそうで、そこはちょっと怖いです。
ベンチマーク
ベンチマークは「Hi9 Pro」および「Nexus 7(2013)」を比較対象としました。
モデル | d-01j | Hi9 Pro | Nexus 7 |
---|---|---|---|
SoC | Kirin 950 | Helio X27 | APQ8064 |
メモリ | 3GB LPDDR4 | 3GB LPDDR3 | 2GB |
Antutu | 122956 | 100135 | 46822 |
Geekbench(single) | 1687 | 1795 | 671 |
Geekbench(multi) | 5581 | 4355 | 1741 |
3DMark Ice Storm Unlimited | 18103 | 13914 | 10838 |
3DMark Sling Shot | 1245 | 1019 | – |
PCMark(work) | – | 4994 | 2194 |
PCMark(work2.0) | 4833 | 4252 | – |
CPU Prime | 30884 | 37896 | 12567 |
passmark | 8229 | – | – |
ところどころ負けてはいますが、大棟「Hi9 Pro」を上回っていますね。
8コアvs10コア対決なので、実は全体的に「Hi9 Pro」より低くなると予想していたので、この結果は意外でした。
GPUはKirin 950がMali-T880 MP4(900MHz)、Helio X27がMali-T880 MP4(875MHz)とほぼ差がないのに、3D Markのスコアがだいぶ違っているのも不思議です。
まぁ、ハイエンドSoCのスコアからすれば50歩100歩のレベルなわけですが…
まとめ
実際に買って、使ってみた結論としては、「1万円くらいの格安タブレットを買うくらいならこれを買え」の一文に尽きます。
2017年5月と2年半も前のモデルですが、ミドルクラスとしては十分な性能です。
流石に最新のゲームをプレイするだけのパワーはありませんが、読書やネットサーフィン、動画鑑賞、ライトゲームくらいなら問題ありません。
「dtab Compact d-01J」はうまく行けば良品でも7,000円台でも手に入ります。
ほぼ中古しかないというデメリットはありますが、数が出ているので、ほぼ新品みたいなものもたくさんあります。
ぶっちゃけ、「2/3の価格で同等以上のスペックとか、嬉々として「Hi9 Pro」を買ったのは何だったんだ…」と遠い目になりました。初めからこれを買っておけば良かったんや…
Docomo関係のアプリが邪魔といえば邪魔ですが、アンインストールしたり無効にしたりである程度はなんとかなります。
消せない部分はコスパとのトレードオフと割り切りました。
とにかくコスパは最高なので、踏み割らないように注意して使いたいと思います。
コメント
今更感ありますがアプデ失敗するのはe-sim挿しっぱなしだからかも?
中古で買ったらシムが入ったままで、抜いたらアップデートできた。
ストレージの量を減らしたらandroid7にできるのでは?
コメントありがとうございます。
情報更新していなかっただけで実際にはAndroid7にアップデートできているので追記しました。