【レビュー】 Lenovo「Ideapad S540(AMD)」のメモリを換装したら性能がちょっと上がった話

がじぇっとりっぷでは先日Lenovo「Ideapad S540(AMD)」のレビューを行いました。

【レビュー】 Lenovo「IdeaPad S540(14,AMD)」 知っていたけどRyzenはやっぱりすごかった

gadgetrip.jp

2020.02.01

記事内でもちょっとだけ触れていますが、Ryzen機はメモリ増強でスコアが伸びるという噂があったので、実際に検証してみました。

「Ideapad S540(AMD)」をLenovoで見る

メモリ換装

何はともあれ、まずはメモリの入れ替えです。

「Ideapad S540(AMD)」は背面の見えているネジだけ外せば、分解することができます。
取っ掛かりがないので、吸盤を使って外します。

内部の全体図です。
真ん中にあるのがメモリです。シールドの下にスロット、右側が4GBのオンボードメモリとなっています。

シールドを開けるとこんな感じ。

今回の検証に使用するメモリです。
左から、16GB DDR4-2666、16GB DDR4-2400、4GB DDR4-2666(もともと入っていたもの)となります。

Ryzen 3500Uは仕様ではDDR4-2400までの対応なので、DDR4-2666もDDR4-2400相当として動くはずなのですが、標準で入っていたものがDDR4-2666だったため、どちらも試してみることにしました。

上記3つとメモリ無し(オンボードのみ)の、計4パターンで検証を行います。

メモリを換装すると、ちゃんと20GBになっています。
これはDDR4-2666に換装していますが、DDR4-2400相当で駆動していることも分かります。

GPUには2GBが割り当てられているようです。8GB(4GB+4GB)のときも2GBだったので、これがGPUへの割当の上限っぽいですね。

比較結果

スコア一覧表は数字ばかりなので、最後に載せています。

結果から先に書くと、確かにメモリ換装の効果はありました。
スコアを高い順に並べるとおおまかですが、16GB(2666)>16GB(2400)>4GB(標準)>>>オンボードのみ、くらいの感じです。
オンボードのみだとGPUに振られるメモリが512MBとなるので、性能ががくんと落ちました。

16GB(2666)でおおよそ4〜5%の上昇でした。誤差みたいな感じですが、ちゃんと傾向として出ています。
ゲームタイトルや設定によっては20%近く伸びたりもしているので、メモリの使い方が大きく影響しているようです。

16GB(2400)は、アプリによりますが16GB(2666)と4GB(標準)の丁度中間くらいになる傾向が強いです。消費メモリによっては速度のほうが問題になるのか、4GB(標準)より低くなったりもします。
そもそも同じDDR4-2400相当の駆動のはずなのに差が出るのはちょっと不思議ですが、レイテンシの関係ですかね…？

ベンチマーク項目にメモリが入っているPassMarkなんかはスコアの伸びがいいですね。

GPU結果は伸びたものの、CPUの処理能力についてはアプリによってばらばらで、さらに言うと複数回実行すると結構スコアが変わりました。

細かく検証はできていませんが、16GBでは部分的にしかデュアルチャンネル(オンボード4GB＋16GBの内4GB分)になっていないので、メモリのどのあたりを使ったかや、メモリのレイテンシが影響していそうです。
3D Markについては、GPU→CPUの順でベンチマークを取るので、GPU部で頑張りすぎた結果、サーマルスロットリングが発生している可能性もあります。

GPUでもメモリを食わない1280×720だと逆転していることもあります。これも先述の理由が絡んでいるのではないかと予想しています。
1920×1080だと換装の効果は大きいです。

結論としては、大きくスコアは伸びないけれど、FHDでゲームプレイするときには効果あり、720pだと逆効果になることもあり、といったところでしょうか。
落ち込み幅は大きくないので、メモリ増強の恩恵のほうが大きいですけどね。

関連リンク

IdeaPad S540(14,AMD)

CFD販売 ノートPC用メモリ PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×1枚 SO-DIMM (無期限保証)(Panram) D4N2666PS-16G

created by Rinker

シー・エフ・デー販売

¥4,580(2025/01/18 18:37:08時点 Amazon調べ-詳細)

• Amazon
• 楽天市場
• Yahooショッピング

結果一覧