2019年10月のSynology社のユーザーイベント「Synology 2020 Tokyo」でお披露目されたものの、記事執筆時点では正式発表はされていないのですが、Synologyのエントリー向け2ベイNAS「DS220j」がSPAN.COMに掲載されています。
※2020年3月14日追記:2020年3月13日、発売されました。
スペック
※SPAN.COM掲載スペックを元にしています。
※比較として、「DS218j」のスペックを併記しています。
型番 | DS220j | DS218j |
---|---|---|
メーカー | Synology | |
価格 | ¥20,100 | |
発売日 | 2020 | 2017/10 |
幅 | 100 | |
高さ | 225.5 | |
奥行き | 165 | |
CPU | Realtek RTD1296 1.4GHz Quad-Core | Marvell Armada 385 1.3GHz Dual-Core |
内部フラッシュメモリ | ||
メモリ | 512MB DDR4 | 512MB DDR3 |
最大メモリ | × | |
ホットスワップ | × | |
SSD対応 | × | |
NIC (1GbE) | 1 | |
NIC (10GbE) | – | |
LA/PT | × | |
USB2.0 | – | |
USB3.0 | 2 | |
USB type-c | – | |
eSATA | – | |
PCIe | – | |
SDカード | – | |
HDMI | – | |
4K対応 | – | |
DisplayPort | – | |
S/PDIF | – | |
オーディオジャック | – | |
スピーカー | – | |
赤外線 レシーバー | – | |
ハードウェア 暗号化 | ||
ハードウェア アクセラレーション | × | |
IPカメラ (無償) | 2 | |
IPカメラ (最大) | 12 | 14 |
仮想化 (VMWare) | × | |
仮想化 (Windows) | × | |
仮想化 (Citrix) | × | |
仮想化 (OpenStack) | × | |
仮想マシン (VirtualBox) | × | |
仮想マシン (Docker) | × | |
対応RAID | 0/1/Hybrid Raid | |
ファイルシステム | EXT4 | |
システム ファン | 92mm x 1 | |
ノイズレベル | 18.2dB | |
Wi-fi | USBアダプタ | |
消費電力 | 17.48W | |
重さ | 0.88kg | |
DTCP+ | ||
DTCP-IP | ||
DLNA | ||
iSCSIターゲット | 10 | |
iSCSI LUN | 10 | |
ユーザー数 | 1024 | |
グループ数 | 256 | |
並列接続数 | 100 | |
共有フォルダ | 256 | |
スナップショット | × | |
read性能 | 113.11 | |
write性能 | 112.35 | |
read性能 (暗号化) | 105.67 | |
write性能 (暗号化) | 58.93 | |
備考 |
特徴
Synologyは製品の分類を「Plusシリーズ」とか「Valueシリーズ」などと名づけているのですが、「jシリーズ」は一番下のクラスで、エントリークラスに当たります。
CPUはRealtek社のRTD1296で、2020年1月発売の「DS420j」に搭載されていたものと同じCPUになります。
「DS420j」の記事と内容がかぶりますが、RTD1296は2017年12月発売の「DS218」などに搭載されています。
「DS218」は一つ上のクラスの「Valueシリーズ」になるので、2年ちょっとかけてワンランクアップしたことになります。
前世代の「DS218j」はMarvell社のArmada 385(1.3GHz Dual-Core)なので、コア数は2倍、動作周波数もちょっと高くなりました。
Armada 385はNASやNVR(ネットワークビデオレコーダー)などのネットワーク・ストレージ特化CPUですが、アーキテクチャは一世代前のARM v7です。
一方でRTD1296はARM v8と現行世代のアーキテクチャとなります。
GPUも持っていてインターフェースもいろいろ付いていますが、「DS220j」では使われていません。
メモリは512MBと「DS218j」と変わりませんが、DDR3からDDR4に変更されています。
「DS420j」は1GBだったので、こちらも1GBにしてもいいと思うのですが、どうなんでしょうね?
2. LANステータス
3. HDDステータス
4. 電源ボタン
5. ファン
7. [RESET] ボタン
8. 電源端子
9. 1GbE LANポート
10. ケンジントンロック
インターフェースは「DS218j」から変わらず、とことんシンプルです。92mmファンが異様に大きく見えます。
もうひとつふたつインターフェースが増えてもいいんじゃないかと思いますが、見た目で上位と差別化する必要があるので、ここは仕方ないと割りきるしかないでしょう。
サイドのロゴも変わりません。
まとめ
Synologyの2ベイNASは、がじぇっとりっぷの調べた範囲では2017年12月の「DS218」以来、新製品が出ていません。
「DS220j」は2年ぶりの新モデルとなります。
正式発表前なので価格は不明ですが、SPAN.COMでは124ポンド(約17,700円)となっています。
「DS218j」は154.8ポンド(約22,000円)となっているので、「DS218j」のamazon価格(20,100円)を考えると、初値で2万円を切ってくる可能性もあります。
2020年3月14日追記:2020年3月13日に発売され、価格は2万円強でした。
今のところ発表時期も不明ですが、Synologyはパシフィコ横浜で開かれるカメラの祭典CP+(2020年2月27日〜3月1日)に出展するので、展示される可能性は高そうです。
コメント