2020年4月13日、台湾のPCメーカーであるGIGABYTEは、第10世代Intel Coreプロセッサ(Comet Lake-H)を搭載した15.6インチと17.3インチのゲーミングノート4シリーズ計11モデルを発表、4月18日に発売いたしました。
最下位モデルは税別179,800円からと割かし普通ですが、最上位モデルは税別509,800円となかなかにヘヴィな価格となっています。
スペック
AERO 15 / 15 OLED
CPU | Core i9-10980HK Core i8-10875H Core i7-10750H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 2080 SUPER GeForce RTX 2070 SUPER GeForce RTX 2060 GeForce GTX 1660 Ti |
メモリ | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~1TB M.2 SSD |
network | 1GbE×1、802.11ax+BT5.0 |
USB | TB3×1、3.0×3 |
映像出力 | HDMI×1、miniDP×1 |
サイズ | 356×250×20mm |
重量 | 2.0kg |
AERo 17 / 17 HDR
CPU | Core i9-10980HK Core i8-10875H Core i7-10750H |
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GPU | GeForce RTX 2080 SUPER GeForce RTX 2070 SUPER GeForce RTX 2060 GeForce GTX 1660 Ti |
メモリ | 16~64GB |
ストレージ | 512GB~1TB M.2 SSD |
network | 1GbE×1、802.11ax+BT5.0 |
USB | TB3×1、3.0×3 |
映像出力 | HDMI×1、miniDP×1 |
サイズ | 396×270×21.4mm |
重量 | 2.5kg |
モデル一覧
AERO 15/15OLED
CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 画面 | Windows | 価格 | 販売サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i9-10980HK | RTX 2080 SUPER | 64GB | 1TB | 4K OLED | Pro | 489,800円 | 楽天アークひかりTV |
Core i9-10980HK | RTX 2070 SUPER | 32GB | 1TB | 4K OLED | Pro | 349,800円 | 楽天アークひかりTV |
Core i7-10875H | RTX 2070 SUPER | 16GB | 512GB | 4K OLED | Pro | 279,800円 | 楽天アークひかりTV |
Core i7-10875H | GTX 1660 Ti | 16GB | 512GB | 4K OLED | Home | 199,800円 | 楽天アーク |
Core i7-10750H | RTX 2060 | 16GB | 512GB | FHD | Home | 199,800円 | 楽天アークAmazon |
Core i7-10750H | GTX 1660 Ti | 16GB | 512GB | FHD | Home | 179,800円 | 楽天アークAmazon |
AERO 17/17 HDR
CPU | GPU | メモリ | ストレージ | 画面 | Windows | 価格 | 販売サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i9-10980HK | RTX 2080 SUPER | 64GB | 1TB | 4K HDR | Pro | 509,800円 | 楽天アークamazon |
Core i9-10980HK | RTX 2070 SUPER | 32GB | 1TB | 4K HDR | Pro | 369,800円 | 楽天アーク |
Core i7-10875H | RTX 2070 SUPER | 16GB | 512GB | 4K HDR | Pro | 299,800円 | 楽天アークAmazon |
Core i7-10875H | RTX 2060 | 16GB | 512GB | 4K HDR | Home | 249,800円 | 楽天アークひかりTVAmazon |
Core i7-10750H | GTX 1660 Ti | 16GB | 512GB | FHD | Home | 189,800円 | 楽天アーク |
特徴
「AERO 15/17」は、がじぇっとりっぷでは初めて記事にするCometLake-Hを搭載しています。
CometLake-Hは2020年4月2日に発表されたばかりのCPUで、最上位のCore i9-10980HKはターボ・ブーストが5.3GHzとモバイルCPUにおける過去最高値に達しています。
コードネームから分かるようにベースアーキテクチャがComet Lakeとなったことで、DDR4-2933対応、Thunderbolt 3およびWi-fi 6(802.11ax)にネイティブ対応など、諸々更新されています。
CometLake-H独自のものとしては「Intel Speed Optimizer」というオーバークロックツールが用意されるそうです。
また、アーキテクチャの更新に合わせてチップセットがHM370からHM470に変更されています。
前世代のCoffee Lske Refresh-Hとの比較についてはアスキーの記事がわかりやすいです。
参考:Comet Lake-Hは最大5.3GHz!Intel第10世代Core Hのi7は5GHz以上が当たり前?:ASCII.jp
CometLake-H搭載ノートはASUSが「ROG Zephyrus Duo 15」と「ROG Strix SCAR 15(G532)/17(G732)」を同日の4月2日に発表しているので、残念ながら「AERO 15/17」は世界初ではありませんが、国内発売は一番最初と思われます。
参考:「ROG Strix SCAR 17」リリースノート:ASUS
CPU以外についてはメモリはさっそくDDR4-2933が搭載され、容量は16GBから64GBとなっています。64GBは32GB×2構成です。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 SSDで、内部には空きスロットが用意されています。
GPUは最低でもGeForce GTX 1660 Tiで、全モデルVR Readyとなっています。
筐体について、「AERO 15」と「AERO 17」は、デザインは共通でインターフェースの並びが異なっています。
というか、ここは前世代から変わっていません。
▲フロントから見たところです。
「AERO 15/17」はベゼル幅が3mmと細く、ここだけ見るとゲーミングノートとは思えません。
ベゼルが細ければ幅も狭いということで、キーボードは左右ぎりぎりまで広がっています。
ディスプレイは「AERO 15」が4K有機EL(Samsung製)または144Hz FHDで、「AERO 17」が4K HDRまたは144Hz FHDとなっています。
…そういえば17.3インチの有機ELって聞いたことないですね…
また、このディスプレイはX-Rite Pantoneと協力し、出荷前にパネルを1台ずつキャリブレーションしているとのことなので、クリエイター向けにもなっています。
▲カメラは”鼻の穴がバッチリ映る”ヒンジ部組み込みタイプ(シャッター付き)です。
この位置のカメラってそんなに評判良くないと思うのですが、実況するような人は別途WEBカメラを用意するから問題ないんですかね?
▲「AERO 15」のキーボードです。
テンキー付きで左右いっぱいまで広がり、RGB Fusion 2.0テクノロジーなるものが使われているそうです。
キーボードバックライトは個別に1677万色、Nキーロールオーバーは80キー同時押下をサポート、キーごとのマクロ機能も用意と、この辺りはゲーミングノートとして磨かれています。
▲「AERO 17」のキーボードは左右が広がったくらいしか違いはありません。
▲「AERO 15」のインターフェースです。これは前世代のCoffee Lske Refresh-H搭載「AERO 15」から変わりありません。
有線LANはKiller E2600なので1GbEのはずですが、製品ページでは2.5GbE(2.5GbEはE3000/E3100)と書かれたり、ニュースリリースでは10GbEと書かれたり(Killerはまだ出していない)とぶれまくっていて、古参大手としてなんだかなぁとモニョったり。
参考:Killer Ethernet E2600:Killer
▲「AERO 17」のインターフェースは「AERO 15」と並びが異なっています。
といっても内容的な違いはオーディオジャックがヘッドホン/マイクに分かれたくらいです。
▲底面は4割くらいが吸気口となっています。
▲冷却のイメージです。
底面と側面から吸気し、背面に吐き出すようなイメージとなっているのですが、シロッコファンの性質上、側面は排気になると思うのですが…
まとめ
「AERO 15/17」は前述のように国内初のComet Lake-H搭載ノートということになります。
GPUもGTX 1660 TiからRTX2080までが選べ、価格も税別178,000円からと、ゲーミングノートとしてはそこまで高いわけではありません。
歴史の長いGIGABYTEだけにディスプレイからキーボードまで細部にわたって作りこまれているだけに、表記ミスや間違った表現は惜しいところですが、モンスタースペックノートを探す場合には選択肢に入る機種だと思います。
関連リンク
ニュースリリース:GIGABYTE
AERO 15 OLED:GIGABYTE
AERO 15:GIGABYTE
AERO 17 HDR:GIGABYTE
AERO 17:GIGABYTE
GIGABYTE ゲーミングノートシリーズ:パソコンSHOPアーク
AERO 15:楽天
AERO 17:楽天
AERO 15:Amazon
AERO 17 HDR:Amazon
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