2020年5月26日、EDGENITY Inc.(本社:大阪)はクラウドファンディングサイトの「CAMPFIRE」で、Celeron N4100/Core i7-8500Yを搭載した8インチの2-in-1 UMPC「Reevo/Reevo Pro」のファンディングを開始しました。
ポケットサイズの本格派。UMPC超小型ノートパソコンReevo:CAMPFIRE
スペック
CPU | Celeron N4100 |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR4 |
ストレージ | 128GB eMMC |
画面 | 8インチ WUXGA |
network | 802.11ac+BT4.2 |
USB | Type-C×1 3.0×1、2.0×1 |
映像出力 | HDMI(1.4)×1 |
サイズ | 201×128.6×19.3mm |
重量 | 0.663kg |
CPU | Core i7-8500Y |
---|---|
メモリ | 16GB LPDDR3 |
ストレージ | 128GB eMMC |
画面 | 8インチ WUXGA |
network | 802.11ac+BT4.2 |
USB | Type-C×1 3.0×1、2.0×1 |
映像出力 | HDMI(1.4)×1 |
サイズ | 201×128.6×19.3mm |
重量 | 0.663kg |
特徴
「Reevo」は珍しい、国内企業が企画したUMPCです。
エントリーモデルの「Reevo」とハイエンドモデルの「Reevo Pro」の2モデルのラインナップとなっており、「Reevo」はCeleron N4100を、「Reevo Pro」はCore i7-8500Yを搭載しています。
絶対性能的には第8世代のメインストリームであったCore i5-8250Uのちょうど半分くらいです。
同世代であるのでシングルスレッド性能は近いものがあります(動作周波数の違いによる差はあります)。
▲ファンディングページではUMPCでよく使われるAtom x5-Z8350、Core m3-8100Yを引き合いに、Cinebench R20でのスコアを比較しています。
がじぇっとりっぷ的ボーダーラインはPassMarkスコアで2000なので、Celeron N4100もクリアしています。
というかこうして比較すると、物理4コアを持つCeleron N4100はかなり健闘していることが分かりますね。
Core i7-8500Yは、マルチスレッド性能ではPentium Silver J5005とほぼ並んでいます。
Pentium Silver J5005はTOPJOY「Falcon」に搭載されているCPUで、がじぇっとりっぷでレビューしています。
メモリは「Reevo」が8GB、「Reevo Pro」が16GBです。
CPUの世代の違いからメモリの規格も違っていて、「Reevo」はLPDDR4、「Reevo Pro」はLPDDR3となっています。
他にある「Reevo」と「Reevo Pro」の違いは筐体の色だけで、「Reevo」はスノーシルバー、「Reevo Pro」はピアノブラックと全く逆の色をしています。
他のスペックについては共通で、例えばどちらもストレージは128GB eMMCです。
底面にSATA規格のM.2 SSD(2242サイズ)の増設スペースがあり、オプションで2TBまで増設できます。
eMMCは大体150MB/s程度なので、SATA規格とはいえ500MB/sを超えるであろうSSDを追加すれば、快適性は増すでしょう。
筐体
「Reevo」は色違いではありますが、筐体自体は共通です。
▲インターフェースは両サイドに分散しています。
HDMIは1.4なので4K表示時は30Hzまでとなります。
USBは2.0×1、3.0×1、Type-C×1です。Type-CはPD2.0とDisplayPort出力に対応しています。特に言及されてはいませんが、規格としてはUSB3.2 Gen1(最大5Gbps)になるものと思われます。
▲ディスプレイは360度回転可能な2-in-1タイプとなっています。
▲10点マルチタッチに対応し、スタイラスも付属します
なお、スタイラスの色は筐体色に合わせているそうです。
▲キーボード配列です。UMPCの宿命である、変則配列です。
右上の丸いボタンは指紋リーダーを兼ねた電源ボタンとなっています。
分割スペースキーの真ん中に光学トラックポイントが付いています。
がじぇっとりっぷもTOPJOY「Falcon」のレビュー時に使いましたが、結構使いづらかったですね。
個人的にマイナスポイントなのは右シフトキーがない点でしょうか。
▲ぼやけていますが底面です。
左上にSSD換装用のふたが付いています。
類似品
さて、あれこれ書いてきましたが、ぶっちゃけてしまいましょう。
これ、おそらくというかほぼ確実に、CHUWI「MiniBook」のOEMカスタム品です。
▲「MiniBook」のキーボードとインターフェースです。
「Reevo」と全く同じ配列・配置です。ついでにサイズも一緒です。
さらに言うと、「MiniBook」のOEMはこれが初めてではなく、FFF SMART LIFE CONNECTEDからも「MAL-FWTVPCM1」というモデル名で発売されています。
「MAL-FWTVPCM1」はPentium Silver N5000に4GB LPDDR4メモリ、128GB eMMCという構成です。
Pentium Silver N5000はCeleron N4100とCore m3-8100Yのちょうど真ん中くらいの性能ですね。
なお、こうしてOEMカスタム品を投入しているからか、CHUWIは国内で積極的に展開しているのに「MiniBook」は市場販売しておらず、クラウドファンディングのみでの投入にとどまっています。
まとめ
素性はどうあれ、「Reevo」の価格は意外と割安で、Celeron N4100の「Reevo」が37,900円(超早割)、Core i7-8500Yの「Reevo Pro」が77,900円(超早割)となっています。
オプションのSSDは、512GBが9,980円、1TBが16,800円、2TBが29,800円となっています。
ファンディング終了は2020年6月29日です。
makuakeで国内ファンディングを行った際の「MiniBook」の価格が、Celeron N4100モデル(256GB SSD込)で57,085円、Core m3-8100Yの16GBメモリモデル(512GB SSD込)で79,205円でした。
「MiniBook」ではレザーカバーが付属したとはいえ、Celeronモデルについては「Reevo」の方が圧倒的に安いですね。
CoreモデルについてはSSD価格分とレザーカバー分を引くと1万円弱の差となります。
CPUの差に1万円の魅力があるかという話になるわけですが、Core i7-8500Yを搭載したUMPCの種類の少なさを考えれば、ありかなぁとは思います。
まぁ、個人的にはメモリが16GB必要でなければ、前述のTOPJOY「Falcon」でもいいんじゃないかなぁと思ったり思わなかったり。
2020年5月30日追記
banggood様より「MiniBook」のクーポンをいただきました。
ちなみに海外仕様ではPrtScキーが右シフトキーとなっています。
CHUWI MiniBook Intel Core M3-8100Y 16GB RAM 512GB SSD 8 Inch Windows 10 Tablet
クーポン:BGJP94cfbd
販売価格:$599.99(65,764円)
クーポン価格:$567.99
期限:2020年6月2日
数量:20台
クーポンが終了していてもCore m3-8100Yで16GBメモリで512GB SSDで65,000円台(送料込みだと66,000円ちょっと)なので、「MAL-FWTVPCM1」とか「Falcon」よりもお得ですね。
関連リンク
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