ちょっと進化。 Hardkernel「ODROID-Go Advance Black Edition」は使い勝手が向上

シングルボード

2020年4月29日、韓国のSBCメーカーHardkernelはフォーラム上で、「ODROID-Go Advance」の改良版である「ODROID-Go Advance Black Edition」を発表いたしました。
販売開始は5月下旬予定となっています。

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スペック

モデル名OGA BEOGA
メーカーhardkernel
発売日2020/052020/01
販売価格59ドル55ドル
CPURockchip RK3326(4コア)
(1.3GHz A35 x 4)
GPUMali-G31 MP2
OSUbuntu 20.04Ubuntu 18.04
メモリ1GB DDR3-1333
ストレージmicroSD
Wi-fi802.11b/g/n
ディスプレイ3.5インチ 480×320
オーディオ0.5W(モノラル)
イヤホンジャック
バッテリー3000mAh / 3.7V
ボタン15(F1〜F6、ABXY、
R1R2L1L2)
十字キー
ジョイスティック
13(F1〜F6、ABXY、
R1L1)
十字キー
ジョイスティック
インターフェースUSB2.0 x 1
10pin GPIO
消費電力250〜350mA
稼働時間不明10Hr
充電3000mA
サイズ155×72×20mm
重量170g

特徴

「ODROID-Go Advance Black Edition」は前述のとおり、「ODROID-Go Advance」の改良版です。

シリーズ化したのか… Hardkernel「ODROID-GO Advance」は16bit/32bit用

改良点は以下となっています。

・充電端子がUSB Type-Cに変更(データ転送不可)
・充電ケーブルは付属
・Wi-fi(802.11b/g/n)がオンボードに
・L2/R2ボタンの追加
・ケースカラーが2色(ブラック/クリアー)から選べるように

このうち充電についてはUSB PDプロトコルに完全には対応していないとのことなので、おそらくは5Vのみになると思われます。
また、充電中はGPIOのうち1ピンか2ピンが使えなくなるそうです。

また、ソフトウェア面ではOSがUbuntu18.04ベースからUbuntu20.04ベースに変更、カーネルもL2/R2ボタン対応のアップデートが行われています(アップデート後のOS/カーネルは無印の「ODROID-Go Advance」でも使えます)。

Wi-fiについて、詳細について触れられてはいませんが、おそらくは2.4GHzのみの対応で1ストリームのみなのでしょう。Bluetoothについては不明です。

転送速度は、Hardkernelの検証ではiperfで40~50Mbps、SMB/NFS転送で4~6MiB/sだそうです。
速いとは言えませんが、無印ではUSB Wi-fiを使わざるを得ず、唯一のUSBポートをふさいでいたことを考えると、許容範囲といえますね。

そのほかの仕様は同じで、CPUはRockchip RK3326、メモリは1GB、ストレージはmicroSD、3000mAhのバッテリーと3.5インチ480×320ディスプレイ、USBは2.0×1となっています。

詳細は前の記事に任せますが、RK3326は2018年発表の比較的新しいSoCで、CPUはARMv8世代でエントリークラスのCortex-A35(Cortex-A5/A7の後継)を4コア、GPUはエントリークラスのMali-G31となっています。

16bit/32bitゲームのエミュレーションに対応しており、以下のゲームエミュレーターが動作します。

・atari2600
・atari5200
・atari7800
・atarilynx
・ゲームギア
・ゲームボーイ
・ゲームボーイカラー
・ゲームボーイAdvance
・セガ・マスターシステム
・メガドライブ
・メガCD
・PCエンジン
・PCエンジンCD
・ファミコン
・スーパーファミコン
・PSP
・PlayStation1

ゲームエミュレーターそのものに違法性はありませんが、ROMの入手法によっては著作権を侵害する恐れがあります。
当ブログは違法行為を推奨するものではありません。ROMは著作権を侵害しない方法で入手してください。

▲基盤の表裏です。

表側は上辺の左右にL2/R2用のプッシュボタンが追加され、裏側にはWi-fiチップが追加されています。

▲無印の「ODROID-Go Advance」の基盤(裏)と見比べると、Nの横のピンホールと右下(Pの下)のピンホール(Wi-fiピン)がなくなっています。

▲同じく無印の「ODROID-Go Advance」の上部です。これを見たうえで下の「ODROID-Go Advance Black Edition」と比べてみます。

▲左右の小さいボタンがL2/R2です。

また、GPIO横の充電端子がType-Cとなり、スマホ用のUSB充電器が使えるようになったことで電源アダプタが選びやすくなりました。

▲正面と背面です。

▲クリアケース版の正面と背面です。

▲無印だと基盤の白が映えたのですが、「Black Edition」だとちょっと微妙ですね。

まとめ

「ODROID-Go Advance Black Edition」は前述のとおり2020年5月下旬に販売開始で、価格は59ドル(約6,300円)となります。
無印「ODROID-Go Advance」は55ドルだったので4ドルアップですが、Wi-fiモジュールと追加ボタンの部材代ということです。

Wi-fiモジュール追加で4ドルはすごく良心的というか、モジュール原価と追加作業費を考えれば、利益にはなっていないような…

現状は新型コロナウィルスの影響で部材の一部が入荷できておらず(5月中旬入荷予定)、生産開始は5月20日、発送は早くて5月25日とのこと。
スケジュールについては毎週更新するつもり、だそうです。

無印「ODROID-Go Advance」の時はスタンドアロンなゲームエミュレーター機でしたが、Wi-fiが搭載されたことでSBCとしての体裁も整いました。
M5Stackの上位互換になり得ると考えれば、ありなんじゃないかなぁと。

でもやっぱりSBCメーカーがエミュレーター機というグレーゾーンに手を出すのはどうなんだろう…

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