2020年6月11日、MSIはRyzen 4000シリーズ+Radeonな17.3インチのゲーミングノート「Bravo 17(A4DDR-010JP)」を発売いたしました。
また続けて2020年6月22日には15.6インチモデルの「Bravo 15(A4DCR-058JP)」を発売いたしました。
国内販売されたオールAMDノートとしては以前にDELL「G5 15 SE」を紹介していますが、続いての国内販売です。
スペック(Bravo 15)
CPU | Ryzen 5 4600H |
---|---|
メモリ | 16GB DDR4(2スロット) |
ストレージ | 512GB(M.2 NVMe) |
USB | Type-C(Gen1)×2 3.2 Gen1×2 |
映像出力 | HDMIt |
有線LAN | 1GbE |
wi-fi | 802.11ac、BT5.0 |
サイズ | 359×254×21.7mm |
重さ | 1.96kg |
スペック(Bravo 17)
CPU | Ryzen 7 4800H |
---|---|
メモリ | 16GB DDR4(2スロット) |
ストレージ | 256GB(M.2 NVMe) 1TB HDD(2.5インチ) |
USB | Type-C(Gen1)×1 3.2 Gen1×3 |
映像出力 | HDMI |
有線LAN | 1GbE |
wi-fi | 802.11ac、BT5.0 |
サイズ | 397×260×23mm |
重さ | 2.2kg |
特徴
「Bravo 15」については過去に一度、海外情報を記事にしていますが、今回は国内販売情報です。
海外では「Bravo 15」は”A4DCR”と”A4DDR”、「Bravo 17」は”A4DDR”と”A4DDK”のそれぞれ2モデルの展開ですが、国内モデルは「Bravo 15」は”A4DCR”、「Bravo 17」は”A4DDR”のみ、かつ固定スペックの展開となっています。
ちなみに「Bravo 15」における”A4DCR”と”A4DDR”の違いは、GPUがRadeon RX 5300MかRadeon RX 5500Mかという性能の根幹に対する差なのに対し、「Bravo 17」における”A4DDR”と”A4DDK”の差はキーボードバックライトが単色(赤)か個別RGBかという、性能に全然関係のない違いとなっています。
国内展開された「Bravo 15(A4DCR-058JP)」「Bravo 17(A4DDR-010JP)」は以下のようになっています。
Bravo 15 | Bravo 17 | |
CPU | Ryzen 5 4600H | Ryzen 7 4800H |
グラフィック | Radeon RX 5300M (3GB GDDR6) | Radeon RX 5500M (4GB GDDR6) |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 512GB(NVMe) | 256GB(NVMe) 1TB HDD |
画面 | 15.6インチ | 17.3インチ |
USB | 2(Type-C) 2(Gen1) | 1(Type-C) 3(Gen1) |
何というか分かりやすく区別化されていますね。
個人的には15.6インチでもRadeon RX 5500Mがいいと思うのですが、MSIはゲーミングノートを多数販売しているので、うまくかぶらないように調整しているのかもしれません。
「Bravo 15」は6コア12スレッドRyzen 5 4600HにエントリークラスのRadeon RX 5300Mです。
一方「Bravo 17」は8コア16スレッドのRyzen 7 4800Hにミドル下位のRadeon RX 5500Mとなっています。
Radeon RX 5300MとRadeon RX 5500Mは演算ユニット数は同じ22で、メモリ周りと動作周波数で差をつけているようです。
GPUの大雑把な性能比較は以下のようになります。
なおGPU名は簡略化していますが、すべてモバイル向けのものです。
Radeon RX 5300MはエントリーモデルながらGeForce系エントリークラスのGeForce GTX 1650をぶっちぎってGeForce GTX 1060と同等の性能を見せています。
Radeon RX 5500MはGeForce GTX 1660 Tiに近いスコアとなっています。
しかし、今回の選択肢にはないRadeon RX 5600Mは性能がやたらと高いですね…
筐体(Bravo 15)
▲「Bravo 15」は左右のベゼルが4.9mmと、結構な狭額ベゼルとなっています。
▲「Bravo 15」のインターフェースです。
右側はサイド排気はないようです。
▲「Bravo 15」のクーリング図でも、右側のサイド排気は描かれていません。
ヒートパイプの立体交差は初めて見た気が。
▲「Bravo 15」のキーボードは”右一列”があるタイプです。
筐体(Bravo 17)
▲「Bravo 17」も狭額ベゼルですが、ベゼル幅についての記載は見つかりませんでした。
▲「Bravo 17」のインターフェースです。
「Bravo 15」とは配置が全く異なっています。
▲「Bravo 17」のクーリング図は「Bravo 15」よりはシンプルですね。
▲「Bravo 17」のキーボードはさすがにテンキー付きタイプです。
17.3インチということで低面積が広いので、だいぶ余っていますね。
▲「Bravo 17」は底面も。
スリットの位置とクーリング図のファンの位置が合っていない気がしますが、吸気に問題はないのでしょうか。
ディスプレイを大きく開くと排気口にかかっている点も気になります。
まとめ
「Bravo 15(A4DCR-058JP)」の価格は実売で119,800円、「Bravo 17(A4DDR-010JP)」は147,800円です。性能からすると妥当なところと言えます。
※「Bravo 15」はAmazonの直売はなく、輸入業者が高額販売をしています。
ちなみに海外だと「Bravo 15」が929ドル(約100,100円)、「Bravo 17」が1149ドル(約123,800円)です。
ここに消費税の10%が上乗せされるので、実はかなり良心的な値付けになっています。
まぁ問題は、ワンランクどころかツーランクくらい上なRadeon RX 5600Mを搭載したDELL「G5 15 SE(スペシャルエディション)」が安すぎることでしょうか。
タイミングによっては最安で12万円を切ってくるので、太刀打ちできないですね。
関連リンク
AMD Ryzen 搭載ゲーミングノートPC Bravo 15:MSI
AMD Ryzen 搭載ゲーミングノートPC Bravo 17:MSI
ニュースリリース:MSI
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