ラズパイ4風! Radxa「ROCK Pi 4C」はDP+HDMIにメモリ4GBで59ドル!

やっぱりラズパイが基本形なんですね。

(おそらく)2020年7月17日ころ、RadxaはRK3399を搭載した「ROCK PI 4」シリーズの新ラインナップ「ROCK Pi 4C」をリリースしました。

情報自体は2019年9月には出ていたのですが、その後なかなか発売されず、ようやくの発売となりました。

スポンサーリンク

スペック

モデル名 ROCK Pi 4C
メーカー radxa
発売日 2020/07
価格 59ドル
価格(日本円)
CPU Rockchip RK3399(6コア)
(1.8GHz A72 x2 + 1.4GHz A53 x4)
GPU Mali-T860 MP4
NPU
メモリー 4GB LPDDR4-3200
サポートOS
有線LAN 1GbE x 1
(PoE対応)
Wi-fi 802.11 ac
Bluetooth 5
チップ
ストレージ eMMC
microSD
M.2 M-key
USB 3.0 x 1(Type-C)
3.0 x 2
2.0 x 2
GPIO 40pin x 1
映像 microHDI (2.0 4K/60Hz)
miniDP (2.0 2.5K/60Hz)
MIPI-DSI x 1
カメラ MIPI-CSI x 1
オーディオジャック
その他インターフェース
消費電力
電源 DC9〜20V(Type-C)
85mm
奥行き 54mm
高さ
その他 USB PD2.0対応
QC3.0/2.0対応

特徴

「ROCK Pi 4C」は既存の「ROCK Pi 4B」から3点変更されています(「ROCK Pi 4A」はWi-fiなしモデル)。

2018年11月7日、深センのSBC(シングルボードコンピューター)メーカーのRadxaが、Rockchip社のRK3399を搭載した「Ro...

1.映像出力がmicroHDMI+miniDPになった
2.メモリは4GBオンリー
3.価格が安くなった

インターフェースの変更

まず1点目です。

既存の「ROCK Pi 4A/B」は「Raspberry Pi 3」までと同じく、映像出力がフルサイズのHDMIでした。

これはこれでケーブルの入手性が高かったのですが、「ROCK Pi 4C」はこの点が「Raspberry Pi 4」に近いスタイルの、microHDMI+miniDPに変更されました。

これはRK3399の制限によるもので、RK3399は内部的にHDMI出力を1ポートしか持っていないことからくる工夫です。

参考:RK3399:Rockchip Wiki

なので「Raspberry Pi 4」のデュアルmicroHDMIに対し、出力面でちょっと劣っています。

Raspberry Pi 4: 4K/60Hz×2
ROCK Pi 4C: 4K/60Hz(HDMI)+2.5K/60Hz(DP)

さらに、HDMIはディスプレイを消しても接続自体は維持されるのに対し、DisplayPortは接続が失われます(プラグアンドプレイ)。

どういうことかというと、ディスプレイを消すとディスプレイの解像度情報がリセットされ、次に点けたときに、せっかく並べたウィンドウが左上に集まっているという現象が発生したりします。
デュアルディスプレイ時にディスプレイを消そうものなら、HDMI側にウィンドウが集まっちゃうわけです。

なんとも地味に嫌な仕様です…

なお、HDMIとDisplayPortとMIPI DSIによるトリプルディスプレイはできず、最大2画面となります。

メモリの選択肢はなし

2点目はメモリです。

「ROCK Pi 4」はLPDDR4-3200という、高速なメモリを使用しています。

メモリが高速であれば処理速度にも影響があるわけですが、もっと大きいのがグラフィックです。
SBC(Single Board Computer)向けのSoC(System on Chip)はグラフィック用のメモリを搭載しておらず、メインメモリをシェアします。

GPUの類がGDDR5やGDDR6といった高速なメモリを積んでいることから分かるように、グラフィック性能は計算処理以上にメモリ性能の影響を受けます。
その点でいえばLPDDR4-3200は現在選択できる非グラフィック専用メモリの中では最も高速な部類なので、「ROCK Pi 4」は同じRK3399搭載機の中でも高い性能が発揮できるモデルといえます。

話を戻しますと、「ROCK Pi 4A/B」はメモリ容量について、1 / 2 / 4GBの3モデルをラインナップしています。
対して、「ROCK Pi 4C」は4GBのみです。

選択肢がなくなった理由の一つとして、映像出力が増えたことで、それを支えるメモリも多めに必要になったため、低容量モデルでは間に合わなくなったということが考えられます。

もう一つは、こっちの方が大きな理由な気がしますが「ROCK Pi 4A/B」において、1 / 2GBモデルは人気がなかったんじゃないかなぁと。
まぁ、買うならメモリの多い方を買いますよね…

めっちゃ安い

「ROCK Pi 4」を販売している、ALLNET.Chinaを見ると、以下のような価格となっています。

ROCK PI 4A(1GB): 39ドル
ROCK PI 4A(4GB): 65ドル
ROCK PI 4B(1GB): 49ドル
ROCK PI 4B(4GB): 74.95ドル
ROCK PI 4C(4GB): 59ドル

Wi-fiがない4Aはともかく、4Bと比べると15ドル以上安くなっています。
価格も「Raspberry Pi 4」(4GBモデルで55ドル)に近づけたわけです。

なお、「ROCK Pi 4C」はRK3399搭載機で最安値というわけではなく、「Orange Pi 4」や「HardROCK64」などはもっと安くなっています。

2019年11月29日、SBC(シングルボードコンピューター)の「Orange Pi」シリーズを手掛けるXunlong Softwareは、...
2020年2月3日、SBC(シングルボードコンピューター)メーカーのPine64が、公式ブログ上で2020年4月にRK3399搭載のクレカサ...

ただ両機種ともPCIeがないので、PCIeを使える機種と限定すれば、「ROCK Pi 4C」が最安値と思われます。

外観

▲「ROCK Pi 4C」のインターフェースです。

USBは3.0×2+2.0×2、Type-Cは給電用です。

電源はUSB PD 2.0の9V/2A, 12V/2A, 15V/2A, 20V/2A、およびQC3.0/2.0の9V/2A, 12V/1.5Aに対応しています。

裏面にはeMMCソケットとM.2スロットがありますが、M.2 スロットは外向きのため、使用時には注意が必要となります。
ついでにmicroSDも飛び出す仕様だったりします。

▲ストレージの速度比較です。

M.2 SSDを使用するのが一番早いわけですが、eMMCもなかなか早いですね。

▲別売ですがケースも用意されています。

「ecoPI PRO HP Aluminum housing for ROCK PI 4C」という名前で、ケース下部がヒートシンクを兼ねています。

高さがあるのは、PoE HATなどの拡張ボードを装着しても使えるようになっているからだそう。

▲ヒートシンクはこんな感じ。

M.2スロット部だけでなく、高さのある部品も避けています。

▲反対側にはmicroSDとM.2用のスリットが開いています。

画像はなかったのですが、短いリボンケーブルでM.2スロットを外出しすることもできるようです。

まとめ

「ROCK Pi 4C」の価格は前述のとおり59ドル(約6,200円)です。
ストレージは別売ですが、eMMCを選択できるのもポイントです。

eMMCは16GBで11.95ドル、32GBで19.95ドル、64GBで33.95ドル、128GBで72ドルとなっています。

前述のケースは29.9ドルです。
ヒートシンクだけのバラ売りもされていて、そちらは7.99ドルです。

なお、送料はALLNET.Chinaで最安6.49ドル、EMSで19.13ドル、DHLで31.3ドルとなっていました。
最安で6.5ドルなら結構良心的ですね。

(ほぼ)ラズパイ互換なインターフェースで、M.2スロットを使ってみたいという場合にはおすすめといえます。

関連リンク

ROCK PI 4 Model C 4GB: ALLNET.China
ecoPI PRO HP Aluminum housing for ROCK PI 4C: ALLNET.China
ROCK PI 4 Model C 4GB: AliExpress(※99ドルで送料無料)