Ryzen4000対応! ASRock「DeskMini X300」の予約開始。Intel用のH470も同時に開始

PC

2020年10月5日、Ryzen 4000 APUシリーズ(開発コード:Renoir)に対応したASRockのミニPCベアボーン「DeskMini X300」の予約が、各ショップで開始されました。
発売は2020年10月9日です。

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スペック

■DeskMini X300
対応CPURyzen 2000/3000/4000 APU
メモリSO-DIMM×2 ~DDR4-3200
ストレージM.2×2、2.5インチ×2
USBType-C(Gen1)×1
3.0×2、2.0×1
wi-fiオプション
サイズ155×155×80mm
詳細スペックを見る
メーカーASRock
型番DeskMini X300
価格19,880円(税別)
発売日2020/10
155mm
奥行き155mm
高さ80mm
容量1.92L
CPUSocket AM4(〜65W)
CPU世代Renoir, Picasso, Raven Ridge
チップセットX300
メモリインターフェイスSO-DIMM DDR4-3200(Renoir)
SO-DIMM DDR4-2933(Picasso,Raven Ridge)
メモリスロット2
メモリ最大64GB
ECC対応×
ストレージ×
SATAポート数2
M.22(2280)
mSATA×
USB2.0(内部)Rear x 1
Side x 2(option)
USB2.0(外部)Rear x 1
USB3.0(内部)×
USB3.0(外部)Front x 1(Gen1)
Rear x 1(Gen1)
USB type-CFront x 1(Gen1)
SDカード×
LAN1Gb x 1
(Realtek RTL8111H)
Wi-fiM.2 E-key(2230)
Bluetooth
D-SubRear x 1
DVI×
HDMIRear x 1(2.0)
4K対応4K/60Hz
DisplayPortRear x 1(1.2)
シリアルポート×
S/PDIF×
オーディオジャックFront x 2(Headset/Mic)
サウンドチップRealtek ACL233
光学ドライブ×
PCI-Eスロット×
eSATA×
赤外線×
Optaneメモリ対応×
最大消費電力
電源120W/19V
ノイズレベル
VESA○(マウンタはオプション)
付属品SATAケーブル x 2
その他オーバークロック機能

特徴

「DeskMini X300」は大ヒットとなった「DeskMini A300」の後継機種です。

もうできたの? ASRock「DeskMini A300」はRyzen向けのミニPCベアボーン

2020年7月21日の「Ryzen 4000 APU」シリーズ発表から2週間後の2020年8月6日に発表されました。

ラインナップ多いね! Ryzen 4000GシリーズとAthlon 3000Gシリーズ合計18製品が登場。Zenベースの「AMD e」シリーズも

「DeskMini A300」ではRyzen 3000 APUシリーズ(開発コード:Picasso)までしか対応できなかったものが、最新のRyzen APU 4000シリーズ対応になった点が一番大きな違いです。

ざっくりと違いを箇条書きにすると以下のようになります。

・チップセットがA300からX300に
・オーバークロックが可能に
・メモリがDDR4-3200まで対応(Renoirの場合)
・付属ヒートシンクが大型化(5mm高くなった)
・前面の通風口の削除
・インターフェースは変更なし

対応CPUはRenoir, Picasso, Raven Ridge。Bristle Ridgeは対応から外れました。購入できるCPUは以下となります。

プロセッサーナンバーコア数(スレッド数)GPUコア数標準クロック最大クロック価格
Ryzen 7 PRO 4750G8 (16)83.6 GHz4.4 GHz44,000円前後
Ryzen 5 PRO 4650G6 (12)73.7 GHz4.2 GHz30,000円前後
Ryzen 3 PRO 4350G4 (8)63.8 GHz4.0 GHz22,000円前後
Ryzen 5 3400G4 (8)113.7 GHz4.2 GHz20,000円前後
Ryzen 3 3200G4 (4)83.6 GHz4.0GHz13,000円前後
Athlon 3000G2 (4)33.5 GHz7,000円前後
Ryzen 5 2400G4 (8)113.6 GHz3.9 GHz21,000円前後
Ryzen 3 2200G4 (4)83.5 GHz3.7 GHz14,000円前後
Athlon 240GE2 (4)33.5 GHz9,000円前後
Athlon 240GE2 (4)33.4 GHz8,500円前後
Athlon 200GE2 (4)33.2 GHz6,000円前後

Ryzen 4000シリーズのみ4コアの壁を超えており、最大8コア16スレッドという、ミニPCとは思えないスペックにすることができます。

そのため、Renoir(Ryzen 4000 APU)は現在品薄が続いており、単体での入手が困難な状況です。
セット販売も見かけますので、CPU(APU)が手元にない場合は同時購入することをおすすめします。

■フロント
電源ボタン
マイク端子
USB Type-C(USB 3.2 Gen1)
USB Type-A(USB 3.2 Gen1)
■リア
DisplayPort
HDMI
VGA(D-Sub)
GbE LANポート
USB Type-A(3.2 Gen2×1、2.0×1)

インターフェースです。

前面は金属ではなく、ヘアライン風の加工が施されたプラスチックだそう。

▲参考までに「DeskMini A300」のインターフェースです。

見た目は変更されてますが、インターフェースの配置等はそのままであることが分かります。

背面のHDMI2.0、DisplayPort1.2、D-Subは同時出力が可能で、トリプルディスプレイに対応しています。

▲マザーボードはこんな感じ。型番は「ASRock X300M-STX」です。

…ちなみにこの画像、「DeskMini A300」と全く同じなので、使いまわしの可能性が高いです。

メモリがDDR4-2933となっていますが、CPU(APU)側の制限で「DeskMini X300」でもPicasso(Ryzen 3000 APU)の場合はDDR4-2933までの対応となります。
Renoir(Ryzen 4000 APU)であればDDR4-3200まで対応できます。

メモリの速度って結構重要で、内蔵GPUと共有していることもあって、これだけでも2割以上差が出たりします。

シングルチャンネル(1枚挿し)とデュアルチャンネル(2枚挿し)でもスコアががっつり変わるので、2枚挿しはほぼ必須条件と言ってもいいでしょう。

「DeskMini X300」はBIOSからオーバークロックが行えます。これは「DeskMini A300」にはなかった機能です。

オーバークロック対象はCPU(APU)に限らず、GPU、メモリも対象です。

画像はRyzen 5 3400Gの例ですが、オーバークロックを行うことでスコアを伸ばすことができます。

RenoirとOC耐性に定評があるメモリの組み合わせでは、3600MHz(DDR4-3600相当)での安定動作に成功したというレビュー報告もあります。

オーバークロックはCPU(APU)の個体ごとに限界値が異なります。また、過度なオーバークロックはパーツ寿命を縮めることもあります。自己責任で実施しましょう。

内部ストレージは、M.2×2、2.5インチ×2のクアッドストレージが可能です。

セカンドM.2 SSD(マザーボード背面)は、Athlon使用時はPCIe Gen3 x2接続となります(APUの制限)。

「DeskMini X300」はオプションも豊富に用意されています。公式に記載されているのは以下。

・DeskMini Addressable LED
・AMD APU Cooler
・Rear Audio Cable
・VESA Mount Kit
・M.2 Wi-Fi Kit
・USB 2.0 Cable

このうち下4つはPCパーツショップだと割と置いているので、容易に入手が可能です。

この中でも関心が高くなるのはWi-fiキットでしょう。
802.11ax(Wi-fi 6)対応のIntel AX200キットは年内に発売する予定とのこと。まぁ、単体で買っても問題ないとは思います。

DeskMini H470について

「DeskMini X300」に話題をさらわれていますが、ASRockからはIntel第10世代CPU用の「DeskMini H470」も同時に発売されます。

・TDP65Wまでの第10世代Intel CPUに対応
・メモリはDDR4-2933まで
・背面のUSB Type-CはUSB PD、USB Alt Mode対応
・最大3画面(仕様的には4K×3可能?)
・フロントのUSB Type-AはUSB 3.2 Gen2
・Optane Memory対応

このような感じで、実はRyzen 7 PRO 4750Gを超える、10コア20スレッドなCore i9-10900を搭載することができたります。でも話題にならないかわいそうな子。

噂では、消費電力の関係で最大パフォーマンスが発揮できないという話もあります。

さらに言うと、CPU性能はともかく、グラフィック面では雲泥の差となります。

▲インターフェースも「DeskMini X300」とは背面が異なっています。

まとめ

「DeskMini X300」の価格は税抜き19,880円、税込み21,868円です。
「DeskMini H470」は税抜き20,880円、税込み22,968円です。

「DeskMini X300/H470」はベアボーンのため、本体の他にCPU(APU)、メモリ、ストレージ、OSが必要となります。

構成次第ではありますが、最安だとOSにLinuxを使って3万円台、Ryzen 7 PRO 4750GやCore i9-10900を使った最上級構成だと10万円を超えるくらいにはなりそうです。

それでもAMDerが待ち望んだ、8コアミニPCを構築できるわけで、「DeskMini X300」もヒットを飛ばすことでしょう。

関連リンク

DeskMini X300 Series:ASRock
DeskMini H470 Series:ASRock

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