GTX1050超えの性能!「GeForce MX450」は3種類ある模様

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2020年8月25日、NVIDIAは「GeForce MX450」を発表しました。

性能上がったなぁ。 「GeForce MX350/MX330」が登場。性能はGTX 960M並に

※2020年10月18日追記:デスクトップ向けの情報が混在していたので整理しなおしました。海外での販売情報を追記いたしました。

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スペック

※これまでの「GeForce MX」シリーズも併記しています。

GPUコアアーキテクチャメモリーSP数動作周波数最大周波数消費電力
MX450(28.5W)TU117TuringGDDR68961395MHz1575MHz28.5W
MX450(25W)TU117TuringGDDR5/68961395MHz1575MHz25W
MX450(12W)TU117TuringGDDR5896720MHz930MHz12W
MX350(25W)GP107PascalGDDR56401354MHz1468MHz25W
MX350(12W)GP107PascalGDDR5640746MHz937MHz12W
MX330GP108PascalGDDR53841531MHz1594MHz25W
MX310GP108PascalGDDR52561341MHz1379MHz25W
MX250(25W)GP108PascalGDDR53841518MHz1582MHz25W
MX250(15W)GP108PascalGDDR5384937MHz1038MHz10.5W
MX230GP108PascalGDDR52561518MHz1531MHz25W
MX150(25W)GP108PascalGDDR53841468MHz1531MHz25W
MX150(10W)GP108PascalGDDR5384937MHz1038MHz10W
MX130GM108MaxwellGDDR53841122MHz1242MHz25W
MX110GM108MaxwellDDR3256963MHz993MHz10W

※MX450の25Wと28.5Wはリーク元で同じ周波数となっています。

特徴

「GeForce MX」シリーズはNVIDIAのノートパソコン向けGPUです。これまでのGeForce MXシリーズの発表は以下のようになっています。

2017年11月:MX150/MX130/MX110
2019年02月:MX250/MX230
2020年02月:MX350/MX330
2020年08月:MX450

…だんだんローンチサイクルが早まっていますね。次は3か月後になるんじゃなかろうか。

で、GeForce MX450の特徴は以下のようになっています。

・コアアーキテクチャがTuring世代に
PCIe4.0 x4接続
・VRAMはGDDR6にも対応
・TDPは3パターン

GeForce MXシリーズは少し世代の古いコアアーキテクチャからスタートして、駆け足で更新しています。
これまでのGeForce MXシリーズと同じコアアーキテクチャのGPUが以下。

GM108:GeForce 830M/840M
GP108:GeForce GTX 1030
GP107:GeForce GTX 1050
TU117:GeForce GTX 1650/1650Ti

GeForce MX450ではGeForce GTX 1650と同じTU117コアアーキテクチャ、つまり現行世代に追いつきました。

判明している情報をもとにGeForce MX450とGeForce GTX 1650を比較した表がこうなります。

GPUコアアーキテクチャメモリーメモリ速度SP数動作周波数最大周波数消費電力
GTX 1650TU117Turing4GB GDDR5/68Gbps10241395MHz1560MHz50W
MX450(28.5W)TU117Turing2GB GDDR610Gbps8961395MHz1575MHz28.5W
MX450(25W)TU117Turing2GB GDDR5/67/10Gbps8961395MHz1575MHz25W
MX450(12W)TU117Turing2GB GDDR610Gbps896720MHz930MHz12W

GeForce MX450は画像がリークされており、スペックや性能が推し量れます。

(Image Source: Zhuanlan)

GPU-Zの画像からはPCIe4.0 x4接続であることが分かります。メモリは2GBですね。

ただ、この画像がTDP25Wのものか、TDP28.5Wのものかが不明です。

さらに3DMark FireStrikeのグラフィックスコアを3DMark公式平均スコアと比較するとこんな感じです。

CPU3DMark FireStrike Graphics
RX 5300M10428
GTX 16509168
GTX 1650 Max-Q7771
GTX 1050 Ti7718
MX4507500
GTX 10506496
RX 560X6461
Core i7-1165G75047
MX3504376
GTX 960M4359
Ryzen 7 4800U3814
MX250(25W)3648
MX1503378
Core i7-1065G72690
Ryzen 7 3700U2506
Core i7-10510U1214
UHD 6201169

※dGPUはすべてノート向けのものです。

さっくりとモバイル向けのGeForce GTX 1050を超えています
一応、リーク元での複数のベンチマークの結果では勝ったり負けたりとなるようで、完全に超えたとは言い難いようですが…

現行のエントリーゲーミング向けのGeForce GTX 1650 Max-Qにも迫っていますね。
ただし実ゲームでは専有メモリ量の違いからか、差が開くようです。

というか、MX350との差がえげつないですね…
あと地味にIntel第11世代の内蔵GPU(Xe)が強いです。内蔵GPUでGeForce MX350超えも驚異的ですね。

リーク情報の大元はこちらです。TDP28.5W版をオーバークロックして、30.5W相当にしたベンチマークなどが掲載されています。

https://zhuanlan.zhihu.com/p/203213776

まとめ

GeForce MX450を搭載したノートは2020年10月より順次登場となっています。

海外ではすでにHPが搭載モデル(Pavilion 14)を販売しています。

https://store.hp.com/NetherlandsStore/Merch/Product.aspx?id=2G0X2EA&opt=ABH

まぁ国内におけるこれまでのGeForce MXシリーズ搭載機の登場は結構遅れがちだったので、手に届く範囲で発売されるのは年明けくらいじゃないでしょうか。

GeForce MXシリーズのいいところは、GTX搭載モデルよりも安価で、ゲーミングノートのように大仰な筐体にならずに済むところです。

例えばDELL「Inspiron 13 7000」シリーズは16.5mmの薄型筐体にGeForce MXシリーズを搭載していますし(おそらくは15W版ですが)、MX330であれば厚さ16.9mmのMSIの「Modern 14-B10R」や厚さ17.9mmのLenovo「ThinkPad T14 Gen 1」があります。

上記HP「Pavilion 14」も見に行けば分かりますが厚さ17mmの薄型ノートで重量も1.4kgとまぁまぁ軽量です。
これならモバイルするに不便はありませんね。

一応、MSIの「Prestige-14-A10SC-165JP」のようにGeFOrce GTX 1650 Max-Qを搭載する薄型ノートもありますが、実売17万円弱と高額です。

GeForce MXシリーズ搭載機であれば、おおむね10万円ちょっとで購入できるものが多いです。

性能もエントリークラスのゲーミング機に追いつきそうなレベルまで来ていますし、これまでラインナップが少なかったGeForce MX搭載機が一気に増える可能性だってあります。

10万円前後の格安ゲーミングノートにするか、MX450搭載機にするか、悩む日が来るかもしれません。

関連リンク

GeForce MX450:NVIDIA

コメント

  1. 匿名 より:

    Core i7-1165G7がMX350を超えているのは変。

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