2020年12月、HPは実売価格が税込6万円台からと安価なIntel第11世代Core CPU(コードネーム:Tiger Lake)を搭載した13.3インチのスタンダードモバイルノート「Pavilion 13-bb」を発売いたしました。
何で今更?と思われるかもしれませんが、いつものごとくチェック漏れです、はい。
スペック
■Pavilion 13-bb | |
CPU | Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
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メモリ | 8GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 13.3インチ IPS FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
サイズ | 304×205×20mm |
重さ | 1.3kg |
特徴
「Pavilion 13-bb」は比較的価格が高くなりがちな(その代わりデザイン性の高い)HP製品にあって、割と安価に購入できる機種です。
立ち位置的にはLenovoの”5″系、DELLの”5000″系と同等と捉えていいでしょう。
搭載できるCPUはTigerLake世代のCore i5-1135G7またはCore i3-1115G4。Core i7はラインナップされていません。
メモリは8GBオンボードで規格はDDR4-3200です。残念ながら内部に空きスロットはありません。
ストレージはCore i3モデルが256GB、Core i5モデルが512GBで、ともにM.2 SSDです。そもそも2.5インチスペースもなく、デュアルストレージもできないので、容量が不足したときは換装する必要があります。
液晶はIPSパネルですが、sRGB65%くらいのもののようです。それでもTNパネルより全然いいのですが。ただ、光沢ありなので人によっては敬遠するかもしれません。
ちょっと残念なのがWi-fiで、M.2カードではなくオンボードなのに、802.11ac(Wi-fi 5)までしか対応していません(Bluetoothは5.0対応)。数年は使うことを考えると、802.11ax(Wi-fi 6)に対応させるか、後から換装できるようにしてほしかったところです。
この辺りは割り切って使う必要がありそうです(そもそも内部をいじろうって人の割合は低いと思いますが)。
「Pavilion 13-bb」は筐体が新設計で、前世代より一回り小さくなっています。
そのため、画面占有率も79.7%から84.0%に引き上げられました。
・HDMI 2.0出力端子
・USB Type-A Gen1
・USB Type-C Gen2 (USB PD、DisplayPort™ 1.4)
・microSDカードスロット
・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
・USB Type-A Gen1
・電源端子
インターフェースは左に偏っています。これは最近のトレンドですね。キーボードが左右ぎりぎりまで張り出している関係上、インターフェースは下付きにならざるを得ず、Type-A端子は折り畳み式になっています。これはこれでおしゃれです。
HDMIは製品ページでは2.0と書かれていますが、レビューによると4K/30HzまたはFHD/60Hzまでだったとあるので、実際はHDMI 1.4と思われます。
右側に電源端子があり、付属アダプタ(45W)もこの電源端子用です。45分で50%のファストチャージに対応しています。
Type-C端子は10Gbps通信に対応したUSB 3.2 Gen2で、USB PD給電にも対応しています。
最廉価の「HP 14s/15s」シリーズなどはUSB給電非対応でUSBも5Gbps(3.0相当)なので、ここはミドルクラスらしい構成ですね。
▲キーボード画像がなかったので、フロント画像で代用です。キーボードバックライトも搭載されています。
「Spectre x360 14」で初めて登場した”右一列なし”ではなく、“右一列”のあるキーボードです。”右一列なし”は多分上位モデルから採用していくのでしょう。
スピーカーもHPらしくBang & Olufsen印ですが、HPの得意とするキーボード上部ではなく、底面左右に位置しています。
▲ちょっとミドルクラスっぽいのが、リフトアップヒンジを採用している点です。
「Pavilion 13-bb」はキーボード面と天板にアルミニウム素材を採用することで剛性を担保しています。
ちなみにヒンジの開口角は135度程度のようです。
▲天板のロゴはプレミアムじゃない方です。
▲カラーはセラミックホワイトとナチュラルシルバーの2色。
セラミックホワイトの天板には指紋が付きにくく、引っかき傷にも強い、AED(アニオン電着塗装)加工が施されています。
また、環境保護とサステナビリティ(持続可能性)の観点から、本体の一部にオーシャンバウンド・プラスチック(海に流入する前に回収されたプラスチックごみ)が使用されています。
まとめ
「Pavilion 13-bb」の価格は、Core i3/256GBモデルが59,000円(税込64,900円)、Core i5/512GBモデルが69,000円(税込75,900円)です。HPは税抜き価格表示なのがいやらしいところです。
HPの面白いところはOfficeを後付けできることで、しかも50%オフなので、Office付きの場合はLenovoやDELLと近い価格になるんですよね。
また、アクセサリも豊富で、そういうところはトータルでもデザインにこだわるHPらしいなと感じます。
光沢液晶な点や増設できない8GBメモリなどは仕事で使い込む層には微妙ですが、カジュアルに使う層からすればそれほどマイナスでもないでしょうし、安価にスタイリッシュなノートが欲しい人にはいいんじゃないでしょうか。
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