2021年6月11日、NASメーカーのASUSTORはエントリークラスながら2.5GbEを搭載した2ベイNAS「Drivestor 2 AS1102T」および4ベイNAS「Drivestor 4 AS1104T」を発表、順次各ショッピングサイトで販売が始まっています。
スペック
■ASUSTOR AS1102T/AS1104T | |
CPU | Realtek RTD1296 |
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メモリ | 1GB DDR4 |
ストレージ | 2ベイ/4ベイ 8GB eMMC |
インターフェース | USB 3.2 Gen1×2 2.5GbE×1 |
サイズ | AS1102T:102×165×218mm AS1104T:164×165×218mm |
重さ | 1.14kg/1.57kg |
型番 | AS1102T | AS1104T |
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メーカー | ASUSTER | |
価格 | 19,900円 | 32,800円 |
発売日 | 2021/06 | |
幅 | 102 | 164 |
高さ | 165 | |
奥行き | 218 | |
CPU | Realtek RTD1296 1.4GHz Quad-Core | |
内部フラッシュメモリ | 8GB eMMC | |
メモリ | 1GB DDR4 | |
最大メモリ | × | |
ホットスワップ | × | |
SSD対応 | × | |
NIC (1GbE) | 1(2.5GbE) | |
NIC (10GbE) | – | |
LA/PT | × | |
USB2.0 | – | |
USB3.0 | 2(Gen1) | |
USB type-c | – | |
eSATA | – | |
PCIe | – | |
SDカード | – | |
HDMI | – | |
4K対応 | – | |
DisplayPort | – | |
S/PDIF | – | |
オーディオジャック | – | |
スピーカー | – | |
赤外線 レシーバー | – | |
ハードウェア 暗号化 | ○ | |
ハードウェア アクセラレーション | H.264(AVC),H.265(HEVC),MPEG-4 Part2,MPEG-2,VC-1 | |
IPカメラ (無償) | 4 | |
IPカメラ (最大) | 12 | |
仮想化 (VMWare) | × | |
仮想化 (Windows) | ○ | |
仮想化 (Citrix) | × | |
仮想化 (OpenStack) | × | |
仮想マシン (VirtualBox) | × | |
仮想マシン (Docker) | △(β版) | |
対応RAID | 0/1 | 0/1/5/6/10 |
ファイルシステム | EXT4 | |
システム ファン | 70mm x 1 | 120mm x 1 |
ノイズレベル | 18.6dB | 19.7dB |
Wi-fi | USBアダプタ | |
消費電力 | 11.6W | 22.8W |
重さ | 1.14kg | 1.57kg |
DTCP+ | ○ | |
DTCP-IP | ○ | |
DLNA | ○ | |
iSCSIターゲット | 256 | |
iSCSI LUN | 256 | |
ユーザー数 | 4096 | |
グループ数 | 512 | |
並列接続数 | 512 | |
共有フォルダ | 512 | |
スナップショット | 256 | |
read性能 | 215 | 214 |
write性能 | 270 | 266 |
read性能 (暗号化) | ||
write性能 (暗号化) | ||
備考 |
特徴
ASUSTOR製品は型番が整理されていて、非常に分かりやすくなっています。
・個人/ホーム:AS1000、AS3000
・SOHO /小規模オフィス:AS4000、AS5000
・中規模の事業:AS6000
・エンタープライズ:AS7000
「AT1102T/AS1104T」はAS1000番台なので個人/ホーム向け、つまりエントリークラスの下位モデルという位置づけになります。
「AT1102T/AS1104T」は型番から見るに、2018年7月発売の「AT1002T v2/AS1004T v2」の後継に当たります。
「AT1002T v2/AS1004T v2」は2015年9月発売の「AT1002T/AS1004T」のマイナーチェンジモデル(動作周波数が1.0GHz→1.6GHzに向上)だったので、実質6年ぶりのリニューアルですね。
SoCはRealtek
最近はNASでもミドルクラスを中心にIntel Celeronを搭載する機種が増えていますが、「AT1102T/AS1104T」はエントリー機なのでARM系のNAS向けSoCであるRealtek RTD1296となっています。
RTD1296は上位の「AS3302T/AS3304T」にも採用されており、なんとSoCでの差がなくなっています。
メモリは1GB、ROMは8GB
「AT1102T/AS1104T」のメモリは1GB DDR4です。オンボードで拡張はできません。
「AT1002T v2/AS1004T v2」が512MBだったので、倍増しています。
内蔵のフラッシュメモリ、つまりOS用のストレージとしては8GB eMMCが組み込まれています。
2.5GbE LAN
「AT1102T/AS1104T」は上位の「AS3302T/AS3304T」と同じく、2.5GbEを搭載しています。これでASUSTORは最下位モデルまで2.5GbEとなり、世代交代がほぼ完了したことになります。
ミドルクラスでは「AS4002T/AS4004T」がARM+10GbE、「AS5202T/AS5304T」がIntel+デュアル2.5GbEなので、エントリーモデルでARM+シングル2.5GbEは妥当なところと言えます。
転送速度はメーカーテストでリード:215 MB/s、ライト:270 MB/s(AS1102Tの場合)。エントリークラスではありますが2.5GbEの性能を十全に発揮できているようです。
比較
主要なASUSTOR製品を比較した表が以下となります。
AS1102T AS1104T | AS1002T AS1004T | AS3302T AS3304T | AS4002T AS4004T | AS5202T AS5304T | |
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クラス | エントリー下位 | エントリー下位(旧) | エントリー上位 | ミドル下位 | ミドル上位 |
価格(2ベイ) | 19,800円 | 18,900円 (16,500円) | 33,800円 | 35,000円 | 38,800円 |
価格(4ベイ) | 36,600円 | 28,800円 (17,100円) | 46,000円 | 50,600円 | 58,000円 |
CPU | Realtek RTD1296 クアッドコア | Marvell ARMADA-385 デュアルコア | Realtek RTD1296 クアッドコア | Marvell ARMADA-7020 デュアルコア | Celeron J4105 クアッドコア |
メモリ | 1GB DDR4 | 512MB | 2GB DDR4 | 2GB | 4GB DDR4 (最大8GB) |
ネットワーク | 2.5GbE × 1 | 1GbE × 1 | 2.5GbE × 1 | 10GbE × 1 1GbE × 2 | 2.5GbE × 2 |
USB | USB 3.2 Gen1 x 2 | USB 3.2 Gen1 x 2 | USB 3.2 Gen1 x 3 | USB 3.2 Gen1 x 2 | USB 3.2 Gen1 x 3 |
HDMI | – | – | – | – | 2.0a × 1 |
ホットスワップ | – | – | ○ | ○ | ○ |
My Archive | – | – | ○ | ○ | ○ |
最大ベイ数 | 10 | 10 | 14 | 10 | 14 |
旧世代の「AT1002T v2/AS1004T v2」よりは少し値段が上がっていますが、スペック差を考えると許容範囲です。
むしろ、「AS3302T/AS3304T」とは違いが少ない割に価格差が大きいです。
メモリの差とホットスワップ対応の有無はまぁ、価格差分の価値はありそうですが。
Docker入れていくつかWebアプリを動かすとかだと、メモリは2GBは欲しいところなので、これも上位機種を選ぶ理由になりますね。
筐体
フロントはバーバリーのようなストライプの入ったフラットなダイアモンドプレートデザイン。個人的にはかくかくしたダイヤモンドカットデザインよりすっきりしていて好みです。
背面はシンプル過ぎない?ってなるくらいにシンプル。
もうちょっとゴチャッとインターフェースが並んでてもいいくらいですが、ネットワークストレージとしてはこんなものですね。
サイドは吸気口も開いていません。
まとめ
既に書いちゃっていますが、「AT1102T」の価格は19,900円、「AS1104T」は36,600円程度で販売されています(調べた中での記事執筆時点の最安値)。
特に「AT1102T」は2.5GbEで2万円を切る価格なのでコスパが高いです。
2.5GbEで2万円前後は他にI-O DATA「HDL2-AAX」シリーズなどがありますが、デュアルコアなうえに転送速度がちょっと低いという…いや、1GbEに比べれば十分高速ですけどね?あと、国内メーカーという安心感も。
ちなみに記事執筆現在はプライムデー中で、1TB×2が付属する「HDL2-AAX2/E」が19,979円(※下の表示はタイムセール価格が反映されていません)と、ドライブ無しモデルより安くなっています。
エントリークラスとしては優秀なスペックで安価な「AT1102T/AS1104T」は、今後のエントリークラスの基準として考えてもいいんじゃないかと思います。
関連リンク
プレスリリース:ASUSTOR
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