2021年5月11日、DELLはRyzen 5000Hシリーズ+GeForce RTX 3000シリーズなゲーミングノート「G15 Ryzen Edition」を発売いたしました。海外では2021年4月7日に発表、5月4日発売なので、ほぼタイムラグなしでの国内登場です。
処理性能の高いRyzenとゲームに強いGeForce RTXの組み合わせはゲーミングデスクトップでも定番となっており、ゲーミングノートの世界にも徐々に浸透し始めています。
スペック
■G15 Ryzen Edition | |
CPU | Ryzen 7 5800H Ryzen 5 5600H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3060 (6GB) GeForce RTX 3050 Ti (4GB) GeForce RTX 3050 (4GB) |
メモリ | 16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ IPS FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×3 HDMI 2.5GbE有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 357.3×272.8×26.9mm |
重さ | 2.45kg |
メーカー | DELL |
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名称 | G15 Ryzen Edition |
発売日 | 2021/05 |
定価 | 134,980円~ |
実売価格 | 107,984円~ |
価格条件 | 20%オフ 税込・送料込 |
CPU | Ryzen 7 5800H Ryzen 5 5600H |
グラフィック | GeForce RTX 3060 (6GB) GeForce RTX 3050 Ti (4GB) GeForce RTX 3050 (4GB) |
チップセット | |
メモリ | 16GB |
メモリ規格 | DDR4-3200 |
メモリ増設 | ○ |
2.5inch | – |
M.2 | 512GB(NVMe) |
画面 | 15.6インチ 120/165Hz |
解像度 | 1920×1080 |
ベゼル幅 | |
表面 | ノングレア |
タッチ対応 | × |
光学ドライブ | × |
USB2.0 | |
USB3.0 | 3(Gen1) |
USB3 Type-C | 1(Gen2) |
USB PD | × |
HDMI | ○ |
DisplayPort | – |
LANポート | 2.5GbE |
wi-fi | 802.11ax Killer AX1650 |
Bluetooth | 5.2 |
office | △ |
カードリーダー | – |
Webカメラ | 720p |
赤外線カメラ | – |
NFC | – |
指紋センサー | – |
Windows Hello | – |
オーディオジャック | ○ |
マイク | アレイ |
スピーカー | 2W+2W |
スピーカー位置 | 底面左右 |
サウンド | |
キーピッチ | 18.7mm |
キーストローク | |
キーボードバックライト | 白/RGB |
バッテリー | 56WHr/86WHr |
稼働時間 | |
ACアダプタ | 240W |
充電時間 | 4.0Hr |
急速充電 | |
幅 | 357.3mm |
奥行き | 272.8mm |
高さ | 26.9mm |
重量 | 2.45kg |
開口角度 | 135°程度 |
カラー | ファントムグレー スペクターグリーン |
その他特徴 |
特徴
「G15 Ryzen Edition」はDELLにとって初めてのRyzenゲーミングノートというわけではなく、現在も「G5 15 SE (5505)」が販売されています。
「G5 15 SE (5505)」はRyzen+RadeonなオールAMD構成ですが、Radeonシリーズはベンチマークスコアの割に(GeForceに最適化されえていることが多い)実ゲームタイトルでの性能が振るわないという弱点がありました。
そのため、ASUSやFRONTIERといった、ゲーミングPCに強いメーカーではRyzen+GeForceの組み合わせで出すことが多く、Ryzen+GeForceになった「G15 Ryzen Edition」はロマンより実用を取った機種と言えます。
CPUとGPU
「G15 Ryzen Edition」はCPU(AMD的にはAPU)にRyzen 7 5800H、Ryzen 5 5600Hを採用、GPUには同日(2021年5月11日)発表されたばかりのGeForce RTX 3000シリーズ下位~ミドルとなるRTX 3050/3050 Ti/3060を搭載しています。
PassMarkおよび3DMarkの公式スコアをもとにした表が以下となります。
データが少ないためか、RTX 3050とRTX 3050 Tiのスコアが逆転していますが、おおよそこの辺りとなるようです。
RTX 3060はかなり強力ですね。
GPUごとの位置づけは、ざっくり書くとこんなイメージでいいでしょう。
ハイエンド | RTX 3080 |
---|---|
ミドル上位 | RTX 3070 |
ミドル | RTX 3060 |
エントリー上位 | RTX 3050 Ti RTX 3050 GTX 1660 Ti |
=== VR Readyの壁 === | |
エントリー | GTX 1650 |
メモリとストレージは全モデル同じ
メモリは16GB(8GB×2)のDDR4-3200、ストレージは512GB M.2 SSDで全モデル同じ仕様となっています。
メモリは最大64GBまで増設できると思います。
その他
Wi-fiはゲーミングノートらしく、802.11ax(Wi-fi 6)対応のKiller AX1650を搭載、有線LANはKillerではないものの2.5GbEに対応しています(地pp@うセットはRealtek RTL8125BGS)。
「G15 Ryzen Edition」は357.3×272.8×26.9mmというやや大柄な筐体に86WHrの大容量バッテリーを搭載しており(5600Hモデルは56WHr)、長時間のバッテリー駆動ができるようになっています。
ゲーミングとして重要なディスプレイは120Hz/250nit/600:1/45% NTSCまたは165Hz/300nit/800:1/100% sRGBで、差額は5,500円程度となっています(カスタマイズはできません)。
レスポンスタイムも120Hzが35ミリ秒、165Hzが13ミリ秒と相当違っており、さらに165HzパネルはTUV認証の低ブルーライト技術が使用されているので、できることなら165Hzパネルのモデルを選びたいところです。
電源アダプタは240W、USB PDには対応していません。
筐体
正面です。ベゼルはだいぶ細いものの、モバイルノートの域にまでは達していません。
1.USB 3.2 Gen1
2.USB 3.2 Gen1
■左
1.2.5GbE 有線LAN
2.オーディオジャック
3.バッテリーステータスライト
1.USB Type-C 3.2 Gen2(DisplayPort出力対応)
2.USB 3.2 Gen1
3.HDMI
4.電源アダプタポート
インターフェースはRyzenなのでThunderbolt4/USB4には対応していませんが、Type-C端子は10Gbpsに対応したUSB3.2 Gen2です。
キーボードは標準ではホワイトバックライトの日本語配列キーボードです。
オプションでRGBバックライトの英語配列が選択できます。
上部はスピーカースペースではなく、吸気口です。
内部のボードはメモリが2スロット確認できます。
分かりにくいのですが、SSDは左下のスロットから左側のスペースに位置します。
右下にも同じようにM.2スロットがあり(左右対称に位置する)、実はデュアルストレージができるようになっています。
ヒートパイプ類はボードの反対側(キーボード側)にセットされています。
Alienwareの熱設計をベースに改良を施した設計とのこと。底面とキーボード上部から吸気するので、空気流入量はかなり多そうですね。
排気口は左右と背面に開いています。
流入量がそれなりに多そうなので、排気口の合計面積も広く取られています。
まとめ
「G15 Ryzen Edition」の価格は記事執筆現在、107,984円(税込・送料込)となっています。
ハイエンドゲーミングPCである「Alienware」の廉価版みたいな内容・筐体の割には安価ですが、できるならRTX 3060を狙いところ。そうなると最低価格が140,784円で、上の方でも言及した165Hzパネルモデルだと146,384円です。
ミドルクラスのゲーミングノートとしては14万円台は悪くないですね。
DELLのゲーミングノートとしては安価ですし、冷却の強そうなゲーミングノートを探しているなら一考に値するんじゃないでしょうか。
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