拡張性高め。Compulab「Fitlet3」は中身がElkhart Lakeにアップグレード

国内未発表

2022年2月8日、ファンレスIoTテクノロジー企業のCompulabはElkhart Lakeを搭載したファンレスミニPC「Fitlet3」を発売しました。なお、BTO(Built to Order)方式での注文となります。

スポンサーリンク

スペック

■ Fitlet3
CPUAtom x6425E
Celeron J6412
Atom x6211E
メモリ0~32GB DDR4-3200
ストレージ0~1TB SATA/NVMe SSD
インターフェースUSB 3.0×2
USB 2.0×4
HDMI
miniDP
1GbE 有線LAN×2
ターミナルブロック
microSIM
オーディオジャック×2
wi-fiオプション
4G/LTEオプション
サイズ132.8×100×34.8mm
重さ0.4kg

特徴

「Fitlet3」の前世代に当たる「Fitlet2」は、2018年に記事にしています。

ApolloLake世代のAtom Eシリーズが搭載できる変わったCompulabのミニPC「Fitlet2」は構成も変わっている

4年ぶりとなりますがデザインは「Fitlet2」を踏襲、サイズ的には一回り大きくなりました。

CPU

「Fitlet3」のCPUはElkhart Lake世代のAtom x6425E、Celeron J6412、およびAtom x6211Eです。
順に4コア・TDP12W、4コア・TDP10W、2コア・TDP6Wと性能レンジが異なっています。

ちなみにAtom x6425EでPassMarkスコアは4150です。

Atom再び。 Intelが組み込み向けの「Elkhart Lake」および「Tiger Lake」を発表

Elkhart Lakeの大きな特徴としてはメモリ32GBが公式にサポートされている点でしょうか。
また、PCIe Gen3を8レーン持っているので、Gemini Lake以前と比べて拡張性が高くなっています。

メモリとストレージ

メモリはDDR4-3200が1スロットで、最大32GBです。

ストレージはM.2 SSD(SATA/NVMe両対応)に2.5インチベイがありますが、2.5インチは拡張ボード経由となります。

ちなみにBTOなのでOSも選択式です。

その他

Wi-fiはオンボードまたはM.2 Key-Eスロットをオプションで選択できます(選択できるのはIntel AX210)。
M.2 Key-EはCompulabが「FACETカード」と呼ぶオプションに使うこともできますが、Wi-fiとは排他関係となります。

「FACETカード」については、スペックシートでは1GbE×2、1GbE(PoE対応)、1GbE SFP+の3種類が公表されていますが、現在オプションで用意されているのは1GbE×2(FC3-LAN)のみとなります。

有線LANは1GbE×2で、Intel I211が使われています。

また4G/5G用のKey-B(3042サイズ)があり、こちらは4G/LTEカードをオプションで追加することができます。

ブロックダイアグラム図です。
CPUの項で述べたPCIeについて、M.2 SSD(Key-M)で4レーン、Key-Eで2レーン、Key-Bで1レーン、GbEで1レーン×2の合計8レーンとなり、きっちり使い切っていることになります。

M.2 Key-BはPCIe/SATAインターフェースを使用しているので、前述の拡張ボードを使ってSATAストレージを接続できます。

外観

インターフェースです。
映像出力はHDMI(1.4b、4K/30Hz)+miniDP(1.2、4K/60Hz)で、デュアルディスプレイに対応しています。

変わっているのはターミナルブロック型のCOMポートで、 RS-232/422/485 + 2x GPI + 2x GPOとなるようです。

内部イメージです。メモリは反対側に装着します。

底面側にKey-M、Key-E、Key-Bが並んでいます。
実際にはKey-M、Key-Bはサーマルパッドに固定してから差し込む仕組みとなるようです。

マニュアルからの切り抜きですが、サーマルパッドはこんな感じ

拡張LANはサイドに来ます。

拡張ボードはこんな形状で、前述の通りKey-Eスロットに挿す形となります。

まとめ

冒頭にも書いたように、「Fitlet3」はBTOモデルとなっています。
最低249.04ドル(約30,500円)(Atom x6211E/メモリなし/ストレージなし/OS・オプションなし)からで、10台以上の注文では組み立て費用分(15ドル)が割引となります。

割とありそうな構成(Celeron J6412/8GBメモリ/256GB SSD/Windows/インターフェース系オプション)を選択すると629.77ドルとなるので、特に安いというわけではないですね。

ちょっと面白いのは動作環境温度を0~70℃、-20~70℃、-40~85℃から選べるところでしょうか。

完全に工業向けの製品ですが、133×100×35mmとコンパクトであり、ファンレスかつ内部の自由度が高く、4G/5Gに対応可能という点を考慮すれば、需要は結構ありそうです。

とはいえ一般向けかと聞かれれば微妙なところで、4G/5Gなどが不要でスペックも要求しないのであれば、MeLE「PCG35」などファンレスミニPCはほかにもありますし、そこは要求する仕様次第でしょう。

関連リンク

Fitlet3:fit IoT by Compulab
Fitlet3(BTO):Compulabストア
Fitlet3:Fit-PC wiki
データシート ※PDF

コメント

タイトルとURLをコピーしました