Core i9搭載可能!「ThinkCentre M70q Tiny Gen 3」は第12世代Alder Lake搭載ミニPC!

PC

2022年3月15日、Lenovoはデスクトップ向けのIntel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake-S)を搭載したミニPC「ThinkCentre M70q Tiny Gen 3」を発売しました。

記事執筆時点で最安構成はCelronではなくCore i3で60,544円、さらにマウス・キーボードをなしにすることで58,498円と、意外と安いスタートです。

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スペック

※BTO製品のため、カスタマイズ前の構成をもとに記載しています。

■ ThinkCentre M70q Tiny Gen 3
CPUCore i5-12400T
Core i3-12100T
メモリ4~8GB DDR4-3200
ストレージ128~256GB NVMe SSD
インターフェースUSB Type-C(Gen1)×1
USB 3.2 Gen2×4
USB 3.2 Gen1×1
USB 2.0×1
HDMI
DisplayPort
1GbE 有線LAN
オーディオジャック
wi-fiオプション
サイズ182.9×179×36.5mm
重さ1.25kg

特徴

「ThinkCentre M」シリーズは意外とラインナップが多く、Intel系に絞っても「M60e」「M70q」「M80q」「M90q」の4シリーズがあったりします。
第8世代以前は3桁番号でしたが、さすがに販売終了しています。

このうち「M70q」以外は第10世代CPUで止まっていて、「M70q」だけが世代を重ねてGen3まできました。
まぁ正直なところ、細かく分けても価格差が小さいうえにvPro対応くらいしかわかりやすい差がなく、ユーザーの混乱を招くだけなので、シリーズを絞るのは方針として正しいと思います。

CPU

CPUにはデスクトップ向けの第12世代Core CPUのうち、TDP35Wモデルとなる12000Tシリーズが搭載されます。

標準ではCore i3-12100TまたはCore i5-12400Tですが、カスタマイズでCore i9-12900Tまで選択できます。Celeronはラインナップに入っていません。
なお、Alder Lakeの特徴の一つであるPコア/EコアのハイブリッドアーキテクチャはCore i9とCore i7のみで、Core i5およびCore i3はPコアのみの構成となります。

Core i3といえどもデスクトップ向けの4コア8スレッドでPassMarkスコアは12,000オーバーと、実用面では十分な性能を持っています。
なお、Core i9-12900Tだと33,600とかいうバケモノのようなスコアを叩き出します。

参考 Intel Core i3-12100T:PassMark
参考 Intel Core i9-12900T:PassMark

AMD系での「M75q Tiny Gen2」ではCPUロックがかかることも話題になりましたが、「M70q Tiny Gen3」でも同様のことが発生するのかは不明です。

10年に一度の大変革。Intelの第12世代Core CPU「Alder Lake」はハイブリッド構成でCPU性能大幅強化

メモリとストレージ

メモリはDDR4-3200が2スロットで、最低で4GBから、最大64GB(32GB×2)です。

ストレージはM.2 NVMe+2.5インチのデュアルストレージが可能。
M.2 SSDは超高速なPCIe Gen4に対応しています。

その他

無線LANは標準では”なし”となっています。802.11ax(Wi-fi 6)がプラス3,300円(実際は割引がかかるので+2,000円くらい)です。
無線LANをオプションで付けないと内蔵アンテナが付属しないので、有線LAN運用しかしないと決めていない限り、選択しておくべきでしょう。

背面にはオプションのカスタマイズポートが2ポートあり、VGA、HDMI、DisplayPort、シリアルポートから二つ選択できます。Type-Cはありません。以前はあったのにどこに消えたんだろう…?
2ポートの割り振りはHDMI×2といった選択も可能です。

外観

外観そのものは以前にレビューした「M75q Tiny Gen2」とそっくりで、インターフェースが少し違う程度です。

【レビュー】 Lenovo M75q Tiny Gen2:コスパの高さは変わらず!デザインも性能も一新したRyzenミニPC

1. 電源ボタン
2. USB3.2 Gen1 Type-Cポート
3. USB3.2 Gen2ポート
4. オーディオ・コンボジャック
5. 電源コネクター
6. DisplayPort
7. USB3.2 Gen1ポート
8. HDMIポート
9. USB2.0ポート x1(Smart Power On対応)
10. USB3.2 Gen2ポート x2
11. イーサーネットポート(RJ-45)
12. 1stオプショナルポート
13. 2ndオプショナルポート

前面はUSBが1ポート増え、背面はオプションポート全体の取り外しが不可となっています。

以前はGPUも搭載できる「ThinkStation P」シリーズと筐体を共通化していたので、オプションポート部にPCIeボードを挿せるようになっていたのですが(「ThinkCentre M」シリーズでは配線プリントは残っているものの、PCIeスロットが実装されていない)、筐体を非共通化したのか、次の「ThinkStation P Tiny」ではGPUを搭載しないようにしたのかのどちらかになったのでしょう。

まとめ

冒頭にも記載したように、「ThinkCentre M70q Tiny Gen 3」の価格は60,544円からとなっています。標準では2モデル用意されています。

Core i3-12100T/4GB/128GB:60,544円
Core i5-12400T/8GB/256GB:86,460円

ちなみにCore i3-12100Tは単品購入だと18,000円前後です。

さすがにAMD系の「M75q Tiny」シリーズほど爆安とはいきませんが、リーベイツの20%ポイント還元を利用すれば4万円台での購入も可能なので、十分安いと言えます。
というかIntel系の強みはCore i9まで搭載できる性能上限の高さなので、安値で比較するのは方向性が違いますね。

Core i9で爆速超スペックなミニPC…ロマンですねぇ。

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