2022年4月24日、小型PCメーカーのMeLEは米AmazonでCeleron N5105を搭載したファンレスミニPC「Quieter3Q」を発売しました。
記事執筆時点ではAliExpressでも販売されています。
※2022年6月22日追記:6月7日ころよりAmazonでの販売開始しました。
スペック
■ Quieter3Q | |
CPU | Celeron N5105 |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR4 |
ストレージ | 128~256GB eMMC |
インターフェース | USB 3.0×4 HDMI×2 microSDXC 1GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 131×81×18.3mm |
重さ | 203g |
特徴
「Quieter3Q」はCeleron J4125搭載の「Quieter2Q」の後継機に当たります。
また、JasperLake世代のファンレスPCとしては先日記事にした「TENKU BOX PC PRO 2022」に次いで2機種目ですね。
CPU
「Quieter3Q」のCPUはJasper Lake世代のCeleron N5105です。
Celeron N5105はTDPが10Wと高めな分CPU性能はかなり高く、Celeron J4125比で3割弱の向上、Ryzen 3 3250Uや第10世代Core i3-10110Uと並んでいます。
グラフィックは性能が飛躍的にアップしたIce Lake世代と同じUHD Gen11で、実行エンジン(EU)は24EU。Core i3-1005G1が32EUなので単純計算で3/4の性能になります。
実際、同じ24EUなN5100では3DMark NightRaid(Graphics)で3375という記録があり、Core i3-1005G1では4604(実測)だったので上の3/4という計算にだいたい一致しています。
Celeron J4125(UHD 600)のスコアは2058なので、グラフィックはだいたい1.6~1.7倍の強化と見ていいでしょう。
メモリとストレージ
メモリはオンボード8GBでLPDDR4、動作クロックは不明です。
ストレージはオンボードの128GB eMMC。米Amazonでのレビューによると、リード290MB/s、ライト160MB/s程度のようです。
NVMeに対応した空きM.2 2280スロットがあり、デュアルストレージが可能です。
接続はPCIe Gen3 x2接続になるようで、M.2 SATAには非対応です。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)に対応したIntel AX201を内蔵。Bluetoothもv5.2です。
また、1GbE有線LANも搭載しています。
電源はType-Cですが12V専用。
中華PCではよくある仕様(12V電源の端子がType-C形状になっただけ)ですが、間違って5Vにしか対応しないデバイスに電源アダプタを接続してしまうと壊れる恐れがあります。
外観
インターフェースです。
端子サイズからわかるように、本体は131×81×18.3mmとスマホを2台重ねた程度の大きさです。
このサイズにデュアルHDMIとか入れてくるんだから結構すごいですよね。
内部はこんな感じ。
ファンレスですがヒートシンクがかなり薄いです。
天面部も細かなフィン上になっていますが、高負荷をかけ続けた場合はサーマルスロットリングが発生するかもしれません。
パッケージはこんな感じ。
電源アダプタのプラグはEU/US/UK/AUタイプからの選択式で全部ついてくるわけではありません。
一番下に映っているのはM.2 SSD用の熱伝導シートです。
まとめ
「Quieter3Q」のAliExpress価格は128GBモデルが240ドル(約31,300円)、256GBモデルが260ドル(約34,000円)です。
AliExpressで比較すると、Celeron J4125な「Quieter2Q」との価格差は10~20ドル程度。
これが国内でも当てはまるとすれば、「Quieter2Q」のAmazon価格は27,000~28,000円なので、3万円程度になります。
…さすがにAliExpressで買うよりは安くならない気がしますが、ほぼ同価格では買えそうな雰囲気ですね。
超小型と性能とファンレスを兼ね備えた機種として、国内の登場が待ち遠しい一台です。
関連リンク
Quieter3Q:AliExpress
Quieter3Q:米Amazon
MeLe メーカーサイト ※記事執筆時点では情報なし
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