2022年4月22日、DELLはRyzen 6000Hシリーズ+GeForce RTX 3000シリーズなゲーミングノート「G15 Ryzen Edition 5525」を発売しました。
スペック

■ G15 Ryzen Edition 5525 | |
CPU | Ryzen 7 6800H Ryzen 5 6600H |
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GPU | GeForce RTX 3060 (6GB) GeForce RTX 3050 Ti (4GB) GeForce RTX 3050 (4GB) |
メモリ | 16GB DDR5-4800 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ WVA FHD(120/165Hz) |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.0×3 HDMI 2.1 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
バッテリー | 6セル 86WHr |
サイズ | 357.26×272.11×26.9mm |
重さ | 2.52kg |

特徴
「G15 Ryzen Edition 5525」は2021年6月に発売された「G15 Ryzen Edition 5515」の後継機に当たります。

筐体のサイズやインターフェース配置などはそのままですが、「5515」では下位モデルはUSB2.0が残っていたのに対し、「5525」では全モデルUSB3.2 Gen1になっています。
一方で有線LANは下位モデルが1GbEとなり、コストを上げ過ぎないよう苦心しているさまが伺えます。
CPUについて
CPUはRyzen 6000HシリーズからRyzen 7 6800HおよびRyzen 5 6600Hが搭載されます。
といっても記事執筆時点のラインナップ13モデルのうち12モデルがRyzen 7で、Ryzen 5は最安モデルのためだけに存在しているような状況です。
グローバルだとさらにRyzen 9 6900HXもありますが、国内では展開しないみたいですね。
性能面では、Ryzen 5 6600Hのデータがありませんが、Ryzen 7の比較では1割程度の向上です。
アーキテクチャがZen3からZen3+へと改良され、プロセスが7nmから6nmになったことによる向上ですね。
とはいえ、内蔵グラフィック(iGPU)のアーキテクチャがVegaからRDNA2に変更され、グラフィック性能が2倍になったことに比べれば小さな変化と言えます。
しかもゲーミングノートということで外部GPU(dGPU)を搭載しているので、内蔵グラフィックの差はあまり意味をなしていないという…
メモリとストレージ
メモリは全モデル16GB DDR5-4800。そう、DDR5です。
内部画像を見るとSO-DIMMでの提供です。
DDR4-3200がGB単価500円を切るのに対し、DDR5-4800は安いものでGB単価1200円くらい。
16GBだと市販価格はそれぞれ8,000円と20,000円くらいですね。
メーカーの調達だともっと安いのでしょうが、価格比はそう変わらないと思います。
ストレージは全モデル512GB M.2 SSD。Gen3かGen4かの記載はなく、カスタマイズもできません。
上の内部画像を見る限りでは左右にスロットがあり、デュアルストレージができそうです。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6)対応で、チップはMediaTek MT7921が使われています。
MT7921の中身は「Azwave AW-XB468NF」なようで、派生品の「MT7921LS」が「Fire TV Stick 4K Max (第1世代)」に使われています。
有線LANはRJ45とのみ記載されています。
仕様を見るとRTX 3070/RTX 3060は2.5GbEのRTL8125BGS、RTX 3050 Ti/RTX 3050は1GbEのRTL8111Hとなるようです。
バッテリーはRTX 3070/RTX 3060は6セルの86WHr、RTX 3050 Ti/RTX 3050は3セルの56WHr。どちらも充電時間は4時間とされています。
カラーはダーク グレー、ファントム グレー(斑模様)、スペクター グリーン(迷彩柄)の3色展開でうs。
外観
正面です。
筐体は基本的に先代「5515」と変わりありません。
カメラも720pのままです。
・RJ45(2.5GbE/1GbE)
・オーディオジャック
・USB 3.2 Gen 1 Type-A×2
排気口があるため、左右インターフェースは少な目で、半数は背面に集まっています。
■背面
・USB 3.2 Gen 1 Type-C
・USB 3.2 Gen 1 Type-A
・HDMI 2.1
・電源入力
電源なども背面です。
キーボードはゲーミングノートらしく、WASDが縁取りされています。
また、Fn+F9でパフォーマンスもーとに切り替えるGame Shift機能が組み込まれています。
まとめ
「G15 Ryzen Edition 5525」の価格は記事執筆時点で127,984円からとなっています。
先代の「G15 Ryzen Edition 5525」は発売時で107,984円からだったので、ちょうど2万円の差ですね。
半分はメモリ価格の差と考えてもよくて、残り半分は円安と流通コスト高騰の影響でしょうか。
上でも書いたように、Ryzen 6000シリーズの一番の売りである内蔵グラフィックの進化は活かせていません。
身も蓋もない話ですが、dGPUが同じならRyzen 5000シリーズでも十分かなぁと。
メモリが早くなったのは良ポイントではありますが、数%の差に万単位の金をかけるハイエンドと違い、ミドルクラスだとまだ価格優先でいいかと。
記事執筆時点では先代「5515」も併売されていて、Ryzen 7 5800H/RTX 3060の組み合わせで128,986円です。
Ryzen 7 6800H/RTX 3060は162,300円なので、3.4万円差とかなり差があります。
「5515」もRTX 3060モデルは全ポートUSB 3.2Gen1ですし、正直なところ「5515」で十分じゃないかなぁ…
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