【レビュー】CHUWI MiniBook(2022):気になる部分はあるけれど安価でそこそこ、モバイルでできる程度の作業ならこれでいいんじゃと思わせるミニノート

レビュー

2022年2月25日、CHUWIは8インチ2-in-1ミニノート「MiniBook」の2022年モデルをAmazonで発売しました。

現在は4万円弱で販売されていますが、この時点では発売記念で3万円弱。
あまりに安かったので衝動的に購入してしまいました。

2022年6月13日追記
:続編となる「ファンレス化」の記事を掲載しました。

【レビュー】CHUWI MiniBook(2022)をファンレス化してみた【応用編】
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CHUWI MiniBook (2022)

■ MiniBook(Celeron)
CPUCeleron J4125
メモリ6GB LPDDR4
ストレージ128GB eMMC
画面8.0インチ IPS WUXGA
インターフェースUSB Type-C(3.0)×1
USB 3.0×1
USB 2.0×1
miniHDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ac+BT5.0
バッテリー7.6V/3500mAh(26.6WHr)
サイズ201×128.6×19.3mm
重さ0.663kg

GoodPoint
価格のわりに品質高め
もっさり感はない
タッチ対応8インチFHD

BadPoint
メモリが6GB
CPUの絶対性能はいまいち
ファンの軸音が気になる
キーボードの特殊配列が大変

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・取扱説明書
・簡易マニュアル
・保証書
・製品検査証

「MiniBook 2022」のインターフェース

■左サイド
・USB Type-C (PD給電/DP出力対応)
・miniHDMI
・USB 3.0
■右サイド
・microSDカードスロット
・USB 2.0
・オーディオジャック

インターフェースは必要最低限な感じです。
右サイドはUSB2.0なので、外付けSSDなどの高速デバイスをつなぐときは左サイドを使う必要があります。

底面には増設用のM.2 SSD用の蓋があります。

「MiniBook 2022」の内部

内部は半分がバッテリーです。
空きのM.2 2242 SSDスロットがあり、ストレージ増設に対応しています。

他はすべてオンボードで、カスタマイズの余地はありません

「MiniBook 2022」のディスプレイ

左サイドにカメラユニットが埋め込まれているため、左右ベゼルは14.0mmとかなり幅広です。

カメラは左上。
オンライン会議とかすると、ちょっと斜めに映りそうです。

また、タッチ対応パネルのためグレア仕様となっており、しっかり反射します。

ディスプレイパネルは「AUO17D8」となっていますが…これ、10.1インチパネルの型番では…?
ちなみに「AUO17D8」は「Hi10 Go」で使われています。

参考 AUO B101UAN01.7 HW1A:Panelook

比率カバー率
sRGB82.8%81.9%
AdobeRGB61.4%61.4%
NTSC61.0%61.0%
DCP-P361.0%61.0%

色域はsRGB 82%程度とかなり狭いです。
ディスプレイとしてはミドルローグレードといったところでしょうか。

ガンマ補正グラフは緑と赤が結構理想的な直線を描いているのに対し、やたら青が低いです。

一応IPSパネルではありますが、グレアパネルなので左右からだと反射が強く、見にくいです。
暗いところだとしっかり見えています。

明るさごとの見やすさはこんな感じでした。。

「MiniBook 2022」のキーボード

8インチサイズなのでキーボードはどうしても窮屈な印象を受けます
キー数が限られているので配列もかなり変則的です。

主要キーのキーピッチは18.5mm
多少狭い感じはするものの、そこまで打ちづらいという感じでもありません。
どっちかというと無意識に左端(ふつうはタブキーなどがある)を避けてしまうので、“A”を打ち損じることが多かったです。

あと、スペースキーがに分割されているのでクリックボタンと間違えることもしばしば。
個人的には左右クリックの間に小さいホイールとかあったら良かったなぁと(技術的に厳しそうですが)。

記号キーは位置がバラバラなのでどうしても探してしまいます。
文章入力は記号が少なければサクサク進みますが、記号が多いほど時間がかかります。

表面はフラット。
打鍵感はやや硬めですが、そのぶん底打ち感はあまり感じません。

キーボードバックライトも搭載。明るさの段階はなく、オンオフのみです。
機種によっては薄暗い状況で点灯すると逆に見にくくなる場合もありますが、「MiniBook 2022」の場合は見やすいままでした。

「MiniBook 2022」のスピーカー

スピーカーは手前側の側面に配置されています。
外に向いているので音の広がりはとてもいいのですが、音自体はかなりスカスカです。

解像度も悪く、繊細な音はかなりの部分がつぶれています。
全体としては中低音と中高音にピークのある、ドンシャリと似て異なる音の傾向をしています。

重低音はまったくなく、低音もスカスカで音の厚みがありません。

中音の男性ボーカルはぼやけていて、バックミュージックに埋もれがち。
逆に女性ボーカル(中高音)は強調されて結構のびやかです。

高音もやや弱め。音は出ているのですが何か物足りない感じがします。
なので太鼓と笛がメインの和楽器系などは聞けたものではないですね。

音量はマックスにして1m離れたところから聞くとちょうどいい程度です。

「MiniBook 2022」のパフォーマンス

「MiniBook」の搭載CPUはCeleron J4125で4コア4スレッドです。

総合

CPUPassmark v9
Ryzen 3 4300U91213723
Core i3-1115G473484441
Core i3-1005G159382999
Core i5-7200U49562513
Ryzen 3 3200U48982417
Celeron J4125(平均)2913
Pentium J500526671313
Celeron J411526621397
Pentium 4425Y24071526
本機2084975.2
Celeron N410019701083
Celeron N450019191276
Celeron N400015351234

上段:CPU(マルチ)、下段:総合

PassMarkは旧バージョン(v9)と新バージョン(v10.1)の両方を掲載。比較グラフはv9のみです。
ハッキリ言って、かなり低いです。平均スコアの7割程度しか出ていません

これは高負荷時の動作クロックが伸びず、1.7GHz程度にとどまることが大きな要因でしょう。
グリスを塗りなおすとかサーマルパッドで熱冷却を見直せば改善するかもしれませんが、今回はそこまで検証していません

2022年6月13日:ファンレス化してサーマルパッド貼り付けた検証結果を掲載しました。

【レビュー】CHUWI MiniBook(2022)をファンレス化してみた【応用編】

CPU

CPUCINEBENCH R15
Ryzen 3 4300U640161
Core i5-10210U612165
Ryzen 5 3500U609136
Core i5-8250U547144
Core i3-1115G4465195
Core i5-7200U324126
Ryzen 3 3200U309124
Pentium J500523978
本機(J4125)18877
Celeron N410017865
Celeron N400013974

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPUCINEBENCH R23
Ryzen 3 4300U42231062
Core i5-1035G741001119
Core i5-10210U36531088
Ryzen 5 3500U3624940
Core i3-1115G430961319
Core i5-8250U3035906
Core i5-7200U1862799
Ryzen 3 3200U1736773
本機1040440
Celeron N4100990394

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CINEBENCHの結果も同様ですね。

GPU

CPU3DMark Fire Strike (Graphic)
Ryzen 5 3500U(4GB×2)2355
Ryzen 3 4300U(4GB×2)2209
Core i5-1135G7(8GB×1)2061
Ryzen 3 3200U(4GB×2)1289
Core i5-10210U(8GB×2)1257
Core i5-8250U(8GB×1)997
Core i5-7200U(4GB×2)962
Celeron N4000(8GB×2)433
Pentium J5005(4GB×2)423
Celeron N4100(4GB×2)329
本機(1.5GB×4)301

CPU3DMark Time Spy (Graphic)
Ryzen 5 3500U(4GB×2)776
Core i5-1135G7(8GB×1)741
Ryzen 3 4300U(4GB×2)684
Core i5-10210U(8GB×2)413
Ryzen 3 3200U(4GB×2)388
Core i5-7200U(4GB×2)321
Core i5-8250U(8GB×1)318
Pentium J5005(4GB×2)118
Celeron N4000(8GB×2)115
本機(1.5GB×4)100
Celeron N4100(4GB×2)88

グラフィックはCPUよりさらにひどい状態に。

ちなみにFHDの動画再生で20%、YouTube再生だとFHD画質で30%、外付けディスプレイを接続して4K画質だと80~90%ほどでした。

ただどうもビットレート30Mbps付近に限界があるようで、バッファリングが間に合わないのかコマ落ちが発生するようになります。

ストレージ

「MiniBook 2022」のストレージは128GB eMMC

eMMCなのでCryztalDiskInfoではデータを取得できません。

CrystalDiskMarkでのベンチマークではリード129MB/s、ライト100MB/sと、HDDと同程度。
ランダムアクセスについては22~30MB/sとHDDよりはいい成績が出ています。

SDカード

「Minibook 2022」はmicroSDスロットを持っていて、差し込んでも出っ張ることはなく、きれいに収まります。

SDカードの転送速度は19MB/sと遅く、常用には厳しく、データのやり取りでちょっと使うといった程度になりそうです。

外観

外箱

CHUWIは今まで購入した分については一貫して化粧箱は使わず、段ボール色の外箱です。

側面には中身が判別できる程度の仕様が貼られています。

中身はこんな感じで入っています。
油断して傾けると、ストーンと落ちて焦ります

パッケージ

上でも掲載したパッケージ全体です。

付属品

紙類は5種類と多め。

電源アダプタは12V2A(=24W)出力。

端子形状がType-Cなので、間違ってスマホなどにつながないように注意する必要があります。
なお、「MiniBook 2022」自体はUSB PDに対応しているので、一般的なUSB PD充電器が使えます

筐体

天面は中心のロゴもそれほど主張しない、シンプルなデザインです。
べたべた触っても指紋はそこまで目立ちません。

キーボード面はグレーで、ディスプレイ回りはブラックです。

インターフェースは左右のみ。

充電時はLEDが光ります。

背面には排気口が開いています。

ヒンジ部は2-in-1でよく採用されている2段ヒンジです。

ディスプレイをひっくり返したところ。
微妙に底面にくっついていません。

強く押せばくっつきますが、ペンで押したくらいだと動かないので、安定しているといえば安定していました。

底面全体。
左上が増設用のM.2 SSDスペースです。

右下に貼ってあるのが保証シールです。
この下にねじ穴があり、分解時にはシールを破る必要があります。
このシール、割と強力で、そっと剥がせないかと悪戦苦闘しましたが無理でした。

ロゴ部のアップ。
モデル名は「CW519」、技適番号は「018-190275」でした。

参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(018-190275)

15.6インチノートと比較すると、そのサイズは半分以下。
こうしてみるとコンパクトさがよくわかります。

重量

重量は本体が646g、電源アダプタ込みで766gでした。

内部構造

分解時には保証シールを破る必要があり、実行すると保証対象外となります。

再掲ですが、内部全体。
CPU・メモリなど主要パーツは巨大なヒートシンクの下にあって見えません。

バッテリー容量は3,500mAh@7.6V(=26.6WHr)。

Wi-fiチップはオンボードで交換不可。

なんかケーブルが浮いている…
余分な長さが「遊び」となっていて、分解しやすさにつながっていそうな感じです。

システムファンとM.2 SSDスロット。

スピーカーは全体のサイズからすると大きめのものが付いています(サイズなりの音ですが)。

気になるのがこれ。Wi-fiとBluetoorh用のアンテナです。
筐体に直接はんだ付けされているように見えるんですよね…

システム

起動前

UEFIは見るのがめっちゃつらいです。

恒例のバックアップです。
このディスプレイ、縦方向が正位置なので、このような表示になります。

使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは24.7GBでした。

システム情報

デスクトップは特にカスタマイズはありません。

CPU-ZでのCPU情報。

同じくHWiNFOでのCPU情報。
ベースは2.0GHz、ブーストは2.7GHzとなっていて、何かしら制限されているようには見えません。

再起動直後のメモリ使用量は1.8GB。

ちなみに「スロットの使用」が4/4となっているので、「MiniBook 2022」のメモリは1.5GB×4であることが分かります(これはUEFIでも確認できます)。

スタートアップは特に余計なものは入っていません。

ストレージの空き容量は96GB。
そもそも重量級アプリを動かすには向かないのでこの程度でもなんとかなりそうですし、足りないならSSDを追加すればいいだけなので、あまり容量を気にする必要はないでしょう。

デバイスマネージャ
加速度センサーを内蔵、WI-fiはAC7265でした。

バッテリーは25,900mAh。
「MiniBook」のCore m3-8100Y/Celeron N4100版はバッテリー管理がおかしくて以上数値が出ることがあるそうですが、後から出たCeleron J4125版は改善されているようです。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機のスペックは以下の通り。

CPUCeleron J4125
グラフィックUHD 600
メモリ6GB(1.5GB×4)
ストレージ128GB eMMC

比較対象

[軽量級] DQベンチマーク

設定スコア評価
1920×1080 最高品質803動作困難
1280×720 標準品質1665重い
DQベンチマーク
Core i5-1135G7(8GB×2)10382 / すごく快適
Core i5-1035G7(8GB×2)9703 / とても快適
Core i3-1115G4(4GB×2)7105 / 快適
Ryzen 3 4300U(4GB×2)6043 / 快適
Core i5-1135G7(8GB×1)5564 / 快適
Ryzen 3 3200U(4GB×2)4241 / 普通
Core i5-7200U(4GB×2)3701 / 普通
Core i5-8250U(8GB×1)3393 / 普通
Pentium 4425Y(4GB×2)3019 / 普通
Celeron N4500(3GB×1)1472 / 重い
Celeron J4115(3GB×2)1239 / 重い
Pentium J5005(8GB×1)1139 / 重い
Celeron N4100(4GB×2)954 / 動作困難
本機(1.5GB×4)803 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

ゲーミングのグラフィックスコアはボロボロです。
旧世代のCeleron N4100にすら負けています。

[中量級] FF XIV 漆黒のヴィランズ

設定スコア評価
1920×1080 最高品質320動作困難
1920×1080 高品質459動作困難
1920×1080 標準704動作困難
1280×720 標準1186設定変更
FF XIV 漆黒のヴィランズ
Core i5-1135G7(8GB×2)2901 / やや快適
Core i5-1035G7(8GB×2)2317 / 普通
Core i3-1115G4(4GB×2)2075 / 普通
Ryzen 3 4300U(4GB×2)1859 / 設定変更
Core i5-1135G7(8GB×1)1303 / 設定変更
Ryzen 3 3200U(4GB×2)1152 / 設定変更
Core i5-7200U(4GB×2)928 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1)872 / 動作困難
Pentium 4425Y(4GB×2)817 / 動作困難
Celeron J4115(3GB×2)476 / 動作困難
Celeron N4500(3GB×2)412 / 動作困難
Celeron N4100(4GB×2)333 / 動作困難
本機(1.5GB×4)320 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

中量級でも傾向は変わらず。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定スコア評価
1920×1080 最高品質107動作困難
1920×1080 標準品質172動作困難
1920×1080 軽量品質313動作困難
1280×720 標準品質278動作困難
1280×720 軽量品質366動作困難
FF XV
Core i5-1135G7(8GB×2)2733 / やや重い
Core i5-1035G7(8GB×2)2001 / 重い
Core i3-1115G4(4GB×2)1961 / 動作困難
Ryzen 3 4300U(4GB×2)1914 / 動作困難
Core i5-1135G7(8GB×1)1543 / 動作困難
Ryzen 3 3200U(4GB×2)1011 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1)890 / 動作困難
Core i5-7200U(4GB×2)867 / 動作困難
Celeron N4500(3GB×1)375 / 動作困難
Celeron J4115(3GB×2)375 / 動作困難
Celeron N4100(4GB×2)343 / 動作困難
本機(1.5GB×4)278 / 動作困難
Pentium J5005(8GB×1)258 / 動作困難

1280×720(標準品質)での比較

重量級だとメモリ帯域の関係か、シングルチャネルなPentium J5005には勝てました。
しかし、メモリの絶対容量の差か、Celeron N4100との差は広がっています。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

アイドル時7.2W
画面オフ時4.2W
スリープ時0.3W
充電(アイドル)24.2W
充電(電源オフ)18.9W
CINEBENCH(S)13.7W
CINEBENCH(M)14.2W
最大16.4W
最大(充電中)30.4W

消費電力は通常使用時は最大でも16.4W、充電+高負荷でも30Wでした。

気になるのがシングルスレッド負荷とマルチスレッド負荷。
1スレッド動作と4スレッド動作で0.5Wしか差がありません。この辺りにもベンチマークの低さの理由が隠れていそうです。

稼働時間

キー入力のみ22946秒(6.4時間)
動画再生21048秒(5.8時間)
フルロード9612秒(2.7時間)

稼働時間は高負荷で2.7時間。普通に使えば4時間程度と思われます。
半日弱の稼働なので、モバイルバッテリーと合わせれば丸1日使うということはできそうです。

騒音

状況音量聞こえ方
電源オフ35.4dB
アイドル35.7dBファンの軸音がチリチリと気になる
最大37.3dBかすかにファン音が聞こえる

騒音レベル[dB]音の大きさのめやす自室内の聞き騒音
うるさい70掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通50エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か30ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

「MiniBook 2022」は小型ファンが一つで静香は静かなのですが、ファンの軸音なのか、チリチリという音がすごく耳につきます。これはCore m3-8100Y/Celeron N4100版でも同じことが言われていますね。

高負荷を数分続けるとファンの速度も上がり、多少風切り音が聞こえるようになります。

ここまで見てきたように、ファンがあっても性能がいまいちなわけで、いっそファンレスでいいんじゃないかと思ったり。
Core m3-8100Y/Celeron N4100版では熱伝導シートを使ってのファンレス化が一つのトレンドとしてあるので、「MiniBook 2022」でも試してみようかと思っています。

温度

表面温度は高負荷をかけ続けても36度を上回ることはありませんでした。

高温部は比較的真ん中よりなので、両手持ちスタイルでも指先がほんのり温かい程度。
熱くて持ちにくい、なんてことはありません。

もしかすると、持てない温度にならないように性能を制限しているのかもしれませんが…

まとめ

「MiniBook 2022」は定価で39,900円と4万円を切っていて、手に取りやすいUMPCです。
その分仕様は抑えめですが、UMPCに求める役割をこなすには過不足ない程度ですし、必要ならストレージを増強することもできます。

ただし、ベンチマークスコアは予想外に伸びず、かなり厳しい数値となっています。まぁここは個体差の可能性もありますが。
ファンの軸音も耳につきますし、せっかくのコスパが台無しになっている感が強いのが残念なところ。

手放しでおすすめはできませんが、昨今のUMPCは高性能化・高額化が激しく、安価で手にしやすい機種がほとんどなくなっているのも事実なわけで。

モノとしては悪くないので、ファンレス化で改善できれば満足度の高い一台になるやもしれません。

関連リンク

【レビュー】CHUWI MiniBook(2022)をファンレス化してみた【応用編】

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカーCHUWI
モデル名MiniBook 2022
CPUCeleron J4125
GPUUHD 600
メモリ1.5GB×4
ストレージ128GB
PassMark 9Total975.2
CPU Single1067
CPU Multi2084.4
2D254.7
3D312
Memory942.6
Disk740.5
PassMark 10Total758
CPU Single1215
CPU Multi2326.9
2D107.9
3D324.7
Memory981.4
Disk750.7
3DMarkTimeSpy100
Graphics87
CPU697
FireStrike301
Graphics327
Phisics2612
Combined103
NightRaid1267
Grapihics1411
CPU805
SkyDiver935
Graphic900
Phisics1385
Combined786
CloudGate2350
Graphics2569
Phisics1811
IceStorm12515
Graphics12662
Phisics12027
IceStormEX9056
Graphics8491
Phisics11809
IceStormUnlimited19878
Graphics19287
Phisics22270
3DMarkTimeSpy114
Graphics100
CPU748
FireStrike337
Graphics365
Phisics2672
Combined117
NightRaid1406
Grapihics1591
CPU849
CINEBENCH R15OpenGL12.86fps
CPU(M)188cd
CPU(S)77cd
CINEBENCH R20CPU(M)408pts
CPU(S)171pts
CINEBENCH R23CPU(M)1040pts
CPU(S)440pts
CPU-ZSingle181
Multi571.5
CrystalMarkMark112037
ALU33379
FPU19086
MEM22516
HDD24699
GDI6061
D2D2153
OGL4143
GeekBench4Single1957
Multi5009
OpenCL5771
OpenCL(dGPU)
GeekBench5Single449
Multi1112
OpenCL1044
OpenCL(dGPU)
PCMarkALL1583
Essensial4204
Productivity2672
DigitalContent959
VR Mark
DQ(DX9)1920・最高803
動作困難
1280・標準1665
重い
FF XIV(DX11)
紅蓮
1920・最高302
動作困難
1920・高441
動作困難
1920・標準643
動作困難
1280・高796
動作困難
1280・標準1122
設定変更
FF XIV(DX11)
漆黒の反逆者
1920・最高320
動作困難
1920・高459
動作困難
1920・標準704
動作困難
1280・高845
動作困難
1280・標準1186
設定変更
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高292
動作困難
1920・高449
動作困難
1920・標準655
動作困難
1280・高781
動作困難
1280・標準1081
設定変更
FF XV(DX11)1920・高107
動作困難
1920・標準172
動作困難
1920・軽量313
動作困難
1280・標準278
動作困難
1280・軽量366
動作困難
MHF(DX10)
大討伐
1920602
12801174
ブラウザjetstream260.627
BaseMark263.55
WebXPRT
WebXPRT463
MotionMark26.52
SpeedMeter2.051.3
octane18647

ベンチマーク結果画像

コメント

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