意外とお手頃。Lenovo「IdeaPad Gaming 370i」は第12世代CPU搭載の16インチゲーミングノート

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2022年6月14日、LenovoはIntel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake-H)を搭載した16インチゲーミングノート「IdeaPad Gaming 370i」を発表しました。
発売は7月中旬で、発売したら記事にしようと思っていたのにすっかり忘れていました。

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スペック

■ IdeaPad Gaming 370i
CPUCore i7-12700H
Core i5-12500H
メモリ16GB DDR4-3200
ストレージ512GB NVMe SSD
画面16.0インチ IPS WUXGA
インターフェースUSB Type-C(TB4/Gen2)×1
USB 3.0×2
HDMI
1GbE 有線LAN
オーディオジャック
wi-fi802.11ax+BT5.2
サイズ359.6×277.8×25.9mm
重さ2.6kg

特徴

LenovoのゲーミングノートはAlder Lake-HとRyzen 6000Hで上から下まで更新され、300番台がIdeaPad、500番台と700番台がLegionでブランディングされています。
「IdeaPad Gaming 370i」は300番台で、型番的には「IdeaPad L340 Gaming」の後継と言えばいいのでしょうか。

【レビュー】 Lenovo IdeaPad L340 Gaming:2020年最強コスパのゲーミングノート

ただ、「IdeaPad L340 Gaming」ではスタンダードノート的だった見た目も完全にゲーミングノートになっています。
名前こそ「IdeaPad」なものの、スタンダードノートシリーズの「IdeaPad」とは別物になったと考えた方がいいでしょう。

CPUとGPU

「IdeaPad Gaming 370i」はAlder Lake-H、第12世代Core CPUのCore i7-12700HまたはCore i5-12500Hを搭載しています。
グラフィックにはハイエントリーからミドルクラスとなる、GeForce RTX 3060/3050 Ti/3050を搭載します。

10年に一度の大変革。Intelの第12世代Core CPU「Alder Lake」はハイブリッド構成でCPU性能大幅強化
CPUPassMark(Multi)
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Core i7-12700H(14C/20T)26862
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Core i9-11980HK(8C/16T)23463
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21950
Ryzen 7 5800H(8C/16T)21349
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Ryzen 7 4800H(8C/16T)18947
Ryzen 7 5800U(8C/16T)18821
Ryzen 5 6600U(6C/12T)17804
Core i9-10980HK(8C/16T)16075
Ryzen 7 4700U(8C/8T)13581
Core i5-1235U(10C/12T)13516
Core i7-1255U(10C/12T)13443
Ryzen 5 5500U(6C/12T)13166
Core i7-11370H(4C/8T)11937
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Ryzen 5 4500U(6C/6T)11058
Core i7-1165G7(4C/8T)10487
Core i5-1135G7(4C/8T)10058
GPUFireStrike(Graphics)
Radeon RX 6600M23121
RTX 2080 Max-Q20862
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 5600M18694
RTX 2070 Max-Q17980
RTX 2060 Max-Q15191
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
Radeon RX 5500M12659
RTX 3050 Ti Mobile13141
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
GTX 1650 Max-Q7785
GTX 1050 Max-Q7285
Ryzen 7 6800U6659
GeForce MX5506208
GeForce MX450(30.5W)5388
Core i7-1165G75149
Ryzen 5 6600U4832
Core i7-1255U3821
Core i5-1135G73800
Core i5-1235U3745
Ryzen 7 5700U3506
Core i3-1215U3378

なんというか…Alder Lake-Hってびっくりするくらい性能がいいですね。Core i7-12700HはRyzen 9 6900HXを超えています。
Core i5-12500Hでも22000近いスコアをたたき出していて、ミドルからローハイクラスのゲーミングノートでよく搭載されているRyzen 7 5800Hを超えています。

メモリとストレージ

メモリは16GB DDR4-3200。ゲーミングノートらしく、2スロットタイプで換装可能です。
DDR5は動作クロックは高速化したものの、DDR4より遅延するのでベンチマークでは膨大な単純計算などの一部性能を除き、誤差レベルのスコアに落ち着きます。

ストレージは512GB SSD。モデルによってGen3 QLCまたはGen4 TLC/QLCと分かれます
内部的にはデュアルスロットで、両スロットともPCIe Gen4対応となるようです。

その他

無線LANはWi-fi 6対応。有線LANは1GbEです。

バッテリーは4セルの71WHrで、稼働時間は約9時間。充電時間は3.5時間です。
電源アダプタは170W。RTX 3060モデルは230Wです。

外観

シリーズ上は「IdeaPad」ですが、見た目はもう完全にゲーミングノートです。

16インチなのでベゼルがより細く見えます。
アスペクト比16:10のWUXGA(1920×1200)なので、ゲームタイトルによっては上下に間延びするかもしれません。
なお、ディスプレイは色域がsRGB 100%の165Hz駆動パネルが使われています。

キーボードはテンキー付きで、矢印キーが一段低くなっています。
また、ゲーミングノートながらカメラは1080pにアップグレード。プライバシーシャッター付きです。

1.USB3.2 Gen1
2.USB3.2 Gen1
3.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
4.HDMI
5.イーサネット・コネクター(RJ-45)
6.Thunderbolt4 ポート(RTX 3050/3050 Ti)
  USB3.2 Gen2 Type-C(RTX 3060)
7.電源コネクタ

インターフェースはRTX 3050/3050 Ti搭載モデルはThunderbolt4、RTX 3060搭載モデルはUSB3.2 Gen2と、ちぐはぐな部分があります。
電力的な問題か、PCIeレーン的な問題かのどちらかでしょうが…上位モデルの方がTB4非対応ってのはもやっとします。

底面はファンとCPU/GPUに価格部分に吸気口が開いています。

冷却はデュアルファンで、3方向排気。

キーボードエアインテーク(キーボード面からの吸気)に対応したことで、冷却能力が向上したとのことですが、ファン騒音にどの程度影響したのかまでは不明です。
少なくとも、以前よりは「キーボードが熱い」は減りそうですが。

まとめ

「IdeaPad Gaming 370i」はゲーミングノートとして十分な仕様でありながら、138,600円からと結構お手頃です。
固定スペックの価格は以下の通り。

Core i5-12500H/RTX 3050:138,600円
Core i5-12500H/RTX 3060:139,700円
Core i7-12700H/RTX 3050 Ti:139,700円
Core i7-12700H/RTX 3060:185,900円

TB4非対応になるからか、Core i5-12500H/RTX 3060モデルがかなりお得に見えます
CPUメインで行くのであればCore i7-12700H/RTX 3050 Tiモデルもありですね。

300番台というエントリークラスの型番と価格でありながら、ミドルクラスとしても通用する中身というのはなかなかにギャップが効いていて、ハイエンドのLegionだけでなく、下位モデルも売ってやろうというLenovoの意思が見える気がします。

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