【レビュー】 BMAX Y11 Plus:そこそこ動いて薄くてコンパクト!ファンレスでも熱は控えめな11.6インチ2-in-1ノート

レビュー

がじぇっとりっぷはサブノートに旧メインノートのLenovo「IdeaPad 720S」を使っています。
元がメインノートだけに使い勝手はすごくいいのですが、13.3インチなのでモバイル用に小さいノートが欲しいなぁと。

まぁそれで買ったのがCHUWI「MiniBook」だったわけですが、UMPCって画面サイズを犠牲にコンパクト化していること、キーボードが意外と高くて打ちにくいことから、中間サイズの11.6インチであるBMAX「Y11 Plus」を購入しました。

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BMAX Y11 Plus

CPUCeleron N5100
メモリ8GB LPDDR4
ストレージ256GB M.2 SSD
画面11.6インチ IPS FHD
インターフェースUSB Type-C(3.0)×1
microUSB×1
microHDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ac+BT4.2
サイズ274.5×187×13mm
重さ1.0kg

GoodPoint
めっちゃ薄い
UMPCより余裕のあるキーボード
ストレージ増設可能

BadPoint
USBの片方がmicroUSB
1kgオーバーで軽量感はいまいち
バッテリーは物足りない

2023年1月5日までクーポンコード「MEULF9KY」でさらに3,000円オフ、元の6,000円オフクーポンと合わせて38,900円となります。

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・電源アダプタ用ソケット各種
・マニュアル

「Y11 Plus」のインターフェース

■左サイド
・オーディオジャック
・音量ボタン
・電源ボタン
・マイクホール
■右サイド
・microSDカードスロット(画像外)
・マイクホール
・microUSB
・microHDMI
・USB 3.2 Type-C Gen1
・DCコネクタ

インターフェースは薄型のものしか搭載しておらず、本体の厚みはわずか8.5mmとスマホ並み。閉じた状態だと13.7mmで、一般的なノートの2/3程度しかありません。

かつて「VAIO X」を見たときの「うっっす!」って感想を思い出しました。
まぁ、シャープの「MURAMASA」を見たときには及ばなかったんですけど(2001年で厚さ16.1mmは衝撃的でした)。

とはいえ、USBがType-C+miroUSBなのはどうなんだろうなぁと。

周辺機器をつなぐときは、こんな感じに…

せめてType-C×2にしてくれれば、汎用性は上がったのですが…

「Y11 Plus」の内部

「Y11 Plus」の内部の大半はバッテリーが占めています。
変更可能な部分はSSDだけ。

そのSSDは底面からアクセス可能で、わざわざ蓋を空けなくても交換できます。
…実は増設スロットとばかりに思い込んでいて、開けたら中身が入っていてびっくりしたのはここだけの話です。

「Y11 Plus」のディスプレイ

「Y11 Plus」のキーボード面はグレーというか濃いアルミ色、ディスプレイベゼルはブラックです。
あと上部に入らなかったのか、カメラが右下に来ています。

ちなみにマイクは左右インターフェースの並びについています。

ベゼル幅は8.6mm。
UMPCってあまり狭額ベゼルがないので、これでも細い方です。

パネルの型番は「LC116LF3L03
メーカーは最近落ち目のCEC Pandaで、仕様上はsRGBカバー率100%とされています。

参考 LC116LF3L03:Panelook

比率カバー率
sRGB96.1%94%
AdobeRGB71.3%70.6%
NTSC68.1%65.3%
DCP-P370.9%70.6%

実測だとsRGBカバー率94%と、あと一歩のところ。赤と緑がわずかに足りていません。
とはいえ、格安ノートでは真っ先にコスト削減の対象となるディスプレイでこれだけの数値が出ていれば十分でしょう。

ガンマグラフは結構綺麗な直線ですが、色ごとの乖離がありますね。
色域は広いものの、色の再現度については微妙なところです。

IPSパネルではありますが、グレア仕様なので角度が付くと反射が大きくなります。

明るさを100%、50%、0%で比較。
0%は相当暗くなります。

なお、 「Y11 Plus」は筆圧1,024段階のスタイラスペンに対応していますが、ドライバがGoodixという深センのメーカーのものです。
Goodixのチップはワンチップでタッチとスタイラスペンの両方に対応するそうで、実装面積の削減&コストを抑える目的で選定されている模様。

「Y11 Plus」以外にはTeclast「F6 Pro」などで使われているようですが…対応ペンがもう売っていないんですよね…

ということで、スタイラスペンについては確認できませんでした。

「Y11 Plus」のキーボード

キーボードはインターフェースと干渉しないギリギリの幅となっています。

なので、11.6インチノートながらキーピッチは17.2mmを確保

最近は角度の付いたキーボードばかり使っていたから、板状のフラットなキーボードは久しぶりで、キーが押し込みにくいなぁとは感じますが、「MiniBook」や「Win Max」のように高さがなくて筐体の角が手のひらに食い込まないので、段違いに打ちやすいです。

キーはUS配列。
JIS配列に慣れていると戸惑いますが、まぁ慣れですね。

「Y11 Plus」のスピーカー

スピーカーは意外と音量があります。
音質は、一言でいうとチープ。低音質ではなくチープ、です。ドラクエ音楽がすげーよく合います。

必要以上に音を増やそうとしていないせいか、人の声は思ったよりも聴きやすいです。
というか、中音に絞ってチューンされている感じで、ボーカルや人の声だけが強調されているといった方が近い感じですね。

低音は全く出ておらず、高音の伸びもありませんが、それでも意外と聴ける音というのは結構面白いです。
とはいえ奥行きとか深みはなく、ぺらぺらな音ですが。

格安スマホのスピーカーよりはいい、と言えば何となく伝わるかなぁ…
作業中のBGMの垂れ流しくらいには十分使えます。

「Y11 Plus」のパフォーマンス

「Y11 Plus」の搭載CPUはCeleron N5100で4コア4スレッドです。
これの前のサブノート候補だったCHUWI「MiniBook」(Celeron J4125)のスコアを比較対象としています。なお、「MiniBook」はファンレス化前のノーマル状態でのスコアです。

【レビュー】CHUWI MiniBook(2022):気になる部分はあるけれど安価でそこそこ、モバイルでできる程度の作業ならこれでいいんじゃと思わせるミニノート

総合

CPUPassMark9
Core i7-1165G7585213420
Core i5-1135G7515210161
Ryzen 5 4500U453213168
Core i3-1115G444417348
Ryzen 3 4300U37239121
Core i3-1005G129995938
Core i5-7200U25134956
Celeron N510520833535
Ryzen 3 3200U24174898
本機(N5100)17673093
Celeron J412514732844
Celeron N410010831970
MiniBook(J4125)9752084

上段:総合、下段:CPU

※PassMarkは旧バージョン(v9)と新バージョン(v10.1)の両方を掲載。比較グラフはデータの揃っているv9のみです。

Celeron N5100はTDP6Wの、それほど性能が高いとは言えないCPUです。
さらに「Y11 Plus」は性能を引き出せるとは言い難いファンレスノートです。

それでもTDP10WなCeleron J4125を上回っているのは、さすがJasper Lake世代といったところでしょうか。
対「MiniBook」のスコアではかなり引き離しています。

CPU

CPUCINEBENCH R15
Core i7-1165G7859227
Ryzen 5 4500U858177
Core i5-1135G7693200
Ryzen 3 4300U640161
Core i3-1115G4465195
Core i3-1005G1413159
Celeron N5105344101
Core i5-7200U324126
Ryzen 3 3200U309124
Celeron J412527070
本機(N5100)20795
MiniBook(J4125)18877
Celeron N410017865
MiniBook(J4125)18877

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPUCINEBENCH R23
Core i7-1165G754451522
Ryzen 5 4500U53931163
Core i5-1135G743661338
Ryzen 3 4300U42231062
Core i3-1115G430961319
Core i3-1005G126491052
Celeron N51052059618
Core i5-7200U1862799
Ryzen 3 3200U1736773
Celeron J41251551432
本機(N5100)1103552
MiniBook(J4125)1040440
Celeron N4100990394

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU単体の性能で見ると、Celeron N4100以上、Celeron J4125未満となります。
シングルスレッド性能が高めなので、排熱が追い付いていないのでしょう。ファンレス故の悩みですね。

実運用では高負荷状態が継続する場面は多くなく、ローエンドクラスとしてはストレスを感じさせない操作感です。

GPU

CPU3DMark Fire Strike (Graphic)
Core i7-1165G73883
Core i5-1135G73842
Ryzen 5 4500U3247
Core i3-1115G42488
Ryzen 3 4300U2209
Ryzen 3 3200U1289
Core i3-1005G11048
Celeron N5105957
Core i5-7200U962
本機(N5100,冷却)679
Celeron J4125513
本機(N5100)458
Celeron N4100329
MiniBook(J4125)327

CPU3DMark Time Spy (Graphic)
Core i7-1165G71236
Core i5-1135G71188
Ryzen 5 4500U940
Core i3-1115G4784
Ryzen 3 4300U684
Core i3-1005G1完走せず
Ryzen 3 3200U388
Core i5-7200U321
Celeron N5105293
本機(N5100,冷却)212
本機(N5100)199
Celeron J4125129
Celeron N410088
MiniBook(J4125)87

CPUは強制冷却してもそれほどスコアに変化はなかったのですが、グラフィック性能は有意に変化したので両方記載。

ちなみに強制冷却はこんな感じで、卓上扇風機の上にのせて計測しました。

Celeron N5100のグラフィックはUHDで24EU。
Core i3-1005G1が同じUHD(といっても世代が少し違いますが)で32EUなので、動作周波数差を入れても7割程度と予想できます。

実測ではCore i3-1005G1の6割から7割の間くらいが多く、後述しますが高負荷なベンチマークほど(どちらも力不足で)差がなくなります。

同じCeleron同士で見ると、世代間差は結構はっきりしていて、旧世代なFire Strike(DirectX 11)よりも新世代のTime Spy(DirectX 12)の方が、最適化の進み具合の違いも分かりやすくなっています。

ストレージ

「Y11 Plus」のストレージはNetac製のM.2 SATA SSDです。
リード523.3MB/s、ライト366.7MB/sと、悪くはないものの良くもない転送速度です。

SDカード

「Y11 Plus」はmicroSDスロットがあり、挿入中は全体が筐体内に納まります。

とはいっても速度は速くなく、シーケンシャルで23MB/s程度
データ移動には使えますが、増設ディスクとするのは厳しそうです。

外観

パッケージ

外箱です。

返品ラベルが貼ってあるんですけど…?
これは、やられたかなぁ?

でも、メーカーシールが貼っているので未開封っぽい?
不安になりつつも開封を進めます。

やっぱり未開封っぽい。
新品未開封で手放すって、どんな事情があったのか想像が膨らみますね。

再掲となりますが、パッケージ全体です。

付属品

付属品は電源アダプタとマニュアルのみ。

電源アダプタはマルチソケット仕様。
一応、PSEマークも取得しています。
出力は12V2Aの24Wです。

マニュアルは簡素なものですが、日本語(似非日本語フォントですが)での記載もありました。

筐体

インターフェースは左右のみ。

充電器はDCジャックを使いますが、USB PDにも対応しています。

ディスプレイにはあらかじめ保護シートが貼られています。
で、使う前にはその保護シートを保護するシートをはがす必要があるのですが…

案の定、下の保護シートまで付いてきて気泡が大量に…

ヒンジは2-in-1スタイルです。
タブレットモードにすると、ディスプレイの裏がゴム足にぴったりと付いて、浮いたりしていません
もちろん、押すとグラグラするということもなし。

これでペンがあったら遊べそうだったのですが…

キートップはフラットで、キーボードバックライトは内蔵していません

キートップの印刷はホワイトなのですが、照明との角度によってはキートップの文字が消えます

天面とキーボード面はグレー(濃いアルミ色)です。
天面にも保護シートが貼られています。

まgた、全体にサンドブラスト加工がされていて、指紋が目立ちません。

Lenovo「IdeaPad 720S」(13.3インチ)、DELL「Inspiron 14」(14インチ)、Lenovo「IdeaPad L340 Gaming」(15.6インチ)とのサイズ比較。
13.3インチよりも一回り以上小さいです。

本体重量は1,076gと1kgをちょっとだけオーバー。充電器まで入れると1.2kgです。
見た目がコンパクトなだけに、持った時に結構ずっしりきます

内部構造

底面です。
底面にも保護シートが貼られています。

ロゴや認証情報は底面に記載。

SSD交換用のふた。
左下には分解防止用の封印シールが貼られています。

再掲ですが、SSD交換用のふたを開けたところ。
M.2 SATAの2242サイズに対応します。

分解するときはゴム足の下に隠しねじがあるので注意。

これも再掲になりますが、内部全体です。

銅製らしきヒートシンクは全体に熱伝導シートが貼られています。
銅板も結構薄く、無理やりはがすと曲がりそうで、これ以上は断念。

Wi-fiチップはアンテナ接続部だけ顔を出しています。ちょっとかわいい。
アンテナはパームレスト部の裏側に張り付けられています。

左右インターフェース。
ポートは高さを抑えるために基板に埋め込まれるように配置されています。

スピーカーは思ったより大きくて意外でした。
このサイズなので音量が確保できていたのでしょう。

システム

起動前

UEFIは設定可能項目がかなり多め。

▲恒例のバックアップです。

使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズはリカバリー領域含めて49.48GBでした。

システム情報

デスクトップは特にカスタマイズされていないWindows 10 Proです。

システム情報。
TDPは6W設定で、L1も6Wに設定されています。
なので、瞬間的(L2設定)には性能が出るものの、すぐに抑え込まれますね。

バッテリー容量は26.6WHrです。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機のスペックは以下の通り。

CPUCeleron N5100
グラフィックIntel UHD (24EU)
メモリ8GB
ストレージ128GB

比較対象

[軽量級] DQベンチマーク

設定メモリスコア評価
1920×1080 最高品質通常時2241やや重い
強制冷却時2571やや重い
1280×720 標準品質通常時3811普通
強制冷却時4593普通
DQベンチマーク
Core i7-1165G710398 / すごく快適
Core i5-1135G710382 / すごく快適
Ryzen 5 4500U9431 / とても快適
Core i3-1115G47105 / 快適
Ryzen 3 4300U6403 / 快適
Ryzen 3 3200U4241 / 普通
Core i5-7200U3701 / 普通
Core i3-1005G13349 / 普通
Celeron N51053091 / 普通
本機(N5100,冷却)2571 / やや重い
本機(N5100)2241 / やや重い
Celeron J41251475 / 重い
Celeron N4100954 / 動作困難
MiniBook(J4125)803 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

軽量級タイトルは意外と頑張っていますが、それでもプレイは厳しいレベル。
通常時と強制冷却時の差はまだそこまで大きくありません。

[中量級] FF XIV 漆黒のヴィランズ

設定メモリスコア評価
1920×1080 最高品質通常時439動作困難
強制冷却時683動作困難
1920×1080 高品質通常時543動作困難
強制冷却時811動作困難
1920×1080 標準通常時822動作困難
強制冷却時1136設定変更
1280×720 高品質通常時1086設定変更
強制冷却時1566設定変更
FF XIV 漆黒のヴィランズ
Core i5-1135G72901 / やや快適
Ryzen 5 4500U2685 / やや快適
Core i7-1165G72676 / やや快適
Core i3-1115G42075 / 普通
Ryzen 3 4300U1859 / 設定変更
Ryzen 3 3200U1152 / 設定変更
Core i5-7200U928 / 動作困難
Celeron N5105849 / 動作困難
Core i3-1005G1785 / 動作困難
本機(N5100,冷却)683 / 動作困難
Celeron J4125532 / 動作困難
本機(N5100)439 / 動作困難
Celeron N4100333 / 動作困難
MiniBook(J4125)320 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

中量級タイトルでは同じ”動作困難”でもかなり低いレベルです。
不可が高すぎてスコアがどんぐりの背比べ状態ですね。

このくらいになると強制冷却時はCore i3-1005G1の87%というかなり高いスコアになっていて、Core i3-1005G1に比べて性能低下が抑えられていることが分かります。
TDPが低い=発熱量が低い=冷却での性能維持がしやすい、という図式かなと。

通常時(冷却なし)はかなりスコアが落ち込んでいるので、効率的に放熱できていないということも分かりますね。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定メモリスコア評価
1920×1080 高品質通常時178動作困難
強制冷却時269動作困難
1920×1080 標準品質通常時200動作困難
強制冷却時388動作困難
1920×1080 軽量品質通常時215動作困難
強制冷却時520動作困難
1280×720 標準品質通常時350動作困難
強制冷却時614動作困難
1280×720 軽量品質通常時644動作困難
強制冷却時767動作困難
FF XV
Core i5-1135G72733 / やや重い
Core i7-1165G72702 / やや重い
Ryzen 5 4500U2606 / やや重い
Core i3-1115G41961 / 動作困難
Ryzen 3 4300U1914 / 動作困難
Ryzen 3 3200U1011 / 動作困難
Core i5-7200U867 / 動作困難
Core i3-1005G1865 / 動作困難
Celeron N5105837 / 動作困難
本機(N5100,冷却)614 / 動作困難
Celeron J4125388 / 動作困難
本機(N5100)350 / 動作困難
MiniBook(J4125)278 / 動作困難
Celeron N4100258 / 動作困難

1280×720(標準品質)での比較

重量級ともなるともうさっぱりな状態ですが、負荷が高い(=高発熱)なので、強制冷却時との差がかなり大きくなっています。
それでもCeleron J4125と同等程度のスコアですし、「MiniBook」とはまだ差があります。

トータルで見ても全面的に「MiniBook」を上回るスコアを出したわけで、買い替えに何の支障もないなと。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

アイドル時5.5W
画面オフ時4.5W
スリープ時1.2W
充電(アイドル)28.4W
充電(電源オフ)20.8W
CINEBENCH(S)14.6W
CINEBENCH(M)15.4W
最大17.5W
最大(充電中)36.2W

消費電力は最大でも36W台
「Y11 Plus」はUSB PD充電対応なので、45Wクラスの充電器があれば事足ります。
まぁそもそも付属の電源アダプタが24Wなので、24W出れば十分なのですが。

モバイルに向いたノートなので、USB PDを使えば充電器もコンパクトに済むのは大きいですし、なんならモバイルバッテリーでも動作しそうです。

稼働時間

キー入力のみ13,021秒(3.6時間)
動画再生12,632秒(3.5時間)
フルロード10.044秒(2.8時間)

「Y11 Plus」のバッテリーは26.6WHrと、スタンダードノートの半分程度です。
アイドル時や軽負荷時の消費電力はそれほど変わらないので、稼働時間も同じく半分程度になっています。

ちょうどいいモバイルバッテリーがないので未検証ですが、10,000mAh(=37WHr)のモバイルバッテリーがあれば、実質2倍の稼働時間が得られるんじゃないかなと。
そうすれば7時間程度は使えるので、モバイルでも十分実用レベルと言えるでしょう。

温度

「Y11 Plus」はファンレスなので、筐体が放熱の役割をしています。
CPU温度は最大で89度まで達しますが…

実際に計ってみると、キーボード面は39.6度、底面も40.7度となんとか触れる範囲に収まっています。
膝の上で操作していても、ちょっと不快かな?という程度で、熱いとまでは感じません。

CPUのL1設定(6W)でも見たように、発熱を抑える方向でチューニングされた結果がここに表れていると言えます。

とはいえもともと高スコアを求められるノートではないですし、実際の使用シーンを考えると正しい選択であると言えます。

まとめ

「Y11 Plus」はがじぇっとりっぷが思い描くモバイルノートの理想にかなり近いノートと言えます。

スタンダードノートよりも薄く、コンパクトで、UMPCより画面が見やすく、キーピッチも確保されているので長文もいける。いいとこどりのノートです。

欲を言えば1kgを切って欲しかったとか、ディスプレイは16:10がよかったとか、USBはせめて2ポート欲しかったとか、言い出したら切りがないのですが、そこはコストとのトレードオフと割り切るしかありません。

これがセール時には4万円を切ることもあるというのだから、とんでもないですね。
個人的にはすごくお気に入りの一台となりました。

2023年1月5日までクーポンコード「MEULF9KY」でさらに3,000円オフ、元の6,000円オフクーポンと合わせて38,900円となります。

問題は、がじぇっとりっぷが半ば引きこもり状態で、モバイルする機会がないことかな…

関連リンク

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカーBMAXBMAX
モデル名Y11 PlusY11 Plus(強制冷却)
CPUCeleron N5100Celeron N5100
GPU
メモリ8GB8GB
ストレージ256GB256GB
PassMark 9Total1767.71802.8
CPU Single15651565
CPU Multi3093.73092.8
2D394.1398
3D723.9749.4
Memory1293.21397.8
Disk2628.22581.7
PassMark 10Total1428.11570.3
CPU Single14981498
CPU Multi3216.13447
2D218.4232
3D613.4808
Memory1406.51481.6
Disk2648.12695.2
3DMarkTimeSpy225239
Graphics199212
CPU898935
FireStrike452602
Graphics458679
Phisics26963480
Combined193195
NightRaid20062309
Grapihics25222905
CPU9301069
SkyDiver17712352
Graphic17602304
Phisics18312855
Combined17752128
CloudGate35324094
Graphics46975292
Phisics18912285
IceStorm2846230960
Graphics2989733641
Phisics2436924210
IceStormEX2125224560
Graphics2079923725
Phisics2300728015
IceStormUnlimited4231547259
Graphics4607652822
Phisics3291434531
3DMarkTimeSpy233287
Graphics206254
CPU9411116
FireStrike5942471
Graphics634643
Phisics35313775
Combined219230
NightRaid21582325
Grapihics27222888
CPU9931106
CINEBENCH R15OpenGL23.53fps23.68fps
CPU(M)207cd210cd
CPU(S)95cd99cd
CINEBENCH R20CPU(M)446pts501pts
CPU(S)205pts216pts
CINEBENCH R23CPU(M)1103pts1310pys
CPU(S)552pts557pts
CPU-ZSingle254.4239
Multi842.4845
CrystalMarkMark160414163137
ALU4841749470
FPU2421026450
MEM3087930629
HDD3610734709
GDI1015010574
D2D30442889
OGL76078416
GeekBench4Single27432724
Multi60205739
OpenCL1451514338
OpenCL(dGPU)
GeekBench5Single612612
Multi14801437
OpenCL31903486
OpenCL(dGPU)
PCMarkALL20872237
Essensial54105440
Productivity33383353
DigitalContent13681667
VR Mark293412
DQ(DX9)1920・最高2241
やや重い
2571
やや重い
1280・標準3811
普通
4593
普通
FF XIV(DX11)
紅蓮
1920・最高428
動作困難
594
動作困難
1920・高517
動作困難
851
動作困難
1920・標準644
動作困難
1189
設定変更
1280・高946
動作困難
1604
設定変更
1280・標準1621
設定変更
2114
普通
FF XIV(DX11)
漆黒の反逆者
1920・最高439
動作困難
683
動作困難
1920・高543
動作困難
811
動作困難
1920・標準822
動作困難
1136
設定変更
1280・高1086
設定変更
1566
設定変更
1280・標準1289
設定変更
2285
普通
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高584
動作困難
624
動作困難
1920・高776
動作困難
942
動作困難
1920・標準830
動作困難
1342
設定変更
1280・高1110
設定変更
1661
設定変更
1280・標準1307
設定変更
2039
設定変更
FF XV(DX11)1920・高178
動作困難
269
動作困難
1920・標準200
動作困難
388
動作困難
1920・軽量215
動作困難
520
動作困難
1280・標準350
動作困難
614
動作困難
1280・軽量644
動作困難
767
動作困難
MHF(DX10)
大討伐
192011971245
128013742152
ブラウザjetstream278.1886.399
BaseMark482.68500.87
WebXPRT142149
WebXPRT49596
MotionMark115.08219.75
SpeedMeter2.067.574.2
octane2568229026

ベンチマーク結果画像

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