2023年1月26日、ミニPCメーカーのGMKTekはCore i7-10875Hを搭載した薄型のミニPC「NucBox 12」を発売しました。
スペック
■ NucBox 12 | |
CPU | Core i7-10875H |
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メモリ | 32GB DDR4-2966 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(3.0?)×1 USB 3.0×6 HDMI DisplayPort 2.5GbE×2 オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.2 |
サイズ | 187×181×37mm |
重さ | 0.9kg |
特徴
「NucBox 12」は筐体的にはGMKTekの12番目の製品ということになります。「NucBox 2 Plus」や「NucBox 2 Pro」などバリエーションがあるのでラインナップはもっと多いのですが。
「NucBox 12」はおそらくGMKTek初のデュアル2.5GbEです。
Minisforumは結構デュアルLAN製品を出してくるのですが、GMKTekはシングルLANが多く、デュアルLANはこれまで「NucBox 7」(デュアルGbE)くらいでした。
CPU
「NucBox 12」のCPUはIntel第10世代Comet Lake-HのCore i7-10875Hです。
最新が第13世代となった現在ではやや古めのCPUとなりますが、8コア16スレッドなので性能面では十分通用します。
PassMarkスコアは15000オーバー。
現行のゲーミング向けには及びませんが、メインストリーム向けのUシリーズと比べると1.5倍弱のスコアを誇ります。
一方でグラフィックはかなり貧弱。
というのも、Intelがグラフィック革命を起こしたXe-LP登場以前のモデルであり、さらに8コアを搭載したことで内蔵グラフィック用のスペースが削られて、最低限となっているからです。
まぁ元が外部GPU(dGPU)と組み合わせて使うことが想定されていたゲーミング向けCPUなので、そこは仕方ないところですが。
メモリとストレージ
メモリは32GB DDR4-2933。まさかの32GBです。なんでそんなに積もうと思った?
スペックシートが交錯していて、DDR4となっていたりLPDDR4となっていたりしますが、2スロットぽいのでDDR4でしょう。
ストレージは512GB M.2 SSD。
Core i7-10875HはPCIe Gen4非対応(というかGen4登場前のCPU)で、M.2スロットもPCIe Gen3です。
内部イメージでは他に2.5インチとM.2 2242 SSDが搭載できるようですが、M.2 2242 SSDについては特に言及がないんですよね。
なのでデュアルストレージは確実、イメージ通りであればトリプルストレージも可能そう、としておきます。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)とBluetooth 5.2に対応。Wi-fiカードはIntel AX201とされています。
有線LANは前述の通り、デュアル2.5GbEです。
OSはWindows11 Proが標準インストールされています。
外観
トップ画像にも使いましたが、本体全景です。
サイズは187×181×37mm。
めっちゃデジャビュというか、Lenovoの「ThinkCentre Tiny」シリーズ(182.9×179×36.5mm)とかHPの超小型デスクトップシリーズ、DELL「OptiPlex Micro」シリーズなどを意識してるとしか思えないのですが…
インターフェースはデュアル2.5GbEの他はUSB×6、HDMIにDisplayPortなど。
Type-C出力と合わせてトリプルディスプレイまで可能です。
格安ミニデスクトップとして人気を博した「M75q Tiny Gen2」などはシングルLANだっりUSB2.0が残っていたりしたので、その辺りは後発の優位性といえます。
内部イメージです。
ファンの吸気はファン上部と側面に開いた吸気口からとなります。
この辺りは前面にスリットを設けて筐体内部にエアフローを作っていた「M75q Tiny Gen2」の方が優れていますね。
これが大手と中小の設計力の差か…
冷却のイメージ。
2.5インチストレージはプレートの上に設置する形になるようです。
右側のM.2 SSDの横にSATAポートも見えますね。
というか、内部イメージとボード上のインターフェースが違っているのが気になる…
まとめ
「NucBox 12」の価格は799.99ドル…なのですが、Amazonだと67,983円です。記事執筆時点のドル円レートだと35%オフですね。
個人的には32GBメモリにデュアル2.5GbEとか、どう見てもサーバー向けか開発機向けとしか思えないところがニッチで好みだったり。
グラフィックが弱いだから最近のコンシューマ向けとしては微妙だし…
コア数も多いから、仮想マシン母艦には最適そうです。
合わせて2.5GbE以上のネットワーク環境も整えておきたいですね。
仮想マシン母艦にするなら2.5GbE NASと合わせて、ストレージを外部化するのもありかも。
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