2023年3月22日、DELLはIntel第13世代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake)にGeForce RTX 4060を搭載した16.0インチノート「Inspiron 16 Plus 7630」を発売しました。
スペック
■ Inspiron 16 Plus 7630 | |
CPU | Core i7-13700H |
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CPU | GeForce RTX 4060(8GB) |
メモリ | 16~32GB DDR5-4800 |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
画面 | 16.0インチ IPS WQXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB 3.0×2 HDMI 2.0 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
バッテリー | 86WHr |
サイズ | 356.78×251.9×19.95mm |
重さ | 2.06kg |
特徴
「Inspiron 16 Plus 7630」は、「Inspiron 16 Plus 7620」の後継機にあたります。
「7620」がCore i7-12700H+RTX 3060(6GB)なのに対し、「7630」はCore i7-13700H+RTX 4060(8GB)と、中身を一新してきました。
一方でディスプレイは3K(3072×1920)から2.5K(2560X1600)にダウングレードされています。きっと3Kは目がつらかったのでしょう。
CPUとGPU
CPUはIntel第13世代Raptor Lakeから、Core i7-13700Hを搭載します。
GPUには登場したばかりのGeForce RTX 4060を搭載。
グローバルモデルだとCore i5-13500HとかGeForce RTX 4050/3050というモデルもあるようですが、国内モデルはCore i7-13700H+GeForce RTX 4060一択となっています。
性能は…なんというか…ぶっ飛んでますね…
PassMarkスコアは余裕の3万オーバー、グラフィック性能はRTX 3070とほぼ同等です。
例によってモバイル向けRTX 40シリーズのGDP(グラフィック版TDP)は細かく分かれているので、「Inspiron 16 Plus 7630」がこのスコアを出せるというわけではないのですが、それでも相当な性能アップです。
前世代比だとCPUが15%アップ、グラフィックが30%アップ。RTX 3060のスコアも複数GDPの平均なので、ここは本当に前世代比30%アップとみていいかと。
1世代の差としてはめちゃくちゃ大きいですね。
特にグラフィックはメモリが6GBから8GBに増えているところも大幅アップの要因の一つでしょう。
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのDDR5-4800で、スロットタイプ。8GB/16GB×2なので、メモリを増やしたいときは換装になります。
ストレージは1TB M.2 SSD。
グローバル仕様ではGen3 SSDもラインナップされていますが、内容的にGen4 SSDになると思われます。
その他
無線LANは当たり前のようにWi-fi 6E(802.11ax)にBluetooth5.2。
有線LANはありません。
カメラは解像度こそ前世代(画像上)と同じ1080pですが、IRカメラが追加されています。
マイクもふちの小さな穴ではなく、きっちりとしたアレイマイクとなっています。
一昨年くらいまではとにかく小型化して、どこまでベゼルを細くできるかがトレンドでしたが、ここ最近は高画質化と高機能化がトレンドですね。
バッテリーは前世代と同じ6セルの86WHr、電源アダプタは130Wです。
…上で見た性能が130Wでまかなえるのか…
外観
正面です。
見た目はカメラ部が少しごつくなったスタンダードノートです。これをぱっと見でゲーミングノート並みの性能であると見抜ける人は多くないはず。
画面はアスペクト比16:10の16.0インチWQXGA(2560×1600)。
仕様表では色域は100% sRGBで、リフレッシュレートが120Hzとされています。
2.USB 3.2 Gen 1 Type-A
3.Micro SDカード リーダー
4.通気口
6.通気口
7.HDMI 2.0
8.USB 3.2 Gen1 Type-A
9.Thunderbolt 4.0 (PowerDeliveryおよびDisplayPort)
インターフェースは前世代と同じ。
グローバルのRTX 4050/3050ではカードリーダーがフルサイズのSDカードですが、RTX 4060モデルではminroSDとなります。
電源アダプタは130Wですが、USB PDにも対応しているので、アダプタレスでも使うことはできます(ぶん回したときはバッテリーが減ることになりますが)。
ちょっと画像が小さいですが、内部です。
冷却はゲーミングノート並みの4本ヒートパイプ。まぁ、ゲーミングノート並みの中身ですし。
ファンのサイズは左右で変えていて(おそらくは共振防止)、わずかですがヒンジ側にも排気口が開けられています。
SSDの位置がめっちゃ苦肉の策って感じですね。見ての通り、シングルストレージとなります。
キーボードはテンキーなし。
スピーカーはクアッドスピーカー(2W×4)で、底面手前の左右とヒンジの間にあります。
上の内部画像で、ヒンジ側の排気口に挟まれた部分にあるパーツがツイーター、バッテリーの左右にあるのがウーファーとなります。
まとめ
「Inspiron 16 Plus 7630」の価格はメモリ16GBモデルが243,980円、メモリ32GBモデルが269,980円。
メモリがDDR5-4800なので、価格差的には妥当なところですね。
価格としても、他社のRTX 4060搭載ゲーミングノートと変わらない程度の相場ですし、2.5K・120Hzディスプレイであることを考えると、決して高いものではありません。
それでいて見た目がスタンダードノートなんだよなぁ…
仕事で必要とする層にはぶっ刺さりそうです。
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