2023年5月9日、AlldocubeはUnisoc T606を搭載した8.4インチタブレット「iPlay 50 Mini」をグローバル発売しました。
スペック
■ iPlay 50 Mini | |
CPU | Unisoc T606 |
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メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB UFS2.1 |
画面 | 8.4インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C×1 microSD オーディオジャック |
カメラ | 前:500万画素 後:500万画素 |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
4G/5G | 4G対応 FDD:B1/B2/B3/B5/B7/B8/B20/B28AB TDD:B38/B40/B41 |
バッテリー | 4,000mAh 5V/2A |
サイズ | 202.7×126×7.5mm |
重さ | 292g |
特徴
Alldocubeはタブレットブランドとして「iPlay」シリーズを展開していて、「iPaly 20」シリーズと「iPlay 40」シリーズは日本でもヒットしました。
「iPlay 40」シリーズではストレージ容量を増やしたり、音響を強化したりでバリエーションを作っていたけれど、正直シリーズ内の差が分かりにくいものでした。
その反省か、最新シリーズとなる「iPlay 50」シリーズではもっとわかりやすくバリエーションを作ってきました。
iPlay 50:Unisoc T618(AnTuTu 24~25万点)、4GB/6GBメモリ、10.1インチ
iPlay 50 Pro:Herio G99(AnTuTu 35~36万点)、8GBメモリ、10.1インチ
iPlay 50 Mini:Unisoc T606(AnTuTu 22~23万点)、4GBメモリ、8.4インチ
今回記事にしている「iPlay 50 Mini」は、「ALLDOCUBE X1」以来の8.4インチとなります。
参考 ALLDOCUBE X1:ALLDOCUBE
SoC
「iPlay 50 Mini」のSoCはUnisoc T606です。
2021年8月に発表されたSoCで、bigコアとしてArm Cortex-A75が2コア、LITTLEコアにCortex-A55が6コアの、T618と同じ8コア構成を取っています。
動作周波数の面ではbigコアはT618の2.0GHz+2.0GHzに対して1.61GHz+1.61GHzと低めです。
グラフィック回りはT618のMali-G52 3EE MP2(850MHz)に対してT606はMali-G57 MP1(650MHz)。
GPUコアこそ上位になっていますが、2コアから1コアになったことと、動作周波数の差は大きく、T618より少々以上に低いスコアとなります。
具体的にはAnTuTu(v9)においてスコアが以下のように違っています。
T618:総合25.1万点、CPU6.9万点、GPU4.8万点
T606:総合22.7万点、CPU5.8万点、GPU3.5万点
CPU以上にGPUの差が大きいですね。
ゲームプレイでは、原神(最低画質)が15~20FPS程度になるようです。ギリギリプレイできなくもないですが、快適とは言えないでしょう。
メモリとストレージ
メモリは4GB LPDDR4、ストレージは64GB UFS2.1です。
性能的にはT618に及ばないT606ですが、T618より新しい世代のSoCなので、UFSに対応しています(T618はeMMCのみ)。
欲を言えばメモリは6GB欲しかったところですが、性能的に4GBでも足りるかなぁといったところですね。
その他
無線LANはWi-fi 5(802.11ac)に対応。Bluetoothは5.0です。
バッテリーは3.8V / 4,000mAh。充電は5V / 2Aで、最近の上位機種のような超急速充電には対応していません。
そして結構大きなポイントとして、WidevineがL1です。
アマプラなどがHD画質で視聴できます。
外観
画面は8.4インチWUXGA(1920×1200)、輝度は300cd/m2、コントラスト比は1200:1です。
ベゼルは太く見えますが、8.4インチとしては標準的な幅なので、特に太いというわけでもありません。
本機:202.7×126×7.5mm/292g
X1:218×126×7.6mm/356g
d-01J:216×124×7.3mm/325g
d-52C:201×129×8.3mm/318g
Legion Y700:207.1×128.1×7.9mm/375g ※8.8インチ
8.4インチ機および近いサイズと比較してもややコンパクトで、300gを切っているのは大きいですね。
それからカメラは前後ともに500万画素なので、おまけ程度と思った方がいいでしょう。
大した性能もないのだからいっそ切り詰めてフラットにしてしまえばいいのにと思うんですけどね…
ただ、過去の8.4インチタブレットの解像度が2560×1600だったのに対し、「iPlay 50 Mini」は1920×1200になっている点が少々気になりますが…
その他の特徴まとめ。
OSはAndroid 13で、OSの機能として仮想メモリが使えます。
SIMはデュアルSIMで片方はmicroSDとの排他使用となります。
画像にはありませんがタッチパネルは静電容量式のようで、スマホなどで使うタッチペンが使えるようです。
まとめ
「iPlay 50 Mini」は国内未発売です。
Banggoodだと109ドル(約1.5万円)、クーポンで89.99ドル、13,526円(記事執筆時点、送料込)。
AliExpressの公式ストアでも同額ですが、こちらは送料無料で12,653円(記事執筆時点)となるうえ、ケーススタンドやキーボードとのセットも用意されています。
Banggoodクーポンコード:BGALIP5MN2
AliExpressクーポンコード:2JKBMZUYC992
貴重な8.4インチタブレットの新モデルなのに、こんなに安くていいの?ってなる価格です。
一時期流行して廃れてしまった8.4インチ。個人的にはとても使いやすいサイズ(今も読書用としてd-01Jを愛用しています)なので、WUXGAとはいえこうして復活(あるいは継続)するのは嬉しいですね。
日本でも販売されるでしょうが、「iPlay 50」および「iPlay 50 Pro」はグローバルと変わらない価格なので、「iPlay 50 Mini」は1.5万円前後になると予想。発売記念セールがあるといいなぁ…
関連リンク
iPlay 50 mini 製品ページ:ALLDOCUBE
Banggood
AliExpress
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