バランスよさげ。 Lenovo「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8」はIntel N100搭載でWUXGAな4万円台Chromebook

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2023年7月25日、LenovoはIntel N100を搭載した12.2インチChromebook「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8」を発売しました。

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スペック

■ IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8
CPUIntel N100
メモリ4GB LPDDR5
ストレージ64GB eMMC
画面12.2インチ IPS WUXGA
10点マルチタッチ対応
インターフェースUSB Type-C(Gen2)×1
USB 3.0×2
HDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6+BT5.1
バッテリー47WHr
サイズ284×210×18.4mm
重さ1.25kg

特徴

「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8」は機種名の通り、Windows機ではなくChromebookとなります。

Chromebookはデータの大半をクラウド上に置き、場合によっては処理そのものもクラウドに投げるため、本体は低スペックであることが多いです。
ただ低スペックすぎる機種が多いことに不満の声も多く、それならばとWindows機のメインストリームクラスのスペックを備えたモデルを出すメーカーもありましたが、今度は価格帯が高くなりすぎてこれまた苦戦していたり。
結局売れているのは3~4万円台の範囲でスペックを突き詰めた機種であるというのがChromebookの現状です。

Core i3-1115G4搭載でセール時には4万円を切る富士通「FMV Chromebook」がロングセラーとなっているのも納得ですね。

意外と安い。 富士通「FMV Chromebook 14F」は国内メーカー初のChromebookで49,800円から

そんな、3~4万円台で使えるスペックが求められていたChromebookの状況に登場したのが、「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8」というわけです。

CPU

「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8」のCPUはIntel N100。

CPUPassMark(Multi)
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Core i7-1165G7(4C/8T)10387
Core i5-1135G7(4C/8T)9944
Core i3-1115G4(2C/4T)6164
Core i5-8250U(4C/8T)5895
Intel N100(4C/4T)5675
Intel N95(4C/4T)5437
Celeron N5105(4C/4T)4066
Celeron N5100(4C/4T)3348
Celeron J4125(4C/4T)2978
Celeron N4120(4C/4T)2547
GPUFireStrike(Graphics)
Core i7-1165G75102
Core i5-1135G73800
Core i3-1215U3378
Core i3-1115G42340
Core i5-8250U1166
Intel N1001164
Celeron N51051085
Celeron J4125412
Celeron N4120329

Intel N100のざっくり性能は、計算・グラフィックともにCore i5-8250U相当となります。
Core i5-8250Uってがじぇっとりっぷの2021年までのメインノートのCPUなんですけど…

まぁ、5年前のメインストリームクラスということです。
Cheomebookで使用するには十分な性能と言えますね。

メモリとストレージ

メモリは4GB LPDDR5。唯一ここだけが不満ですが、スマホやタブレットが4GBでバリバリ動いていることを考えると、8GBでなくとも問題ないのでしょう。
考えてみれば、同じメモリ4GBの「FMV Chromebook」(実は持ってるけどレビューが間に合っていない)でメモリに起因してそうな処理落ちがあった覚えもないですし。

ストレージは64GB eMMC。記載によればTLC NANDでeMMC 5.1とのこと。
容量が少ないですが、Chromebookは基本的にクラウド上にデータを置くことを前提としているので、アプリの容量があれば十分と言えます。

その他

無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.1です。
有線LANは非対応です。

バッテリーは3セルの47WHr
稼働時間は約12時間で、満充電まで約1.8時間とされています。

外観

正面です。
画面はアスペクト比16:10な12.2インチWUXGA(1920×1200)。光沢パネルで、10点マルチタッチに対応しています。
現行機ではコンパクトな13.3インチよりもさらに一回り小さいのですが、画面サイズに合わせてUIをよしなにしてくれるChromebookではそこまで影響はないでしょう。

なお、液晶パネルは安物のようで、色域は50% NTSC、輝度は300nits、リフレッシュレートは60Hzとされています。

画面は2-in-1で、360度回転します。

1.パワーボタン
2.ボリュームボタン
3.USB3.2 Gen1
4.HDMI
5.セキュリティー・キーホール
6.USB3.2 Gen2 Type-C
7.USB3.2 Gen1
8.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
9.microSDメディアカードリーダー

インターフェースはWindows機並みに揃っています。
Type-CはUSB 3.2 Gen2(10Gbps)で、USB PD給電とDisplayPort出力にも対応しています。
というか、安価な製品に多いDCジャックがないですね。

画像が小さいのですが、キーボードはChromebook用に金型を作っているようです。
エンターキー回りの形状から、国内モデルは日本語配列になると思われます。

あと、特に書かれてないけれど、給排気口が見当たらないのでファンレスっぽい

まとめ

「IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8」の価格は45,870円
メモリが8GBでない点を除けばおおむね世間の要求スペックを満たしていますし、低すぎず高すぎずの性能で4万円台半ばなので、注目する人は結構出そうな気がします。

というか、これが2023~2024年のChromebookのスタンダードスペックになるんじゃなかろうか。

Chromebook特需だったGIGAスクールは2018~2022年、次の大型更新(Next GIGA)は2025年頃とされていて、Chromebookとしては谷間の時期なわけですが、このタイミングでよさげなスペックの製品が出るというのは何とも皮肉だなぁと。

何にせよ、初のIntel N100搭載Chromebookですし、値段も手ごろだし、持ち帰りが禁止されている学校での家用Chromebook(学校用と同期させて使う)としてもいいんじゃないでしょうか。

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