2023年5月31日、ASUSは13.3インチの有機ELディスプレイ搭載タブレット型PC「Vivobook 13 Slate OLED T3304GA」を発売しました。
スペック
■ Vivobook 13 Slate OLED T3304GA | |
CPU | Core i3-N300 |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR5-6400 |
ストレージ | 256GB UFS |
画面 | 13.3インチ 有機EL FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×2 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.1 |
バッテリー | 50WHr |
サイズ | 309.9×190×9.0mm(本体) 310×215×18.2mm(スタンド・キーボード込) |
重さ | 800g(本体) 1,380g(スタンド・キーボード込) |
特徴
「T3304GA」は、2021年11月に発売した「T3300KA」の後継機に当たります。
13.3インチFHDの有機ELディスプレイはそのままにCPUを更新、メモリは4GBを廃止して8GBのみになるなど、きっちりアップデートされています。
CPU
「T3304GA」のCPUはAlderLake-NシリーズのCore i3-N300を搭載します。
Eコア×8という構成で、格安ミニPCでおなじみのIntel N95/N100の8コア版と考えればいいかと。
Core i3-N300のPassMarkスコアは約8000。旧来のPentium的な位置づけの製品ですが、スコアは高いです。
グラフィックもRyzen 3 3200Uと肩を並べる程度なので、数年前のメインストリーム下位程度ですね。
「T3304GA」はファンレスゆえに選択できるCPUが少なく、そのためにTDPが7Wと低いCore i3-N300が選ばれたのでしょうが、低TDPでありながらこれだけの性能を出すのは結構すごいです。
メモリとストレージ
「T3304GA」のメモリは8GBのLPDDR5-6400。公式製品ページだとLPDDR5-6400ですが、ASUS StoreだとLPDDR5-4800となっています。ちゃんと統一して?
ストレージは256GBのUFS(バージョンは不明)です。
旧世代の「T3300KA」は4GB LPDDR4X-2933+128GB eMMCまたは8GB LPDDR4X-4266+256GB NVMe SSD(Gen3 x2接続)だったので、進化したのか退化したのか、微妙に評価しづらいです。
NVMe SSDだったら評価に困らなかったのに…
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Wi-fi 6Eは非対応です。Bluetoothはv5.1。
バッテリーは3セルの50WHrで、稼働時間はタブレットのみで約14.5時間、キーボード接続時は約13.6時間です。
旧世代の「T3300KA」はそれぞれ約12.9時間、約10.3時間だったので、結構伸びています。
その代わり、本体の厚さが8.25mmから9.0mmに増え、重さも785gから800gに微増しています。
一方でカバースタンドは軽量化され、合計重量は1,066gから1,030gに微減しています。キーボードは大きな変化はないようです。
また、従来は別売であったASUS Pen 2が同梱されるようになりました。
外観
全体です。横から出ているのは背面のスタンドカバーに付けられたペンホルダーです。
キーボードは底面でピン接続されデタッチャブル、取り外し可能です。
ディスプレイは13.3インチFHDの有機EL。
色域は100% DCI-P3、色精度はDelta-E < 2、最大輝度は550nit、True Black 500認証など、高品質なパネルのようです。
インターフェースです。
縦横どちらでも使えるように、USBは長辺と短辺に1ポートづつ用意されています。
両ポートともUSB3.2 Gen2対応な点は旧世代の「T3300KA」と同じです。
カメラは大きく変更されていて、リアカメラは位置も変わっています。
左が「T3304GA」、右が旧世代の「T3300KA」です。
カメラの画素数は491万+1,258万画素から207万(IR対応)+1,297万画素に変更。
おそらく旧世代は自撮り用途も意識していたものの、タブレットで自撮りの需要は薄く、もっぱらログインかWeb会議での利用だったという判断なのだと思われます。
キーボードは大きく変わっていないように見えます。ESCキーがオレンジになったくらいでしょうか。
同梱のASUS Pen 2は4,096段階の筆圧対応。液晶ペンタブ代わりに使えるかも。
パッケージ一覧です。
まとめ
「Vivobook 13 Slate OLED T3304GA」の価格は119,800円。
旧世代「T3300KA」も高額でしたが、ペン同梱でさらに値段が上になりました。この内容で10万円超えはぼったくりかな?としか感じないです。
ASUSらしく徹底的に作りこんでるなーというのは伝わってくるのですが、いかんせんCPUが、ね…比較として適当とは言えませんが、「ROG Ally」より高いのに…
これが7~8万円程度だとかなら注目されただろうし、逆にこの価格でもワンランク上のCore i3-1215Uでメモリ16GBならギリギリアリかなぁと言えたんですけどね。そしたら今度はファンレスが厳しいかもしれませんが。
記事執筆時点では旧世代「T3300KA」の4GBモデルがAmazonで59,800円。旧モデルは1年9か月かかって適正価格かなってとこまで下落したので、「T3304GA」もそのくらいかかるのかなぁ…
定価で買うのはお奨めしませんが、大幅値引きのセールとかであれば狙ってみるのもアリかな?といったところです。
コメント