【レビュー】 ALLDOCUBE iPlay50 mini Pro:不満点は残るものの、現状の8インチクラスの決定版!なタブレット

レビュー

先日レビューした「iPlay50 mini」は8インチクラスタブレット再ブームの大きな燃料となった機種でした。

【レビュー】ALLDOCUBE iPlay50 mini:軽量コンパクトで性能も悪くないけど上位機に人気を奪われた不憫タブレット

その「iPlay50 mini」の登場から2か月、上位機種として登場したのが「iPlay50 mini Pro」です。
ミドルクラスSoCとして人気の高いMediaTek Helio G99を搭載し、性能も兼ね備えた機種として、発売されるやあっという間に完売。その後も入荷しては完売を繰り返す人気機種となっています。

一方で「iPlay50 mini」がどんどん値下がりしている様には涙を禁じ得ないわけですが(ランキングを見る限りだと売れてはいるようです)。

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ALLDOCUBE iPlay50 mini Pro

CPUHelio G99(MT6789)
メモリ8GB (+拡張8GB)
ストレージ256GB UFS2.2
画面8.4インチ IPS WUXGA
インターフェースUSB Type-C×1
microSD
オーディオジャック
カメラ前:500万画素
後:1300万画素
wi-fi802.11ac+BT5.2
4G/5G4G対応
FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66
TDD:B38/39/40/41
バッテリー5,000mAh
サイズ203×126×7.5mm
重さ306g

GoodPoint
8.4インチながらHelio G99搭載
メモリもストレージも大容量
充電時はパススルー
仕様の割に安価

BadPoint
WidevineがL3
スピーカーがモノラル
標準フィルムがしょぼい

パッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・USB CtoCケーブル
・ユーザーマニュアル

技適マークはあるものの、技適番号がないので実は技適不備という。

インターフェース

インターフェースは「iPlay50 mini」と同じ。というか、筐体そのものが「iPlay50 mini」と同じです。

パフォーマンス

「iPlay50 mini Pro」のSoCはHelio G99。2022年5月に発表された、割と新しいSoCです。
ARM Cortex-A76が2コア、Cortex-A55が6コアのbig.LITTLE構成で、GPUはMali-G57 MC2(2コア)。UNISOC T606/616はMali-G57 MC(1コア)なので、理屈の上では2倍近いグラフィック性能となります。

AnTuTu(v9)のスコアは総合36.1万点、CPU10.0万点、GPU8.0万点。
同じHelio G99を搭載する、miniじゃない「iPlay50 Pro」と比較すると、GPUが低く(8.5万→8.0万)、メモリが高く(7.3万→8.7万)なっています。

【レビュー】 Alldocube iPlay50 Pro:Helio G99搭載の(ゲーム向けでは)2万円台最強タブレット

GeekBench5ではシングル530点、マルチで1714点。「iPlay50 Pro」がシングル548点、マルチで1835点だったので、マルチスレッド性能はやや低めです。

Core i5-7200UやCore i3-8130Uが1800点なので、だいたい同じくらいの性能ということになります。
最近のCPUだとCeleron J4125が1500点前後、Celeron N5095が2200点程度です。

メーカーAlldocubeAlldocubeAlldocubeBMAXXiaomi
モデル名iPlay50 Mini ProiPlay50 MiniiPlay50 ProI11Pad5
CPUHelio G99Unisoc T606Helio G99Unisoc T618Snapdragon 860
メモリ8GB4GB8GB8GB6GB
ストレージ256GB UFS64GB UFS256GB UFS128GB eMMC256GB UFS
OSAndroid 13Android 13Android 12Android 11MI UI 12
(Android 11)
AnTuTu (v9)総合361235198298359132223069581218
CPU1004286132410308268995150489
GPU80286214078578944818203852
MEM86895572567303837250100915
UX93626583119722372006125962
AnTuTu (v10)総合405761243685416037262720748600
CPU1355298250713880286894204687
GPU63578232987988343285257712
MEM106190787379762759525139528
UX100464595939972573016147273
GeekBench 4シングル23821471252716203630
マルチ664649397115485111244
Compute54364083562745567506
GeekBench 5シングル529311548371771
マルチ17111292183512482756
Compute142851615448212831
GeekBench 6シングル7103827244471007
マルチ18841361201513042874
Compute128444612958332615
GeekBench MLCPU242164263184343
GPU442201470112
NPU完走できず110完走できず132554
3DMarkWild Life122841212465593437
Wild Life Unlimited121342112315563433
Wild Life EX34197344142988
Sling Shot3285142635221741Maxed out
Sling Shot Unlimited3568150537801756Maxed out
Sling Shot EX253595225931178Maxed out
IceStormMaxed outMaxed outMaxed outMaxed outMaxed out
IceStorm EXMaxed outMaxed outMaxed outMaxed outMaxed out
IceStorm Unlimited31189167053269520943Maxed out
PassMarkSystem94466236976660459536
CPU45532956474429304199
Memory1450412012161961417125175
Disk10242351310573561429595072
2D2224113704232072433041633
3D2037313762216811818164912
ブラウザjetstream271.14746.73868.89252.61773.484
BaseMark344.07194.73290.9258.39410.86
WebXPRT365989096
WebXPRT47645725981
MotionMark261.3911.1232.37114.6141.24
Octane2267311838222481459027894
Speedometer62.140.1342.637.156.2
PCMarkWork 3.0939271228875795211223
Battery (100%)5h43m4h30m7h48m5h20m
Battery (50%)8h53m7h35m15h55m10h6m

他の製品との比較。
「iPlay50 mini」比だと総合1.6~1.8倍、グラフィックは実に4倍近いスコア差です。

ストレージ

「iPlay50 mini Pro」のストレージは256GB UFS2.2
microSDも対応しています。

カードスロットはmicroSD+nanoSIMのコンボスロット。

ストレージ速度の計測結果。
#1が内部ストレージ、#2がmicroSD(SanDisk Extreme Pro 128GB)です。

内部ストレージはリード480MB/s、ライト390MB/s
「iPlay50 mini」のリード275MB/s、ライト188MB/sから比べると速度は2倍、「iPlay50 Pro」のリード610MB/s、ライト180MB/sに比べてバランスがよくなっています。

microSDはリード80MB/s、ライト40MB/sで「iPlay50 mini/iPlay50 Pro」と横並びです。

使ってみた

ディスプレイ

「iPlay50 mini Pro」のディスプレイは8.4インチ1920×1200
上位機種ということでWQXGA(2560×1600)になるかと思いましたが、ここは「iPlay50 mini」から据え置きでした。

数年前の8.4インチWQXGA(2560×1600)ブームからのダウングレードではありますが、実際のところはWUXGAでも十分に綺麗で、画素の粗さは気になりません
まぁ普段は10.1インチWUXGAとか使っているのだから、それよりドットが詰まっているのが荒いわけはないんですけどね。

筐体は「iPlay50 mini」と同じものが使われていて、ベゼル幅は上下が10.8mm、左右が6.2mmです。
縦持ち時は片手なので左右は指が被らず、横持ち時はベゼル幅が広めなので両手持ちしても画面に指がかかりません。
使って不満がない範囲で最大限にコンパクトにしていると言えるでしょう。

色は白から黒まで自然な表現ができています。
黒が黒く、白が白く表現できているので、画面の色合いに違和感がありません。

明るさごとの比較。
室内だと0%でも見えますが、50~70%でちょうどよく、100%だとちょっとまぶしく感じます。

USB顕微鏡で拡大してみます。

Chromeのアイコン部分の拡大。
「iPlay50 mini」と同じパネルのようで、液晶のドットは互い違いに斜めになっています。
黒表示部分(画像の左側)は全く光が漏れておらず、深い黒の表現に成功しています。これが美麗な表示の要因ですね。

サウンド

「iPlay50 mini Pro」のスピーカーは、ものは「iPlay50 mini」と同じと思われます。モノラルで、横置き時に右下部(盾持ち時の下辺左)に位置しています。
最大音量はかなり大きく、リビング程度なら十分賄える程度の音量となります。本体の軽さもあって音量100だとビビり音が少々発生しますが、重さが違う分「iPlay50 mini」より多少マシな感じ。

特性も「iPlay50 mini」と同じで、音質は音のいいラジオみたいな感じ。
解像度が低く、荒い中音と割れ気味な中高音、ピーキーな高音がレトロ感を出しています。

モノラルなので音が偏っていますが、70~90年代くらいの音源だと雰囲気が出ます。
逆に音域を広く使う最近の曲だと違和感というか、やや聞きにくくなります。

そんな感じなので話し声もクリアさには欠け、聞き取りに不自由はないけどイヤホンを使った方が良さそう。

動画

「iPlay50 mini Pro」のWidevineはL3で、VOD(動画配信)サービスのHD画質視聴には非対応
「iPlay50 mini」がWidevine L1だっただけに、ここはかなり残念です。

Amazon PrimeでもHD再生表示が付きません。が、画面が8.4インチなので思ったほどは気にならないという。

YouTubeだけは1440pも選択できますが、滑らかに再生できるのは1080p/60Hzまでで、1440pだとカクつきます。

WidevineとはDRM(Digital Rights Management、デジタル著作権管理)のひとつで、Google独自のデジタル著作権管理テクノロジーです。
他のDRMにはMicrosoftのPlayReady、AppleのFairPlayなどがあります。

WidevineにはL1(最高)からL3(最低)の3段階があり、Amazon PrimeではHD画質以上での再生にはL1(と独自のAmazon認証)が必要となります。
NetFlixなどもWidevineDRMを採用しており、L1でないとHD画質での再生ができません。

ゲーム

PUBG

PUBGは選択できるのは”HDの高”まで。
ただプレイ中は割と滑らかに動くので、グラフィック性能分の差はある感じです。

原神

原神は、”最低”画質で”スムーズ”、”低”画質で”やや高い”、”中”画質で”非常に高い”になりました。

また、カスタムで60fpsにすると”最低”画質でも”非常に高い”に。

実際のプレイでは”最低”画質で60fpsの方が見やすくはあるものの、時折かくつきが発生します。
スムーズなプレイがしたいのであれば、”最低”画質(30fps)の方がいいですね。

動作温度は割と低く、しばらくプレイした中ではサーマルスロットリング(動作抑制)は起こりませんでした。

カメラ

カメラはリアが1300万画素、フロントが500万画素です。

ちょっとびっくりしたのが、カメラアプリが「iPlay50 mini」とは全くの別物だったこと。
UIから判断すると「iPlay50 Pro」のカメラアプリの設定項目をカスタマイズしたもののようです。

下の画像は幅800に縮小した以外の加工はしていません。

リアカメラでの撮影。フォーカスはばっちりです。わずかに赤が強く出ていますが、ほぼ気になりません。
ディティールも割としっかりしていて、これならカメラが出っ張っていても納得できます。

フロントカメラでの撮影。
左右反転もなく、色味も自然ですが、フォーカスが甘め。web会議にはなんとか使えるけど、画像を残すような用途には厳しそうです。

実際のところは、カメラ性能が良くてもタブレットのカメラを使うくらいならスマホを使うので、リアカメラも性能を落としてカメラの盛り上がりをなくしてフラットにした方がユーザーの受けがいいと思うんですよね…

バッテリー

バッテリーはディスプレイ輝度100%で5時間43分、輝度50%で8時間53分でした。
5,000mAhの容量でこれだけ持てば十分でしょう。

消費電力

アイドル(輝度100%)3.8W
アイドル(輝度50%)2.4W
アイドル(輝度0%)1.4W
GeekBench(輝度100%)7.8W
GeekBench(輝度0%)5.4W
原神(輝度100%)8.4W
充電中(画面オフ)17.0W
充電中+GeekBench(輝度100%)25.6W
充電中+原神(輝度100%)20.9~23.2W

消費電力は満充電時は高負荷でも10Wを超えず。
8.4インチと画面が小さく、その分ディスプレイの消費電力が低いので、10.1インチに比べると低く抑えられています。

「iPlay50 mini Pro」は18W充電に対応していますが、充電中の高負荷では24W前後、瞬間最高では25W台に。
どうも充電18W前後+負荷による消費8W前後という計算のようです。実際、高負荷時でもガンガン充電されていました。

充電+負荷の合計が18Wと思っていたので、パススルーなのは嬉しい誤算でした。

外観

外箱はシンプル。というか、「iPlay50 mini」と同じです。

再掲ですがパッケージ全体。

同梱物

電源アダプタはPSE取得済み。最大で5V/2A(=10W)の出力です。

マニュアルは多言語。
中華フォントを指摘できるほど日本語表記がありません。

本体。
タブレットとしては平均的な見た目です。

上下左右のインターフェース。

背面。
上下がツートーンになっていて、ここにアンテナが収まっているものと思われます。

カメラ(再掲)。
マイクは側面です。

保護フィルムは標準で張られていますが、ちょっと爪でこすっただけでも跡が残り、いいフィルムとは言えません。
真面目に使うのであればフィルムは張り替えた方がいいでしょう。

重量は本体が312g。
公称の306gよりわずかに重いですが、個体さと呼べる範囲です。

比較

左が「iPlay50 mini Pro」、右が「iPlay50 mini」です。
姉妹機だけあって見た目では区別がつきません。

ついでになぜかモデル名が同じ”T802″なんですが…いいのこれ?

システムは同じかと思いきや全然違うという。
「iPlay50 mini Pro」には項目ごとのアイコンはないし、カラー設定できる内容も全く別。
カメラアプリも全く違うものが入っていましたし、これガワだけ一緒で中身は開発部署からして違うのかも。

8.4インチ2.5KなUAUU「P30」との比較。
画面サイズは同じでも、「P30」の方が一回り大きいです。

厚さも「iPlay50 mini Pro」の方が薄くなっています。

同じ8.4インチでも「P30」は1カラムなスマホスタイル。

カラーバー表示。
比べてみると「P30」はかなり青みがかかっています。「P30」単体で使っているときはそんなに気にならなかったけど、比べてしまうと青の強さが気になるように。

システム

「iPlay50 mini Pro」はほぼ素のAndroidです。
なお、デフォルトの壁紙は「iPlay50 mini」と同じ黒背景に金魚です。

プルダウンメニューとカスタマイズできる項目。
“Read mode”は画面が白黒となります。

Androidバージョンは13。色が違うのは途中で更新が入ったから。
セキュリティアップデートは7月、システムの最新は9月。

メモリとストレージの使用量はこんな感じです。

フォントサイズと表示サイズは最低にした方が見やすいです。
カラーの選択は4種類。

PCにつなぐと名前がちゃんと「iPlay50 mini Pro」となっています。

まとめ

「iPlay50 mini Pro」の価格は23,999円セール時には2万円切りになることも。

widevine L3とモノラルスピーカーがマイナスポイントですが、内容と価格を考えれば余裕で妥協できる範囲ですし、そもそも動画を見ない層(もしくは動画はもっと大画面で見る派)であれば問題にすらなりません。

これを超える製品は「iPad mini」か、国内販売のないLenovo「Y700」くらいしかなくて、どちらも価格は段違い。
ミドルクラスの性能があって安価な「iPlay50 mini Pro」の人気が出るのも納得ですね。

現状は3~4万円台が空白ですし、今後ここを埋めるような機種が出れば人気が移るかもしれませんが、現状ちょうどいいSoCもなく。
当面は「iPlay50 mini Pro」の覇権が続きそうです。

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付録:ベンチマーク スクリーンショット

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