がじぇっとりっぷはこれまでいろいろなイヤホンを試してきましたが、ヘッドホンはあまりやっていません。
締め付けというか圧迫されるのが苦手なんですよね。
今回レビューする「H3」はソフトなイヤーパッドで圧を軽減ということで、苦手でもいけるかなと思い試してみることに。
サンプルを提供いただいたQCY様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
QCY H3
GoodPoint
✔ 一歩進んだANC機能
✔ 長時間装着できるイヤーパッド
✔ リーズナブルながら高いレベルでまとまった音質
BadPoint
✖ 音声アナウンスがない操作がある
✖ LDAC非対応
✖ 初期化までが長い
既存のクーポンコードと組み合わせることで、5,025円で購入することができます。
クーポンコード:2TZ6PCT4
使用期限:2023年12月1日 23時59分
スペック
モデル | H3 |
---|---|
Bluetoothバージョン | v5.3 |
対応プロファイル | HFP, A2DP, AVRCP |
対応コーデック | SBC, AAC |
ドライバー径 | 40mm |
再生周波数 | 20Hz~20kHz?(無線) 20Hz~40kHz(有線) |
ANC機能 | -43dB |
バッテリー容量 | 500mAh |
バッテリー駆動時間 | 約60時間 約35時間(ANC) |
充電時間 | 約2時間 |
充電端子 | USB Type-C |
防水&防塵規格 | IPX5 |
マルチポイント | 対応 |
ゲームモード | 対応 |
QCYとは
QCYは2009年に設立したイヤホン・スピーカーの専門メーカー、Dongguan Hele Electronics Co., Ltd.のブランドです。
TWS(完全ワイヤレスイヤホン)の分野では世界4位のシェア(2020年Q1)を誇っています。
パッケージ
・USBケーブル
・3.5mmミニプラグケーブル
・ユーザーマニュアル
操作について
操作体系についてはこの図がまとまっています。
少ないボタンに多くの機能を割り振っています。
ただ、初期化の10秒長押しは結構長いので、半分の5秒でもよかったんじゃないかなぁと。
使ってみた
接続について
「H3」の対応コーデックはSBCとAAC。高音質コーデックのLDACは非対応です。
Xperia 1 IIへの接続ではAACとなりました。
ちょっと困ったのが、他のイヤホン・ヘッドホンではある「ペアリング」「コネクティド」のような音声案内がなく、ポピッという電子音だけだったこと。
ANC設定は音声アナウンスがあったので、ここは上の2つも入れて欲しかったですね。
アプリについて
スマホアプリとして「QCY」が用意されています。
ゲストモードでユーザー登録なしでもほぼ全機能使えるのは、素晴らしいですね。
ちなみにアプリが使えるのはBluetooth接続時だけで、有線だと何もできません。
また、有線接続時はANCなどの機能も使えなくなります。
主画面ではイコライザーとANCの設定。
イコライザーでは各プリセットを選択した後、カスタムを押すと設定内容が表示されます。
ANCは”騒がしい/通勤/室内”がそれぞれ3段階、それに”アダプティブ”と”風切り音カット”が項目として用意されています。
設定ではファームウェアアップデートの他、遅延の少ないゲームモードや、ボタンのカスタマイズも可能。
とはいえ設定可能項目は限定的で、長押し動作などは設定できません。
かけ心地
「H3」は割としっかり挟み込んできて圧迫感はあるものの、締め付けるほどではありません。
冒頭でも書いたように、がじぇっとりっぷはヘッドホンは苦手な部類(1時間くらいでギブアップすることが多い)ですが、「H3」は2時間ほど装着していても大丈夫でした。それ以上装着するとさすがにイヤーパッド内が蒸れて不快感を感じます。この点は、ほかのヘッドホンと同じです。
謳い文句通りイヤーパッドも柔らかく、眼鏡をかけていてもつるを押し付けてくる感じはありません。
音質について
「H3」のドライバー径は40mm。
音質については、可もなく不可もなくというか、元から苦手ジャンルの少ない音と言った印象。
イコライザーでかなり大胆に音が変わるので、ほぼなんにでも合わせることができます。
以下、”標準”かつ無線での評価。
40mmというイヤホンとは比べ物にならない大口径のため、低音はかなり強め。
よく腹に響くとか言いますが、イヤホンだと耳から首くらいまで、「H3」は胸辺りまで響く感じです。さすがに腹までは届きませんでした。
中音はやたらとはっきりしていて、人の声がめちゃくちゃクリアです。
がじぇっとりっぷはよく「ベールを1枚挟んだような」なんて表現を使いますが、「H3」についてはベールなしの対面で話を聞いているような、というくらいにクリア。
これはおそらく、高音から低音まで欠けることなく音が出ているから、違和感を感じないんだろうなぁと。
高音は伸びがよく、ピアノの高音なども綺麗に再現できています。
無線ではハイレゾ再生非対応とはいえ、本体自体はハイレゾ再生できるだけの性能を持っているので、20kHzまでのイヤホン・ヘッドホンと違って超高音域の減衰が少ない感じで、それが伸びやかさに影響しているのでしょう。
ちなみにイコライザーは”ロック”がおすすめ。
“標準”より中低音を下げているので低音とボーカルが分かれ、声の輪郭がはっきりとするのでボーカル曲から映画まで汎用性の高い設定です。
あくまでもレビュー者の個人的感想である点にご注意ください。
ノイズキャンセリングについて
「H3」のノイズキャンセリング(ANC)能力は最大-43dB。
「Arcbuds」の最大-45dBなどに比べればやや低めですが、そもそもイヤーパッドでかなり減音されるので、効果としては「Arcbuds」より高いくらいです。

アプリの項でも述べましたが、段階は”騒がしい/通勤/室内”がそれぞれ3段階、それに”アダプティブ”と”風切り音カット”と、かなり細かく設定できます。
車の音、電車の音はがっつり消えますし、中音・高音もイヤーパッドである程度遮られます。さすがにサイレンの音などは聞こえますが、基本的にはうっすらとしたホワイトノイズのみとなります。そのホワイトノイズも一昔前のものよりはるかに軽減されています。
挟み込みの圧がもうちょっと弱かったら、無音に近い状態で集中するのにいいかも。ってくらいに静かになります。
また、「H3」は3つのマイクをフル活用し、周囲の状況に合わせてANCの効き具合を自動調整する、アダプティブANCに対応しています。
アダプティブANCの方が音の違和感が少ない感じで、通常は”アダプティブ”にしておけば問題ないかと。
ANCとほぼセットである外音取り込みモードも割と優秀ですが、さすがにマイクで拾った音だなぁという感じ。
例えばキーボードの打鍵音はカチャカチャ音がかなり強調されてしまいます。
外観
外箱は「Arcbuds」とは異なり、シックなデザイン。
パッケージ内容。
本体は折りたたまれています。
サンプル機は中国版だったので、マニュアルは英語と中国語。
国内販売モデルは日本語も記載されています。
中国版ですが、本体には技適番号の記載あり。技適番号は219-239291です。
参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索 (219-239291):総務省
他の同梱品はUSBケーブルと3.5mmケーブルのみ。
本体
イヤーパッド内には大きくL/Rの文字。
コンパクトに折りたためますが、持ち運び用の袋やケースは自前で用意する必要があります。
#プレゼントキャンペーン
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①フォロー
②@QCYJAPAN❇️
③QCY H3写真と使用感想を投稿📅11/30(木) 23:59〆 pic.twitter.com/BXA3f3HXew
— QCY Japan (@QCYJAPAN) November 10, 2023
11月30日まで、使用した感想を投稿すると抽選でケースがもらえます。
バンドの長さ調節は10段階×2。メモリが付いていて分かりやすいです。
操作系は右側に集中。
電源(多機能)ボタンと音量ボタンは親指の位置で操作しやすいのですが…
Type-Cを挟んだ反対側にあるANCボタンはちょっと押しにくいです。
まぁそんなに頻繁に操作するボタンではないので、この配置でも問題ありません。
イヤーパッドの可動範囲はこの程度でした。
まとめ
「H3」の価格は6,980円。記事執筆時点では20%オフクーポンで5,584円です。
がじぇっとりっぷはヘッドホンのレビューが少ないので断言はできませんが、クーポンなしの定価でもこの音質なら文句はないと感じました。
無線でのハイレゾ非対応はちょっと残念ではありますが全然問題ない音質ですし、必要なら有線で聞けます。
そもそもハイレゾ音源を楽しむ層がどれだけいるかという点を考えると、LDAC非対応ながらリーズナブルかつ高いレベルでまとまったヘッドホンというのはボリュームゾーンど真ん中を突く一台と言えます。
というか、同価格帯のイヤホンではどうあっても勝てない音質なので、ヘッドホンに忌避感がないのであれば、同じ予算でこっちを買ってもいいでしょう。
バッテリーも全然切れる気配がない(あまりに長すぎて測定を断念した)レベルですし、コスパの高い1万円以下(というか5,000円台)のヘッドホンとしておすすめできます。
既存のクーポンコードと組み合わせることで、5,025円で購入することができます。
クーポンコード:2TZ6PCT4
使用期限:2023年12月1日 23時59分
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