ミニPC最高峰? ZOTAC「MAGNUS ONE ERP74070C」は容量8.3LのRTX4070内蔵ミニPC

PC

2023年11月2日、ZOTACは第13世代Core i7-13700にGeForce RTX 4070を搭載したミニPC「MAGNUS ONE ERP74070C」を発売しました。

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スペック

■ ERP74070C
CPUCore i7-13700
CPUGeForce RTX 4070 (12GB)
メモリ0/16GB DDR5-5600
ストレージ0/512GB NVMe SSD
インターフェースUSB Type-C(TB4)×1
USB Type-C(3.0)×1
USB3.2 Gen2×4
USB3.0×3
HDMI 1.4
HDMI 2.1a
DisplayPort 1.4a×3
2.5GbE 有線LAN
1GbE 有線LAN
SDXC (UHS-II)
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6+BT5.2
電源500W
サイズ126×265.5×249mm
重さ4.89kg

特徴

「MAGNUS ONE ERP74070C」は「MAGNUS ONE ECM73070C」の後継となるミニPCです。

ちっちゃおしゃれ。 ZOTAC「MAGNUS ONE ECM73070C」はRTX 3070搭載ミニデスクトップ

基本構造はそのまま(というか筐体はおそらく同じものを使用)、第10世代+RTX 3070から第13世代+RTX 4070へと世代を一新しています。

CPUとGPU

「ERP74070C」のCPUはIntel第13世代のCore i7-13700
モバイル向けではなくデスクトップ用のCPUであり、16コア24スレッド(8P8E)のTDP65W、最大TDPは219W。

グラフィックボードはGeForce RTX 4070
市販の自社製品(おそらく「ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Twin Edge」)がそのまま搭載されています。

CPUPassMark(Multi)
Core i7-13700(16C/24T)38310
Ryzen 7 7745HX(8C/16T)35047
Core i9-13900H(14C/20T)32844
Core i7-13700H(14C/20T)30966
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Ryzen 7 7840HS(8C/16T)28429
Core i7-12700H(14C/20T)26834
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 7735HS(8C/16T)24497
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Core i9-11980HK(8C/16T)23463
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21617
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Core i7-1360P(12C/16T)20813
Ryzen 5 6600U(6C/12T)17804
Core i5-1240P(12C/16T)17407
Core i5-1335U(10C/12T)17228
Core i7-1260P(12C/16T)17066
GPUFireStrike(Graphics)
RTX 4070 Ti Desktop53782
RTX 4070 Desktop44360
RTX 4080 Mobile41762
RTX 4070 Mobile29368
RTX 3070 Mobile26845
RTX 4060 Mobile26304
Radeon RX 6600M23121
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
AMD 780M(7940HS)7900
GTX 1650 Max-Q7785
GTX 1050 Max-Q7285
AMD 680M(6800U)6890
GeForce MX5506199
Core i7-1360P5939
Core i7-12700H5641
GeForce MX450(30.5W)5369
Core i7-1165G75102

性能は、ミニPCというカテゴリの中では圧倒的です。
CPUはデスクトップ向けコアをモバイル用にパッケージングしたRyzen 7 7745HXを超え、グラフィックはモバイル向けのRTX 4080を上回っています。

まぁ、モバイル向けCPU・GPUに対してデスクトップ向けを比較するのだから、大人げないと言えばそれまでなのですが。
ワンランク上で市場評価も高いRTX 4070 Tiを搭載してくればもっと素晴らしかったのですが、RTX 4070の最大200Wに対し、RTX 4070 Tiは最大285Wなので、おそらくは電源周りの問題でRTX 4070となったのでしょう。

メモリとストレージ

「ERP74070C」にはベアボーン(メモリ・ストレージ・OSなし)と、完成品の2モデルが用意されています。

完成品は、メモリが16GB(16GB×1) DDR5-5600、ストレージが512GB M.2 SSDです。

内部的にはメモリはSO-DIMMが2スロット(最大64GB)、デュアルM.2スロット(両スロットともGen4 x4対応)+2.5インチベイでトリプルストレージに対応しています。
完成品はシングルメモリなので、既存のメモリを活かしながら増設しやすくなっています。

その他

無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。チップはKiller AX1650で、Bluetoothはv5.2です。
有線LANは2.5GbE+1GbEのデュアルLAN。2.5GbEはKillerチップ(型番は不明)を採用しています。

電源は500W 80+ Platinum。これは「ECM73070C」から変わりません。
RTX 4070は動きますが、RTX 4070 Tiだと容量不足になるでしょう。

外観

筐体は「ECM73070C」からの使いまわしなので、変わりません。

インターフェース。
前世代「ECM73070C」と比べて、Thunderbolt4ポートが追加されています

500電源は筐体下部に組み込まれています。

分かりにくいけれど内部。
CPUファンと、天板部にツインファン(90mm×2)が装着されているのが分かります。両側面から吸気し、天面に排気する形です。

パッケージはシンプル。

まとめ

「ERP74070C」の価格は、ベアボーンが247,500円完成品が291,500円。AmazonもZOTAC公式が同額で製品登録しています。
CPUが約6万円、グラフィックボードが約9万円なので、ボード・ケース・電源で10万円弱ということになります。

…発売が11月なので、おそらく価格決定は10月頃(1ドル149円)なんですよね…もし7月(同138~140円)だったら5~7%くらい安くなっていたんだろうか…?
まぁ、今さら言っても仕方ないことですが。

ミニPCとしては大柄で高額ですが、同程度のサイズの中では最高スペックと断言できます。
価格が価格だけに気軽に買えるものではありませんが、一つの最高峰と言えるでしょう。

ただ、レビューを見ても騒音について書かれていないんですよね…

関連リンク

公式製品ページ:ZOTAC

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