2025年5月20日、ALLDOCUBEはMediaTek MT8791(Dimensity 7050)を搭載した8.4インチタブレット「iPlay 70 mini Pro」を発売しました。
スペック

■ iPlay 70 mini Pro | |
CPU | MediaTek MT8791 |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR5 |
ストレージ | 256GB UFS3.1 |
画面 | 8.4インチ IPS WUXGA/90Hz |
インターフェース | USB Type-C(2.0)×1 microSD オーディオジャック |
カメラ | 前:500万画素 後:1300万画素 |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.4 |
4G/5G | 4G対応 B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B B38/40/41 |
バッテリー | 6,050mAh PD18W |
サイズ | 202.7×126×7.3mm |
重さ | 約310g |
特徴
「iPlay 70 mini Pro」は名前の通り、「iPlay 60 mini Pro」の後継機に当たります。

AnTuTu40万点程度のHelio G99から、同55万点程度のMT8791(Dimensity 7050)へとアップデートされています。
しかしALLDOCUBEは2025年に入ってからMT8791とほぼ同じ55万点程度のSnapdragon 6 Gen1を搭載した「iPlay60 mini Turbo」、先日発売したSnapdragon 7+ Gen 3搭載(同140万点!)の「iPlay 70 mini Ultra」といった8インチクラスを発売しています。
特に「iPlay60 mini Turbo」は性能がほぼ同じ程度なので、パイを食い合ってるんじゃないかなぁと思わなくもなかったり。
Wi-fi専用機と4G/LTE対応機という違いはありますが、SIMカード挿して使う人ってそんなに多いんだろうか…?


これ、AnTuTu80万点くらいの「iPlay70 mini Turbo」が出るフラグとかじゃないよね…?
SoC
「iPlay 70 mini Pro」のSoCは前述の通り、MediaTek MT8791。型番よりブランドを冠したDimensity 7050の名称の方がよく使われます。
Dimensity 7050はHEADWOLF「FPad7」でレビューしています。

Dimensity 7050は2023年4月に発表されたSoCですが、そもそもがMTK6877(Dimensity 1080、2022年10月発表)のリネーム品です。
2コアのCortex-A78と6コアのCortex-A55の2+6構成、グラフィックはMali-G68 MC4、製造プロセスはTSMC 6nm N6。
同ランクとなるSnapdragon 6 Gen 1はARM Cortex-A78を4コア、Cortex-A55が4コアのbig.LITTLE構成で、GPUはAdreno 710。製造プロセスは4nmなので、コア構成や製造プロセスではちょっと負けています。
性能面は、はっきりとHelio G99のワンランク上。
2025年の分類だと、Helio G99はエントリーハイとなるのに対し、Dimensity 7050はミドルクラスとなります。
メモリとストレージ
メモリは8GB LPDDR5。
ストレージは256GB UFS3.1。
「iPlay60 mini Turbo」がUFS3.1でリード1.01GB/s、ライト496MB/sだったので、おそらく同程度の速度になると思われます。
その他
無線LANはWi-fi 6、Bluetoothはv5.4。
バッテリーは6,050mAhでPD18W充電に対応。
OSはAndroid15ベースのALLDOCUBE OS 4.1L。
その他、前世代「iPlay 60 mini Pro」と比較した表が以下となります。
iPlay 70 mini Pro | iPlay 60 mini Pro | |
OS | Android 15 | Android 14 |
SoC(プロセッサ) | MediaTek MT8791 A78×2 + A55×6 |
MediaTek Helio G99 A76×2 + A55×6 |
メモリ | 8GB LPDDR5 | 8GB LPDDR4X |
ストレージ | 256GB UFS 3.1 | 128GB/256GB UFS 2.1 |
microSD対応 | 対応(最大1TB) | 対応(最大512GB) |
ディスプレイ | 8.4インチ IPS 解像度 1920×1200 リフレッシュレート:90Hz 輝度:450nit(typ) |
8.4インチ IPS 解像度 1920×1200 リフレッシュレート:60Hz 輝度:350nit(typ) |
タッチ | 10点マルチタッチインセル・フルラミネーション | |
前面カメラ | 5MP | |
背面カメラ | 13MP(AF対応) | |
スピーカー | デュアル BOX スピーカー | |
マイク | シングルマイク | |
ネットワーク | デュアルSIM 4G LTE対応 GSM: B2/3/5/8W CDMA: B1/2/5/8 FDD: B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B TDD: B38/40/41 |
|
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 5 |
Bluetooth | 5.4 | 5.2 |
センサー | 重力センサー、光センサー、ジャイロ、振動モーター | |
ナビゲーション | GPS / Beidou / Galileo / Glonass | |
USBポート | USB Type-C(OTG対応) | |
バッテリー容量 | 6050mAh(3.85V)PD 18W充電対応 | 6050mAh(3.8V)PD 18W充電対応 |
サイズ | 202.7×126×7.3mm | 202.7×126×7.9mm |
重量 | 約310g |
外観
画面とインターフェース。
上の表にも書いていますが、画面は8.4インチWUXGA(1920×1200)、リフレッシュレートは90Hz、輝度は最大450nits。
スピーカーは下辺ステレオ、Type-CはUSB2.0。
Snapdragon 6 Gen1な「iPlay60 mini Turbo」は映像出力にも対応したUSB3.1だっただけに、ここはちょっと残念ポイントです。
先代の厚さ7.9mmでしたが、今代は7.3mmと薄型になっています。
それでいてバッテリー容量は6,050mAhと変わりません(正確には3.8V→3.85Vになっているので、WHr換算では増えています)。
なお重さは約310gで、前世代とほぼ同じ重さです。
パッケージ内容。
まとめ
「iPlay 70 mini Pro」の価格は28,999円。記事執筆時点では割引とクーポンで20,981円となっています。
正直価格的には「iPlay60 mini Turbo」とあまり変わりません。
実用の上で気になるのは厚みと、Wi-fiオンリーか4G/LTE対応か、あるいはUSBが2.0か3.1かの違いくらいでしょう。
同じDimensity 7050なら、2.5K(2560×1600)と高精細なHeadwolf「FPad7」もアリです。
倍の値段を出せば最強8インチの一角でAnTuTu140万点/12GB+256GB/8.8インチ2.5Kな「iPlay 70 mini Ultra」が買えるので、2年3年と使うなら「iPlay 70 mini Ultra」を買うというのも手です(ただし在庫復活と瞬殺を繰り返しているので、手に入れるには運も必要)。
…なんかこう書くと「iPlay 70 mini Pro」って微妙だなぁ…
とにかく、ALLDOCUBEの8インチクラスはこれで脱Helio G99となりました。
2025年に入ってから繰り返し書いていますが、今後この流れ(脱Helio G99)は10インチ以上のモデルや他メーカーにも波及すると思われます。
その流れの一つと考えれば、「iPlay 70 mini Pro」も歓迎すべき一台と言えます。
コメント