2022年4月1日、DELLはIntel第12世代Core CPU(コードネーム:Alder Lake)を搭載した14インチスタンダードノート「Inspiron 14 5420」を発売しました。
スペック
■ Inspiron 14 5420 | |
CPU | Core i7-1255U Core i5-1235U |
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メモリ | 8~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI 1.4 SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
サイズ | 314×227.5×19mm |
重さ | 1.54kg |
特徴
「Inspiron 14 5420」は2021年4月に登場した「Inspiron 14 5410」の後継機で、CPUが第11世代Tiger Lake-Hから第12世代Alder Lakeにアップデートされています。
CPU
「Inspiron 14 5420」のCPUは第12世代Alder Lakeのうち、U(TDP15W)シリーズからCore i7-1255UまたはCore i5-1235Uが搭載されます。仕様上はCore i3-1215Uもありますが、日本向けには投入しなかったようです。
仕方ないね、日本じゃCore i3は人気ないものね…
Core i7-1255UとCore i5-1235Uはともに10コア12スレッド、大きな違いはグラフィックでEU数が96か80かという違いがあります。
この辺りは第11世代Tiger Lakeと同様ですね。
Core i7-1255Uはベンチマークデータがまだ出ていませんが、動作周波数違いのCore i7-1265UのPassMarkスコアが12,300程度、Core i5-1235Uは11,000強です。
スコア的にはそれぞれCore i7-11375H、Core i5-11300Hと同程度であり、これはつまりTDP15Wで前世代のTDP35W製品に並ぶ性能ということになります。
とはいえ前世代「Inspiron 14 5410」ではTDP35WのTigerLake-Hシリーズを搭載していたのだから、TDP28WなPシリーズも載せられそうですし、もし搭載してきたら2倍近い劇的な性能向上が図れそうなものです。
実は仕様表ではCPU一覧にCore i7-1260PおよびCore i5-1240Pが掲載されています。
もしかするとしばらく待てばPシリーズ搭載版が登場するかもしれません。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのDDR4-3200で内部的には2スロットタイプとなります。
ストレージは256GBから1TBまで。仕様上はM.2 2230はPCIe Gen3またはGen4、M.2 2280はPCIe Gen4なのですが、どれが搭載されるのかは記載がありません。
ふんわりとしか書かれていないので、PCIe Gen3じゃないかなぁと。Gen4ならアピールすると思いますし。
内部画像です。
パーツ配置は「Inspiron 14 5410」と同じですが、ファンケースの形状が変更されたことでボードが再設計されています。
というか、2022年2月に登場した「Inspiron 14 5425」とそっくりです。
その他
無線LANは802.11ax(Wi-fi 6E)に対応した、Intel AX211を内蔵。
現在の最新規格ですが、対応ルーターがほとんどないのでしばらくは宝の持ち腐れですね。
バッテリーは変わらず54WHrです。
外観
正面です。
ベゼルの太さなどは前世代と変わらないように見えますが、「Inspiron 14 5425」同様、解像度がFHD(1920×1080)からアスペクト比16:10のWUXGA(1920×1200)に変更されました。
もう一つのトピックはカメラがFHD(1080p)/30fpsとなったこと。
「Inspiron 14 5420」はIntelの推奨するEvoプラットフォーム(第3世代)準拠ではありませんが、FHDカメラは上記のWi-fi 6Eと合わせてEvoプラットフォームの要件の一つなので、次あたりはEvoプラットフォーム準拠になるかもしれません。
マイクもAIノイズリダクション機能が付いています。
2. USB 3.2 Gen1 Type-A
3. オーディオ ジャック*
5. HDMI 1.4*
6. USB 3.2 Gen1 Type-A
7. USB 3.2 Gen2x2 Type C
※2022年10月17日追記:いつの間にかUSB3.2 Gen2x2(20Gbps)から3.2 Gen2x1(10Gbps)にダウングレードされていました。
前世代「Inspiron 14 5410」ではCore i7モデルだけThunderbolt4対応だった変則的なインターフェースは、USB3.2 Gen2x2に統一されました。これは前世代のCore i5モデルと同じです。
もう一つ大きいのがカードスロットで、microSDからフルサイズのSDに変更されています。
キーボードは段差がなくなり、キーボード面がフラットになりました。
どちらかというと2世代前の「Inspiron 14 5402」に近いですね。
ヒンジ部分も変更されています。
左が「Inspiron 14 5420」、右が前世代「Inspiron 14 5410」です。
この変更は「Inspiron 14 5425」と同じなので、多分筐体そのものは「Inspiron 14 5425」と共通化しているのだと思われます。
カラーはプラチナ シルバーとペブル グリーンの2色です。
まとめ
「Inspiron 14 5420」の価格は20%オフクーポン適用時で83,184円(税込・送料込)からです。
記事執筆時点では併売されている「Inspiron 14 5410」が72,135円からなので、1万円強高くなっています。
半導体に限らずあらゆる部材が枯渇・値上がりしているので、値上がりするのは仕方ないにしても、ちょっと上がり過ぎかなぁと。
でも、今手に入る中では一番お手頃な第12世代機なんですよね。
値上がりしたとはいえ中身が進化しているのは間違いないですし、カメラ・マイクが高画質・高音質化して画面も縦が広くなったので、テレワークに使うには「Inspiron 14 5420」の方が向いています。
性能的には大きく変わらないので、カメラや16:10にこだわらないのであれば、あえて前世代の「Inspiron 14 5410」を選ぶというのもアリでしょう。
もしくは性能の高いPシリーズ搭載版が登場することを期待して待つ(登場しない可能性もありますが…)というのも一つの選択です。
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