本棚に並ぶぞ。 ECS「SF110-A320」は1.2Lサイズでレガシー端子を備えるRyzen APU向けベアボーン

2019年5月24日、台湾ECS(Elitegroup Computer Systems)は、Ryzen APU向けの小型ベアボーン「SF110-A320」を発表いたしました。
「SF110-A320」は2019年1月のCES 2019で展示されていた製品で、5ヶ月以上の時を経ての正式発表となります。海外では4月半ばには製品ページが登場していた模様。

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スペック

メーカー ECS
型番 SF110-A320
価格 2019/05
発売日
205mm
奥行き 176mm
高さ 33mm
容量 1.19L
CPU Ryzen 3/5 APU
チップセット A320
メモリインターフェイス SO-DIMM DDR4-2666
メモリスロット 2
メモリ最大 32GB
ECC対応 ×
ストレージ ×
SATAポート数 1
M.2 2280 x 1
mSATA ×
USB2.0(内部) ×
USB2.0(外部) ×
USB3.0(内部) ×
USB3.0(外部) Front x 2(Gen1)
Rear x 4(Gen1)
USB type-C Front x 1(Gen2)
SDカード ×
LAN 1GbE x 1
Wi-fi 802.11ac
Bluetooth 4.2
D-Sub Rear x 1
DVI ×
HDMI Rear x 1
4K対応
DisplayPort Rear x 2
シリアルポート Rear x 1
S/PDIF ×
オーディオジャック Front x 2(in/out)
サウンドチップ ×
光学ドライブ ×
PCI-Eスロット ×
eSATA ×
赤外線 ×
Optaneメモリ対応 ×
最大消費電力
電源 90W / 19V
ノイズレベル
VESA 75×75,100×100

特徴

「SF110-A320」の特徴は小型筐体で、Lenovo「ThinkCentre M715q Tiny」に次ぐサイズとなっています。

Lenovo「ThinkCentre M715q Tiny」は2018年5月14日(日本時間)に発表された「Ryzen Pro」の発表会で、...

スペックもかなり近いところにあるのですが、大きな違いはチップセットがA320かB300かというところでしょう。
A320はメインストリーム向け、B300はスモールフォームファクタ向けという位置づけで、わかりやすい違いはUSBのポート数と、USB 3.1 Gen2に対応しているかどうかといったところです(B300は非対応)。

「SF110-A320」に搭載できるCPUはTDP 35WまでのRyzen APUとなります。
ソケットの表記が「1331 uPGA」となっていますが、これはSocket AM4のことなので、特に気にする必要はありません。
記事執筆時点でこの条件に当てはまるのは「Ryzen 3 2200GE」「Ryzen 5 2400GE」およびPRO版となります。
表記にはありませんが、「Athron 200GE」「Athron 220GE」「Athron 240GE」もいけるんじゃないかと思います。

以前に「Ryzen 3 2200G」「Ryzen 5 2400G」はTDPを35Wに設定できると記事にしましたが、「SF110-A320」でいけるかは分かりません。
使えるのだったらパフォーマンスはいいのですが…

AMDのサイトに“Raven Ridge”世代の省電力APU(GPU付きCPU)の「Ryzen 5 2400GE」と「Ryzen 3 220...

また、未発表(かつ本当に出るのかわからない)の「Ryzen 3 3200G」「Ryzen 5 3400G」、NAVI搭載とされる「Ryzen 3 3300G」「Ryzen 5 3600G」が発売された時、使えるのかも不明です(BIOSアップデートで対応?)。

これまで憶測や怪しいリーク情報が散々に飛び交ってきたRyzen 3000シリーズですが、COMPUTEX TAIPEI 2019(期間:20...

個人的にはグラフィックが”NAVI”となる「Ryzen 5 3600G」をTDP35Wに設定して使えたら素晴らしいと思うのですが。

本体については、少し古めかしいデザインという印象があります。デザインだけなら「ThinkCentre M715q Tiny」のほうが今時風です。
サイドと天板/底面は一枚板で、前面吸気・背面排気を採用している都合でのこのデザインなわけですが、こんな感じのデザインって、2000年代前半くらいに多かったような気が…
デザインはともかく前と後ろが空いていれば冷却はなんとかなるというのは十分なメリットと言えます(本当は天板側も空けたほうがいいのでしょうが)。

フロントにはUSB3.1 Gen1(Type-A)が2ポート、USB3.1 Gen2(Type-C)が1ポート、マイク/ヘッドホン端子が並んでいます。
10Gbpsに対応するUSB3.1 Gen2はチップセット上に1ポートしかないため、このフロントの端子のみとなります。

背面にはDisplayPort、VGA、HDMIと多彩なグラフィック端子に加えて、RS232(シリアル)ポートまであります。
なお、ディスプレイは最大2つまでの排他利用となります。
最新からレガシーまでの対応というのは前述の「ThinkCentre M715q Tiny」にもない特徴(「ThinkCentre M715q Tiny」はVGA端子の追加はできる)なので、「SF110-A320」の武器と言えるでしょう。

また、「SF110-A320」はスクリューナット一つを外すだけで、内部にアクセスすることができます。

ガワを開けると2.5インチストレージとメモリが出てきます。

2.5インチストレージの下にはM.2 SSDとWi-fiカードがあります。
そういえばWi-fiアンテナ端子がありませんが、背面左右の出っ張りの中にあるのでしょうか?

まとめ

Ryzen対応の小型ベアボーンとしては最小クラスの「SF110-A320」ですが、記事執筆時点では未発売で、発売時期も価格も不明です。
搭載可能CPUである「Ryzen 3 2200GE」「Ryzen 5 2400GE」も、組み込み向け問言うことで入手経路が限られており、eBayなどで購入する必要があります。

まぁ、「Ryzen 3 2200G」「Ryzen 5 2400G」でいけたら問題はないのですが。

レガシー系に強いRyzenミニPCとしてそれなりに注目が集まりそうなので、発売が待ち遠しいですね。

関連リンク


ThinkCentre M715q Tiny

SF110-A320 – ECS
ニュースリリース – ECS