2019年12月17日、ゲーミングデバイスメーカーのRazerが、13.3インチサイズのゲーミングノート「Blade Stealth 13」3モデルを発売しました。dGPUのない”Mercury White”が1モデル、GTX 1650搭載がFHDと4Kで、計3モデルです。
販売サイト:
Mercury White:Tsukumo、ドスパラ、ビックカメラ、ソフマップ
GTX 1650 FHD:Razer公式、Tsukumo、ドスパラ、ビックカメラ、ソフマップ
GTX 1650 4K:Razer公式、Tsukumo、ドスパラ、ビックカメラ、ソフマップ
2019年12月21日追記:現物をチェックしてきたので画像を追加しました。
スペック
メーカー | Razer | ||
名称 | Blade Stealth 13 Mercury White | Blade Stealth 13 GTX FHD | Blade Stealth 13 GTX 4K |
モデル名 | RZ09-03100JM1-R3J1 | RZ09-03101J72-R3J1 | RZ09-03101J52-R3J1 |
発売日 | 2019/12 | ||
定価 | 193,380円 | 230,780円 | 259,380円 |
実売価格 | |||
価格条件 | |||
CPU | Core i7-1065G7(25W) | ||
グラフィック | Iris Graphics | GeForce GTX 1650(4GB) | |
チップセット | |||
メモリ | 16GB | ||
メモリ規格 | LPDDR4-3733 | ||
メモリ増設 | × | ||
2.5inch | – | ||
M.2 | 256GB | 512GB | |
画面 | 13.3インチ | ||
解像度 | 1920×1080 | ||
ベゼル幅 | 4.9mm | ||
表面 | ノングレア | Gorilla Glass | |
タッチ対応 | – | ○ | |
光学ドライブ | – | ||
USB2.0 | – | ||
USB3.0 | 2(Gen1) | ||
USB3 Type-C | 1(TB3) 1(Gen2) | ||
USB PD | – | ||
HDMI | – | ||
DisplayPort | – | ||
LANポート | – | ||
wi-fi | 802.11ax Intel AX201 | ||
Bluetooth | 5.0 | ||
office | – | ||
カードリーダー | – | ||
Webカメラ | 720p | ||
赤外線カメラ | – | ||
NFC | × | ||
指紋センサー | × | ||
Windows Hello | ○ | ||
オーディオジャック | × | ||
マイク | デュアル | ||
スピーカー | クアッド | ||
スピーカー位置 | キーボード左右 | ||
サウンド | |||
キーピッチ | |||
キーストローク | |||
キーボードバックライト | RGB | ||
バッテリー | 53.1WHr | ||
稼働時間 | |||
ACアダプタ | 65W | 100W | |
充電時間 | |||
急速充電 | |||
幅 | 304.6mm | ||
奥行き | 210mm | ||
高さ | 15.3mm | ||
重量 | 1.32kg | 1.42kg | 1.47kg |
開口角度 | |||
カラー | Mercury White | マットブラック | |
その他特徴 | Razer Synapse 3 |
特徴
「Blade Stealth 13」というネーミングは以前からあり、前世代はCore i7-8565UにGeForce MX150という組み合わせでした。
今回のモデルはCPUを最新の第10世代Ice Lake、その上位であるCore i7-1065G7にアップグレードしてきました。
Core i7-1065G7は単体でもGPU能力が高く、グラフィックに定評のあるAMD Ryzen 7 3700U(Radeon RX Vega 10)と同等レベルにまで向上しています。
もう少し具体的に言うと、がじぇっとりっぷでもレビュー時のベンチマークに使っているDQ X(FHD、最高品質)で7000〜8000点程度のスコアとなります。
下位のMercury WhiteはdGPUを搭載しない代わりにTDPを25Wにしているので、もうちょっとスコアが高くなります。
これだけでもライトなゲームなら十分に遊べるのですが、上位モデルでは13.3インチの筐体にGeForce GTX 1650を搭載してきました。
グラフはおおよその性能比ですが、内蔵グラフィックの4倍近いスコアとなっています。
GeForce GTX 1650は最近の15.6インチのゲーミングノートの主流となりつつありますが、13.3インチで搭載してきたのは初めてです。
ただし、これが13.3インチ最強というわけではなく、少し上にKabyLake-G(Radeon RX Vega M GH)を搭載したmouse「G-Tune P3」がいます。
性能的には1割差ですが、「G-Tune P3」は180Wの電源アダプタ、「Blade Stealth 13」は100Wということで、ワットパフォーマンスでは上回っていそうです。
dGPUを搭載する上位2モデルの違いはディスプレイがFHD(1920×1080)か4K UHD(3940×2160)かなのですが、4Kモデルではタッチディスプレイにも対応しています。
また、FHDか4Kかにかかわらずディスプレイは100% sRGBで、個別にキャリブレーションされています。
CPU、GPU(ディスプレイ)ときて、次はメモリですが、全モデル共通して16GBオンボードとなっています。
メモリ規格もLPDDR4-3733と高速なものです。メモリの高速化は意外と馬鹿にできなくて、DDR4-2400に比べてゲームのベンチマークスコアが10%ほど向上します(内蔵GPUの場合)。
ストレージは下位のMercury Whiteが256GB、上位2モデルは512GBです。
1.2x Type-A USB 3.1
2.Thunderbolt™ 3 (USB-C™)、電源ポート、PCI Express x 4 レーン
3.USB-C™ 3.1 Gen 2, 電源ポート
4.3.5mm ヘッドフォン/マイク複合ポート
インターフェースはシンプルで、USB Type-Aが2つとType-Cが2つ、オーディオジャックのみとなっています。
シンプルですがUSBが4ポートあれば大体の状況には対応できますし、問題はないでしょう。
「Blade Stealth 13」が凄いと思ったのが電源で、上記の通り電源ジャックはなく、USB PD給電となっています。
Mercury Whiteモデルは65Wですが、GTX 1650モデルはUSB PD規格上限の100Wです。
個人的にはついに100W給電が登場したかぁと思う一方、市販のUSB PD充電器に100W給電製品がほとんどなく(MacBook Pro用でも87W)、予備の電源アダプタを気軽に用意できないのはまだまだだなぁと感じます。
キーボードは、配列は悪くないのですが、ENTERキーが小さいのが気になります。 ※日本向けはローカライズされていました(追記参照)
バックライトキーはシングルゾーンながら1680万色のRGBカラーです。
見づらいですが左右にはスピーカーがあり、仕様によるとスマートアンプ内蔵のクアッドスピーカーとなっています。
キーボード面のスピーカーは音の広がりがよく、経験上、底面側のスピーカーに比べて音が良いことが多いです。
背面はお馴染みの3匹の蛇が絡みあったRazerロゴです。
さんざん名称を出していますが、Mercury Whiteは名前の通り、白いモデルです。表面は陽極酸化処理が施されています。
ブラックモデルでは見えなかったカメラ周りがはっきり分かりますね。
今どきのモデルらしく、IR(赤外線)カメラを搭載し、顔認証(Windows Hello)に対応しています。
2019年12月21日追記:実際に見てきた
現物を実際に店頭で確認してきました。
持ってみると最近の軽量ノートと違ってずっしり感はありますが、重心に偏りはなく持ち上げてもバランスに違和感はありません。
入荷したてだったためか、ベンチマークソフトのたぐいは入っておらず、外観確認のみとなります。
キーボードはローカライズされて、エンターキーがよく見る形に変更されています。
スペースキーも短くなって、左右に[無変換][変換]キーが増えています。
シフトキーは左右とも残っていますが、表記が[⇑]とわかりにくくなっていますね。
あと地味に[0]と[backspace]の間のキーが一つ増えています。
…これって日本向けに金型を起こしたってことなんでしょうけど、高価格帯だからこそできることですね。
底面には左右に吸気口が付いています。
メッシュの面積は狭いですが、ファンの部分はカバーしきっています。
ちょっと面白かったのが排気口で、背面とディスプレイ前面の両方に排気されるようになっていました。
今後、このスタイルは流行る気がします。
まとめ
「Blade Stealth 13」の価格は非dGPUのMercury Whiteで税込193,380円、GTX FHDモデルで税込230,780円、GTX 4Kモデルで税込259,380円となっています。
15.6インチであればGTX 1650搭載ノートは10万円前後からあることを考えると随分割高ですが、Ice Lake上位CPU、LPDDR4-3733という高速なメモリ、エントリーモデルには搭載すらされないThunderbolt3、そして13.3インチというコンパクトさと、諸々を考えると全然アリだと思います。
関連リンク
Razer Blade Stealth Ultrabook – 13 Inch Ultraportable Laptop:Razer
Mercury White:Tsukumo、ドスパラ、ビックカメラ
GTX 1650 FHD:Razer公式
GTX 1650 4K:Razer公式、Tsukumo、ドスパラ、ビックカメラ
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