欠番じゃなかったのか。 FriendlyELEC「NanoPi NEO3」は20ドルでRK3328を搭載した48mm角SBC

シングルボード

2020年7月16日、SBCメーカーのFriendlyELEC(friendlyarm)は、Rockchip社のRK3328を搭載した小型SBC「NanoPi NEO3」を発売いたしました。

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スペック

モデル名NanoPi NEO3
メーカーFriendlyElec
発売日2020/07
価格20ドル(1GB)
25ドル(2GB)
価格(日本円)
CPURockchip RK3328(4コア)
(A53 x4)
GPU
NPU
メモリー1~2GB DDR4
サポートOSUbuntu Core
FriendlyWrt
有線LAN1GbE x 1
Wi-fi×
Bluetooth×
チップRTL8211E
ストレージmicroSD
USB3.0 x 1
2.0 x 2(pin)
GPIO26pin x 1
映像×
カメラ×
オーディオジャック×
その他インターフェースserial(pin)
ファン(5V 2pin)
User Key x1
消費電力
電源USB-C 5V /1A
GPIO 5V/1A
48mm
奥行き48mm
高さ
その他重さ22g
ケース:2ドル

特徴

「NanoPi NEO」シリーズは2016年7月に初代「NanoPi NEO」、2017年7月に「NanoPi NEO2」が発売されました。

その後2018年10月にはRK3399を搭載した「NanoPi NEO4」が発売されたものの、「NEO3」は欠番状態となっており、スキップしたものと思われていましたが、2020年6月28日、FriendlyARM WiKiに突然登場しました。

「NanoPi NEO3」はCPU(SoC)にRockchip RK3328を搭載しています。

RK3328は「Rock64」や同じ「NanoPi」シリーズの「NanoPi R2S」、先日紹介したばかりの「ROCK Pi E」などに使われています。

フルスピードなデュアルGbE。 FriendryELEC「NanoPi R2S」はSoCがRK3328に
よく詰め込んだなぁ。 Radxa「ROCK Pi E」は56×65mmにデュアルLANとWi-fi(ac対応)入り

デュアルGbEを搭載した「NanoPi R2S」(55.6×52mm)やデュアルLAN+Wi-fiな「ROCK Pi E」(65×56mm)と違って「NanoPi NEO3」は奇をてらったインターフェースは搭載せず、代わりに48×48mmとサイズの小型化をすすめました。

RK3328は4コアCortex-A53で、構成的には「NanoPi NEO2」に搭載されるAllwinner H5と同じです。

そのためか、FriendryELECでは「NanoPi NEO2」との比較表を用意しています。

これを見ると、メモリだったりUSBだったり、「NanoPi NEO2」から一世代進めたくらいの位置づけになるようです。

メモリはDDR4-2133で、容量は1GBまたは2GBです。
RK3399機やRaspberry Piでは4GBくらいが当たり前になっていますが、50mm角以下で2GBというのは相当贅沢です。

一方でストレージはmicroSDのみです。
上のブロックダイアグラム図でも示唆されていますが、eMMCは使えません。さすがにスペース的に無理だったようです。

ネットワークはWi-fiはなく、1GbEのみとなります。

ユニークなMACアドレスが割り振られているため、ネットワーク上で衝突が発生することがないということですが、ハードウェア割り当て分はともかく、ソフトウェア生成アドレスとは衝突の可能性もある気が。この辺りどうなんでしょう?

▲インタフェースはかなり密になっています。

電源はGPIOまたはType-C端子からの給電で、必要電力は5V/1Aです。

OSはUbuntu CoreまたはFriendlyWrt(OpenWrtの独自ビルド)で、中国語版のWikiにUSB Wi-fiの対応表が公開されています。

中国語版Wikiの方が情報量が多いなーとみていたんですけど、これ「NanoPi R2S」のページのコピペですね。

▲CPU(SoC)とメモリが裏面にあるため、ヒートシンクも裏面に取り付けます。

▲ケースも用意されています。ころんとしていてかわいいですね。

見た感じでは上下から挟み込むスタイルのようで、ヒートシンクのある下側は4方向にスリットが開いています。

…しかし、この手のケースを見るたびに思うのですが、GPIOからのジャンパピンを通す穴の一つもないのはどうなんでしょう…

まとめ

「NanoPi NEO3」の価格は20ドル(約2,120円)とおもちゃ並みの価格です。
メモリ2GBはプラス5ドル、ヒートシンク&ケースはプラス2ドルです。つまり、2GBにケース付きでも27ドル(約2,860円)と3,000円もしないわけです。

「ROCK Pi E」が1GBメモリで26ドルなことを考えると安いですよね。

ちなみに送料が、いつ届くか予想できないChina Postで8ドル、EMSで24ドルです。
…買うときはまとめて買うべきですね。

AliExpressでは1GBモデルが25.69ドル、ケース付きで28.39ドル、2GBモデルが29.79ドル、ケース付きで34.89ドルです。
その代わり送料が最低4.02ドルからなので、トータルだと公式とあまり変わらなかったりします。

送料はともかく、50mm角以下で2GBメモリでこの価格というのは、エンジニアのおもちゃとして優秀だと思います。

関連リンク

NanoPi NEO3:AliExpress
NanoPi NEO3:FriendlyELEC
NanoPi NEO3:FriendlyARM Wiki ※英語
NanoPi NEO3:FriendlyARM Wiki ※中国語

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