よく詰め込んだなぁ。 Radxa「ROCK Pi E」は56×65mmにデュアルLANとWi-fi(ac対応)入り

シングルボード

2020年7月24日、SBCメーカーのRadxaが、RK3328にデュアルLANとWi-fiを搭載した小型SBC「ROCK Pi E」を発売します。

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スペック

モデル名ROCK Pi E
メーカーradxa
発売日2020/07
価格24ドル(D4W1P)
26ドル(D8W2)
28ドル(D8W2P)
価格(日本円)
CPURockchip RK3328(4コア)
(1.3GHz A53 x4)
GPU
NPU
メモリー512MB / 1GB DDR3
サポートOSUbuntu18.04
Debian 10
OpenWRT
有線LAN100MbE x 1
1GbE x 1
PoE対応(D4W1P/D8W2P)
Wi-fi802.11 ac
Bluetooth4.2
チップRTL8723DU(D4W1P)
RTL8821CU(D8W2/P)
RK505-1
ストレージeMMC
microSD
USB3.0 x 1
GPIO40pin x 1
映像×
カメラ×
オーディオジャック
その他インターフェース
消費電力
電源DC5V(Type-C)
65mm
奥行き56mm
高さ
その他
Rock Pi E Rockchip RK3328 1GB DDR3 SBC/シングルボードコンピューターサポートDebian/Ubuntu/OpenWRTはNanopi R2S(D8W2P)と同じ
Smartfly

特徴

「ROCK Pi E」は65×56mmという、「Raspberry Pi 3 Model A+」と同じ大きさをしています。

4年ぶりのAシリーズ。 「Raspberry Pi 3 Model A+」が25ドルで登場

通常のラズパイサイズ(85×56mm)と比べると、2cmほど短くなっています。

CPU(SoC)にはRockchip社のRK3328を搭載しています。
RK3328は1.3GHzのクアッドコアCortex-A53で、「Rock64」や「NanoPi R2S」にも使われています。

フルスピードなデュアルGbE。 FriendryELEC「NanoPi R2S」はSoCがRK3328に

RK3328は内部的にUSB2.0を2ポートとUSB3.0を1ポート持っています。

「NanoPi R2S」ではUSB3.0をLANポートに使うことでデュアルGbEを実現していましたが(その代わりUSBは2.0)、「ROCK Pi E」では100MbE+1GbEとしてUSB3.0はそのままUSB端子として使っています。

これはもう、コンセプトの違いとしか言いようがないですね。

「ROCK Pi E」のメモリはDDR3の512MB、もしくは1GBです。
企画段階(?)では256MBから2GBまでのバリエーションがあるようですが、記事執筆時点では256MBモデル、2GBモデルはラインナップされていません。

RockpiE/hardware/models - Radxa Wiki

というか、予約中の3モデルのうち2モデルはこのモデル一覧にないので、あくまで計画段階のものであって、あてにしない方がよさそうです。

「ROCK Pi E」の特徴であるネットワークは100MbE+1GbE+Wi-fiです。
Wi-fiはモデルによって違っていて、512MBモデルは802.11 b/g/n(Wi-fi 4)対応、1GBモデルは802.11ac(Wi-fi 5)対応となっています。また、どちらもBlueTooth 4.2にも対応しています。

802.11ac対応で小型のものって意外となくて、がじぇっとりっぷが見てきた範囲では、有線LANと802.11acの両方に対応する最小のSBCになるみたいです(Wi-fiだけなら「Raspberry Pi 3 Model A+」が同サイズです)。

802.11 b/g/n(Wi-fi 4)対応ならいくらでもある(なんならESP32などもある)んですけどね…

1GbEについてはメモリ1GBモデルのみPoE対応と非対応の2モデルに分かれます。512MBモデルはPoE対応です。

OSはUbuntu、Debianのほか、OpenWRTのイメージが公式で配布されています。
サードパーティーではarmbianが対応イメージを公開しています。

▲インターフェースです。

ちなみにここには記載されていませんが、電源レギュレータにはRK805-1が使われています。
RK805-1の入力範囲は2.7~5.5Vですが、USB給電なのであまり気にする部分ではありません

▲GPIOはラズパイ規格に近づけてはいますが、微妙に違っているので注意が必要です。

3.3V、5V、GNDの位置は同じですが、USB2.0ピンなどラズパイにはないものもあります。

▲ちなみにこちらがラズパイのGPIO配置です。

参考:GPIO – Raspberry Pi Documentation

まとめ

記事執筆現在で予約を受け付けている3モデルについて、仕様と価格をまとめると以下のようになります。

D4W1PD8W2D8W2P
メモリ512MB DDR31GB DDR3
無線LANRTL8723DU:
2.4GHz 802.11b/g/n
Bluetooth 4.2
RTL8821CU:
2.4GHz/5GHz 802.11 ac/a/b/g/n
Bluetooth 4.2
PoEYesNoYes
価格24ドル26ドル28ドル

1GBモデルは802.11ac(Wi-fi 5)対応にしては安いというか、この値段で本当にいいの?ってなるのですが。

802.11ac対応SBCを価格面だけで見ると「Raspberry Pi3 Model A+」が25ドル、「Orange Pi 3」で29.9ドル、「Raspberry Pi4(1GB)」が35ドルです。

USBをいっぱい繋ぎたい人用。 Xunlong「Orange Pi 3」はAllWinner H6と4ポートのUSB3.0を搭載

有線LANではデュアルGbEの「NanoPi R2S」に劣るもののUSB3.0端子とWi-fiを備え、802.11ac対応ボードとしては「Raspberry Pi3 Model A+」に劣るものの、「Raspberry Pi3 Model A+」にはない有線LANを持つ。

なんというか、絶妙な立ち位置に滑り込んだ機種と言えますね。

関連リンク

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ROCK Pi E:Radxa
RockpiE/hardware/rockpiE:Radxa Wiki
Rock Pi E D8W2:SeeedStudio
armbian for Rockpi E

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