2020年9月30日、GIGABYTEはIntel第11世代Core CPU(コードネーム:Tiger Lake)を搭載したミニPC「BRIX PRO」(BSi7-1165G7/BSi5-1135G7/BSi3-1115G4)を発表いたしました。
スペック
■BRIX PRO |
CPU |
Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
メモリ |
SO-DIMM DDR4-3200×2(max64GB) |
ストレージ |
M.2×2、2.5インチ×1 |
映像出力 |
HDMI2.0a×4 |
USB |
Type-C(TB4)×1 Gen2×2、Gen1×4 |
wi-fi |
802.11ax+BT5.0 |
サイズ |
196.2×140×44.4mm |
詳細スペックを見る
メーカー |
GIGABYTE |
型番 |
BRIX PRO(Tiger Lake) |
価格 |
|
発売日 |
|
幅 |
196.2mm |
奥行き |
140mm |
高さ |
44.4mm |
容量 |
1.16L |
CPU |
Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
CPU世代 |
Tiger Lake |
ベース周波数 |
1.2GHz 0.9GHz 1.7GHz |
バースト周波数 |
4.8GHz 4.2GHz 4.1GHz |
グラフィックチップ |
Iris Xe UHD Xe |
コア/スレッド数 |
4C/8T 4C/8T 2C/4T |
TDP |
28W |
チップセット |
|
メモリインターフェイス |
SO-DIMM DDR4-3200 |
メモリスロット |
2 |
メモリ最大 |
64GB |
ECC対応 |
× |
ストレージ |
× |
SATAポート数 |
1 |
M.2 |
Key-M(2280) x 2 PCIe Gen4対応 |
mSATA |
× |
USB2.0(内部) |
× |
USB2.0(外部) |
× |
USB3.0(内部) |
× |
USB3.0(外部) |
Front x 4(3.2) Rear x 2(Gen2) |
USB type-C |
Rear x 1(TB4) |
SDカード |
× |
LAN |
2.5GbE x 1 1GbE x 1 (Intel 225V+219V) |
Wi-fi |
802.11ax (Intel AX201) |
Bluetooth |
5 |
D-Sub |
× |
DVI |
× |
HDMI |
Rear x 4(2.0a) |
4K対応 |
4K/60Hz |
DisplayPort |
× |
シリアルポート |
× |
S/PDIF |
× |
オーディオジャック |
Front x 2(in/out) |
サウンドチップ |
Realtek ALC255 |
光学ドライブ |
× |
PCI-Eスロット |
× |
eSATA |
× |
赤外線 |
× |
Optaneメモリ対応 |
○ |
最大消費電力 |
|
電源 |
135W / 19V |
ノイズレベル |
|
VESA |
75×75,100×100 |
付属品 |
VESAブラケット スタンド |
その他 |
|
特徴
先日紹介した「BRIX s」はNUC規格でしたが、「BRIX PRO」は少し横に広い3.5インチ規格(146×102mm)のマザーボードが使われています。
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合わせて新プラットフォ...
■CPU性能
CPU |
PassMark |
Ryzen 7 4700U(8C/8T) |
139802594 |
Core i7-1165G7(4C/8T) |
116123090 |
Ryzen 5 4500U(6C/6T) |
112382475 |
Core i7-1065G7(4C/8T) |
89922504 |
Core i5-1035G4(4C/8T) |
82412360 |
Core i5-1035G1(4C/8T) |
79642390 |
Ryzen 3 4300U(4C/4T) |
78912370 |
Ryzen 7 3700U(4C/8T) |
74252062 |
Core i5-1135G7(4C/8T) |
73392362 |
Ryzen 5 3500U(4C/8T) |
71411991 |
Core i7-10510U(4C/8T) |
70982440 |
Core i5-10210U(4C/8T) |
64852262 |
Core i3-1115G4(4C/8T) |
63202852 |
Core i3-1005G1(2C/4T) |
52472306 |
Ryzen 3 3200U(2C/4T) |
42311976 |
Core i3-10010U(2C/4T) |
41992427 |
上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド
■グラフィック性能
CPU |
3DMark Fire Strike |
GTX 1650 Max-Q |
68887779 |
GTX 1050 Max-Q |
66017303 |
Core i7-1165G7 (Iris Xe) |
48305139 |
Core i5-1135G7 (Iris Xe) |
36924175 |
GeForce MX250(25W) |
32803655 |
Ryzen 7 4800U (Radeon Vega 7) |
31193399 |
Ryzen 7 4700U (Radeon Vega 7) |
27573052 |
GeForce MX250(10W) |
27452983 |
Ryzen 5 4500U (Radeon Vega 5) |
25412829 |
Core i7-1065G7 (Iris Pro 10th) |
24822715 |
Ryzen 7 3700U (Radeon Vega 10) |
22462514 |
Ryzen 3 4300U (Radeon Vega 5) |
20432221 |
Ryzen 5 3500U (Radeon Vega 8) |
22102451 |
Core i5-1035G4 (Iris Pro 10th) |
18741981 |
Core i7-10510U (UHD 10th) |
11181221 |
Core i5-8250U (UHD 620) |
10721172 |
Core i5-10210U (UHD 10th) |
10411139 |
Core i3-1005G1 (UHD 10th) |
9361024 |
Core i3-10110U (UHD 10th) |
921995 |
Core m3-8100Y (UHD 615) |
838935 |
Celeron N4000 (UHD 600) |
375394 |
上段:総合、下段:グラフィック

第8世代、第10世代と比較すると、グラフィック性能が劇的に向上しています。
メモリは2スロットでDDR4-3200に対応、最大64GBとなっています。

ストレージはNUC規格(101.6×101.6mm)より大きなサイズを活かして、デュアルNVMeとなっています。2.5インチストレージも内蔵できるので、最大でトリプルストレージですね。
Tiger LakeはPCIe 4.0(Gen4)に対応しているため、NVMeのスロットの片方はPCIe Gen4 x4の記載が。

具体的には最大転送速度が2倍に引き上げられ、対応SSDを使えば7000MB/sのトンデモ速度を出すことができます。
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▲インターフェースです。
幅の広さを生かして、NUC以上にインターフェースを乗せてきていますね。HDMI×4でクアッド4Kも可能です。
クアッド4Kに対応する製品はそれなりにありますが、Type-CからのDP出力を利用するとかばかりで、HDMIなどの映像端子で揃えられている製品って少ないんですよね。
有線LANは仕様通りなら2.5GbE+1GbEなのですが、どっちがどっちか分かりませんね。プリントの一つくらい入れてあるとありがたいのですが…
USBは、仕様表だと背面は3.2 Gen2と書かれているのに対し、フロントは3.2としか書かれていないので、Gen1と思われます(毎回思うのですが、正確に記載してほしいです)。
また、背面にはTiger Lakeの特徴の一つであるThunderbolt 4端子が用意されています。

なので、こんな感じにGPU BOXを接続することで、グラフィック能力を底上げすることも可能です。

▲「BRIX PRO」はNUCより大きいとはいえ十分小型なので、ディスプレイの裏に設置することができます。
VESAブラケットと縦置き用のスタンドは同梱されるようです。
まとめ
NUCサイズより少し大きいものの、「BRIX PRO」は2.5GbEがあったり、Thunderbolt 4があったり、トリプルストレージだったり、HDMIが4ポートあったりと、使いやすそうな印象です。
株のトレードとかこれ一台で行けそうな気がします。
GPU BOXを接続すれば、3Dデザインなどもいけるでしょう。
ただ、「BRIX PRO」は「BRIX」シリーズの中でも国内販売例が少なく、前回販売は2014年まで遡ります。
正直言って国内販売は期待できないわけですが、今回発表されたモデルは割と日本人好みだと思うのですが、どうでしょう?
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プレスリリース(BRIX PRO):GIGABYTE