2020年10月27日、LenovoはIntel第11世代Core CPU(コードネーム:Tiger Lake)を搭載する14インチノート「ThinkBook 14 Gen2(Intel)」および15.6インチノート「ThinkBook 15 Gen2(Intel)」を発売いたしました。
「ThinkBook 14/15 Gen2(Intel)」は割と人気があるのか在庫切れが続いていましたが、多少在庫が回復したようなので紹介に踏み切ることにした次第です。
スペック
■ThinkBook 14 Gen2(Intel) | |
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
---|---|
メモリ | 4~16GB DDR4-3200 (4/8GB オンボード) |
ストレージ | 128~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
USB | Type-C(TB4)×1 Type-C(Gen2)×1 Gen1×2 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 323×218×17.9mm |
重さ | 1.4kg |
■ThinkBook 15 Gen2(Intel) | |
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
---|---|
メモリ | 4~16GB DDR4-3200 (4/8GB オンボード) |
ストレージ | 128~512GB NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ IPS FHD |
USB | Type-C(TB4)×1 Type-C(Gen2)×1 Gen1×2 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 357×235×18.9mm |
重さ | 1.7kg |
ThinkBookについて
「ThinkBook」はざっくり言ってしまうと外は「IdeaPad」、中は「ThinkPad」なコストパフォーマンスを考えたビジネスノートです。
Lenovoといえば上にも挙げた「ThinkPad」と「IdeaPad」が2大ブランドとなっています。境目が薄くなっていますが「ThinkPad」がビジネス向け、「IdeaPad」がコンシューマ向けですね。
ここ最近はブランドの整理を行っているのか、「IdeaPad」は以前でいう「S700」シリーズおよび「S900」シリーズは「Yoga」ブランドに移行し、「S100」~「S500」シリーズ相当のエントリーブランドとなっています。
とはいっても最近は差別化が難しく、最下位クラスの「IdeaPad S145」ですらIntel Core CPUやAMD Ryzenを搭載しているわけで、ディスプレイパネルやインターフェース、モバイル化くらいしかポイントがありません(HシリーズやdGPUはまた話が変わります)。
消滅した「S700」「S900」はモバイル性も良く、ビジネスユースにも耐えられるものだったので、代わりに登場したのが「ThinkBook」と言ってもいいかもしれません。
新しく発売された「ThinkBook」は7モデルです。
2020年10月27日に6モデルが、2020年11月17日に「ThinkBook 14s Yoga」が発表されています。
画面 | CPU | メモリ | 特記事項 | 価格 | |
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ThinkBook 13s Gen2 | 13.3インチ WUXGA | Intel 第11世代 | 最大16GB オンボード | TB4対応 | 88,880円~ |
ThinkBook 14s Yoga | 14.0インチ | 最大24GB 4/8GBオンボード | TB4対応 ペン内蔵 | – | |
ThinkBook 14 Gen2(Intel) | 14.0インチ | TB4対応 | 63,800円~ | ||
ThinkBook 15 Gen2(Intel) | 15.6インチ | TB4対応 | 63,800円~ | ||
ThinkBook 14 Gen2(AMD) | 14.0インチ | Ryzen 4000 | 63,580円~ | ||
ThinkBook 15 Gen2(AMD) | 15.6インチ | 63,580円~ | |||
ThinkBook 15p | 15.6インチ FHD/UHD | Intel 第10世代 Hプロセッサ | 最大32GB | GTX 1650Ti | 129,591円~ |
「ThinkBook 15p」は「IdeaPad S540 Gaming」の上位後継機種みたいな感じですね。
「ThinkBook 13s Gen2」は仕様が全く異なっているので、後日別記事にします。
「ThinkBook 14s Yoga」は記事執筆時点で発売前なので、発売確認後に記事にする予定です。
特徴
「ThinkBook 14/15 Gen2(Intel)」は、冒頭でも書いていますがCPUにIntel第11世代のTiger Lakeを搭載しています。
CPU性能は4コア8スレッドの中ではトップクラス、グラフィック性能はRyzen 4000シリーズを追い越してdGPU並みの性能となっています。
Core i3-1115G4のグラフィック性能はベンチマークデータが見つかりませんでした。
メモリは4GBまたは8GBのオンボードで、空きスロットが一つあります。
ラインナップ上は8GB(オンボード)+8GB(スロット)の計16GBまで用意されていますが、仕様上は8GB+16GBの計24GBまで対応しています(CPU的には8GB+32GBもいけそうですが)。
オンボードは交換できないので、4GBモデルの場合も8GBに増設(+6,600円)しておいた方が、後々の不満が少なくなるでしょう。
ストレージはM.2+2.5インチ(7mm)のデュアルストレージに対応しています。
2.5インチには無料でダミーストレージを載せることもできます。
ちょっと面白いところでは、カスタマイズモデルではバッテリーが3セルの45WHrか4セルの60WHr(+2,200円)を選べるようになっています。
大してコストにもなりませんし、最安構成を目指すのでもなければ大容量バッテリーを選ぶのが無難でしょう。
なお、駆動時間は後日掲載(計測中)となっていて不明ですが、他モデルから判断するに45WHr時で10~12時間程度と思われます。
筐体
▲フロントです。
「ThinkBook」は安価ながらカスタマイズモデルでは結構いいパネルが使われており、60Hz(これは最近のパネルでは多い仕様です)、視野角の広いIPS、明るめの300nit、広色域な100% sRGBが謳われています。
ディスプレイパネルは結構重要で、質の悪いものだと本当に目が疲れますし、いいパネルだと長時間使っていても目への負担が少ないです。
面白い機能として、マイクのモード切り替えがあります。
マイクの受信パターンを単方向から360度の無指向性に変更でき、個人通話からグループ通話まで対応できるとのこと。
この辺りはコロナ禍のテレワークを意識していますね。
1. USB Type-C 3.1 Gen 2
2. USB Type-C 3.1 Gen 2(TB4 対応)
3. HDMI
4. Powered USB 3.1 Gen 1
5. オーディオ・コンボ・ジャック
6. SDカードリーダー
7. USB 3.1 Gen 1
8. イーサネットコネクター(RJ-45)
9. セキュリティキーホール
インターフェースは14インチ/15.6インチで共通です。
Thunderbolt 4端子の他にUSB PD給電が可能なType-C端子を持っています。
給電機能のないTB3/4機器を使うときもType-C給電ができるので、がじぇっとりっぷとしてはうれしい構成です。
また、最近はだんだん減ってきているフルサイズのSDカードスロットを持っている点もいいですね。
前世代にあった、ワイヤレスマウス用の”隠しUSBポート”はなくなりました。
ある意味で「ThinkBook」のユニークさのポイントだったので、なくなったのはちょっと残念ですね。
▲キーボードは「IdeaPad」タイプです。
電源ボタンは独立していて、指紋リーダーを兼ねています。
キーボードバックライトもデフォルトで搭載されています。この辺りはビジネス寄りな雰囲気です。
▲「ThinkBook 15」だとテンキーが追加されます。
▲「ThinkBook」の天板はツートーンカラーになっており、ちょっとおしゃれです。
表面は陽極酸化サンドブラスト加工が施されています。
▲底面はおそらくですがプラスチック製です。
14インチモデルはスピーカーが左右についていますが
▲15インチモデルでは正面を向いています。
スピーカー位置は音の広がりや聞きやすさに直結するので、15インチモデルの方がWEB会議などには向いていそうです。
まとめ
「ThinkBook 14/15 Gen2(Intel)」の価格は両モデルとも税込・送料込で63,800円からと、かなり安価な価格設定となっています。
6万円台前半でThunderbolt 4を搭載する機種って多分この機種だけでしょう。
同価格帯のTiger Lake搭載機だとDELL「Inspiron 5000」シリーズがありますが、こちらはTB4がありませんし。
インターフェースも使いやすそうな構成ですし、ディスプレイも良さげですし、個人的にはデザインも好きですし、個人向けにも業務用にも、あるいはテレワーク用としてもおすすめできる一台です。
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