2020年11月10日、LenovoはIntel第11世代Core CPU(コードネーム:Tiger Lake)を搭載した「ThinkPad E14/15 Gen2(Intel)」を発売いたしました。
スペック(E14 Gen2)
■ThinkPad E14 Gen2(Intel) | |
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
---|---|
メモリ | 4~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
USB | Type-C(TB4)×1 Gen1×1、2.0×1 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 802.11ac+BT4.2 |
サイズ | 324×220×17.9mm |
重さ | 1.59kg |
スペック(E15 Gen2)
■ThinkPad E15 Gen2(Intel) | |
CPU | Core i7-1165G7 Core i5-1135G7 Core i3-1115G4 |
---|---|
メモリ | 4~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 15.6インチ IPS FHD |
USB | Type-C(TB4)×1 Gen1×1、2.0×1 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 802.11ac+BT4.2 |
サイズ | 365×240×18.9mm |
重さ | 1.7kg |
特徴
「ThinkPad E14/15 Gen2(Intel)」は、先行して発売されていた「ThinkPad E14/15 Gen2(AMD)」のIntelモデルです。
CPUには冒頭のとおり、Intel第11世代のTiger Lakeが搭載されています。
Core i3-1115G4のグラフィックスコアはありませんが、48EU(最大1.25GHz)のUHD Xeであることは分かっているので、単純計算だと96EU(最大1.35GHz)のCore i7-1165G7の半分弱くらいでしょうか。
そうするとRyzen 3 4300UやRyzen 7 3700Uと同程度ということになりますね。
メモリはオンボードなしの1スロットのようです。
まだレビューしたことがないのでTiger Lakeのデュアルチャネルの影響がどのくらいかは分かりませんが、最大性能は発揮できないでしょう。
ストレージはM.2+M.2のデュアルストレージです。標準搭載されるのは2242サイズとなるようで、おそらくは2242+2280の組み合わせでしょう。
カスタマイズでは最大で512GB+1TBまで選択できます。
そして個人的にグッと来たのが、Core i5以上のカスタマイズモデルで選択できる、GeForce MX450です。
GeForce MX450はGeForce GTX 1650/1650Tiと同じTU117アーキテクチャで、その性能もTDP28.5Wのものであればモバイル用のGeForce GTX 1050を超えてGeForce GTX 1650 Max-Qに迫るスコアを出しているようです。
個人的にはCore i7よりもグラフィック能力で劣るCore i5と組み合わせた方が、dGPUを追加する意味が大きいんじゃないかと思っています。
そして何がすごいって、Core i5モデルだとMX450をオプションで付けても他のオプション次第では9万円を切るんですよね。
GeForce GTX 1650を搭載した、9万円を切るゲーミングノートはいくつかありますが、9万円を切るゲーミングノート並みの「ThinkPad」ってのはそうそうないと思います。
さらに注目したいのが、Thunderbolt 4です。
「ThinkPad E14/15 Gen2(Intel)」も当然搭載しています。
筐体(E14 Gen2)
▲筐体はおそらくAMDモデルと共通です。
ディスプレイはカスタマイズ可能で、以下の選択肢が用意されています。
・220nit TN
・250nit IPS :+1,100円
・300nit IPS 100%sRGB :+5,500円
・300nit IPS 10点マルチタッチ対応 :+7,700円
好みで選べとしか言いようがありませんが、最低でもIPSにした方が目には優しいです。
WEBカメラはWindows Hello用のIR(赤外線)カメラ付きにすることもできます。
また、マイクにはAIベースのノイズキャンセリング機能が内蔵されているとのこと。
1. USB Type-C 3.1 Gen 1 (TB4対応)
2. Powered USB 3.1 Gen 1
3. HDMI
4. オーディオ・コンボ・ジャック
5. USB 2.0
6. イーサネットコネクター(RJ-45)
7. セキュリティキーホール
インターフェースも配置や構成はAMDモデルと同じで、Type-C端子がThunderbolt 4対応になっている点が違いとなります。
給電可能な端子がType-C一つしかないので、給電能力のないTB3/4機器を使うときは、消費電力に気を付ける必要があります。
▲キーボードが分かる画像はこんなのしかありませんでした。
キーボードバックライトはモデルによって標準搭載だったりオプションだったりします。
電源ボタンはキーボードの外側についています。
指紋リーダーはモデルによってあったりなかったりですがオプションで変更できます。
筐体(E15 Gen2)
▲フロントです。
15.6インチモデルはディスプレイのカスタマイズ内容が少し異なっています。
・220nit TN
・300nit IPS 60Hz 100%sRGB :+4,400円
・300nit IPS 60Hz 45%NTSC 10点マルチタッチ :+7,700円
1. USB Type-C 3.1 Gen 1 (TB4対応)
2. Powered USB 3.1 Gen 1
3. HDMI
4. オーディオ・コンボ・ジャック
5. イヤホン収納トレー(一部構成で選択時に搭載)
6. USB 2.0
7. イーサネットコネクター(RJ-45)
8. セキュリティキーホール
…イヤホン収納トレーって何なんでしょうね…?
なんでもBluetoothイヤホンを収納できるようなのですが。充電もできるようになるのでしょうか?
サイトには「行方不明のヘッドセットや絡まったコードに悩まされることはもうありません」とありますが、イヤホンはPC以上に個人の好みが分かれると思うわけで…特定モデルの収納しか行えないとかだったら、害悪になり得ると思うのですが…
なお、記事執筆時点ではイヤホン収納モデルはなく、選択できません。
▲15.6インチモデルもキーボードが分かる画像はこんなのしかありませんでした。
まとめ
「ThinkPad E14/15 Gen2(Intel)」は、おそらく国内で2番目のGeForce MX450搭載可能機種です。国内初はたぶん、11月4日発売のMSI「Modern 14」ですね。
価格は「E14」が税込・送料込で59,950円から、「E15」が同64,900円からですが、GeForce MX450を選択するにはCore i5以上である必要があります。
「E14」だと”パフォーマンス (Pro OS選択可能)”モデルのみ4GBメモリが選択できて(「E15」はどのモデルでも選択可)、GeForce MX450を搭載した場合の最安値は86,944円となります。
最安値にするとTNパネルだったりWi-fiが802.11acだったりと微妙なので、もうちょっと実用的な、”パフォーマンス”モデルにGeForce MX450を追加選択しただけの場合でも97,240円です。
なお、価格.com限定モデルもありますが、価格.com限定モデルは定額割引のため、オプションを付けるほど割安感が薄れます。
給電端子がType-Cの1ポートのみという点が個人的には残念ですが、その点さえ気にしなければ、予算10万円で買うノートとしてはおすすめです。
あ、GeForce MX450を選択するときは、標準の65Wアダプタだと足りなくなるかもしれないので、90Wくらいのアダプタも注文した方がいいでしょう(LenovoのType-Cアダプタは65Wまでしかないので、サードパーティー製品を使うことになります)。
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