2021年10月20日、QNAPはコンパクトなクアッドコア4ベイM.2 NVMe NASBOOK「TBS-464」を発表しました(日本語ページはまだありません)。
スペック
型番 | TBS-464 |
---|---|
メーカー | QNAP |
価格 | |
発売日 | |
幅 | 230 |
高さ | 30 |
奥行き | 165 |
CPU | Intel Celeron N5105/N5095 |
内部フラッシュメモリ | 4GB |
メモリ | 8GB DDR4 |
最大メモリ | × |
ホットスワップ | × |
SSD対応 | ○ |
NIC (1GbE) | 2(2.5GbE) |
NIC (10GbE) | – |
LA/PT | ○ |
USB2.0 | 3 |
USB3.0 | 2 |
USB type-c | – |
eSATA | – |
PCIe | – |
SDカード | – |
HDMI | 2.0 x 2 |
4K対応 | 4K/60Hz |
DisplayPort | – |
S/PDIF | – |
オーディオジャック | – |
スピーカー | |
赤外線 レシーバー | ○ |
ハードウェア 暗号化 | ○ |
ハードウェア アクセラレーション | ○ |
IPカメラ (無償) | 2 |
IPカメラ (最大) | |
仮想化 (VMWare) | ○ |
仮想化 (Windows) | ○ |
仮想化 (Citrix) | ○ |
仮想化 (OpenStack) | |
仮想マシン (VirtualBox) | ○ |
仮想マシン (Docker) | ○ |
対応RAID | 0/1/5/6/10 |
ファイルシステム | EXT4 |
システム ファン | 内部ファン |
ノイズレベル | 25dB |
Wi-fi | |
消費電力 | 18W |
重さ | 0.76kg |
DTCP+ | |
DTCP-IP | × |
DLNA | ○ |
iSCSIターゲット | ○ |
iSCSI LUN | ○ |
ユーザー数 | 4096 |
グループ数 | 512 |
並列接続数 | 1500 |
共有フォルダ | 512 |
スナップショット | 1024 |
read性能 | 574 |
write性能 | 586 |
read性能 (暗号化) | |
write性能 (暗号化) | |
備考 | M.2 SSD専用 NASBOOK 65W電源 |
特徴
「TBS-464」はNASの世界でも珍しい、M.2 SSD専用NASで、QNAPではNASBOOKと呼んでいます。
2016年に「TBS-453A」、2019年に10GbEを搭載した「TBS-453DX」を発売しており、2年ぶりの新モデルということになります。
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2018/12/20181223_qnap_tbs453dx_eyecatch.jpg)
位置づけとしては「TBS-453DX」と同じSMB(中小企業)向けのミドルレンジですが、内容はだいぶ変更されています。
TBS-464 | TBS-453DX | |
---|---|---|
CPU | Celeron N5105/N5095 | Celeron J4115 |
ストレージ | M.2 NVMe ×4 | M.2 SATA ×4 |
ネットワーク | 2.5GbE ×2 | 10GbE ×1 1GbE ×1 |
映像出力 | HDMI(2.0) ×2 | HDMI(2.0) ×1 |
CPU
「TBS-464」のCPUはJasperLake世代のCeleron N5105またはN5095です。
N5105 | N5095 | J4115(参考) | |
---|---|---|---|
コア/スレッド | 4コア4スレッド | ||
ベース周波数 | 2.0GHz | 1.8GHz | |
バースト周波数 | 2.9GHz | 2.5GHz | |
GPU | 24EU | 16EU | 12EU |
TDP | 10W | 15W | 10W |
PassMarkスコア | 3376 | 4274 | 2723 |
こうして比較すると、グラフィック重視のN5105、CPU処理重視のN5095と分かれていますね。N5105でも「TBS-453DX」のJ4115より2割以上スコアが向上しています。
今のところどう販売するのかは不明ですし、日本に両方とも入ってくるかも不明です。
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2021/08/20210803_intel_jasperlake_eyecatch-160x107.jpg)
メモリとストレージ
メモリは8GB DDR4で固定。
「TBS-453DX」は2スロットで32GBも可能(ただしサポート外)だったので簡素化されています。
ストレージはM.2 NVMeスロットが4つ。接続はPCIe Gen3 x2です。あまり高速ではありませんが、そもそもネットワークがボトルネックになるので十分です。
変わった使い方としてはM.2タイプのGoogle Coralを使ってAI能力を強化することもできるとか(USBタイプでもOK)。
その他
Wi-fiはなし。USBドングルで対応できるようです。
有線LANは2.5GbE×2。
実測ではシングルポートで287~294MB/s、リンクアグリケーションで574~586MB/sとされています。
ここ最近のQNAPの2.5GbE押しの一環とも言えますが、前モデルが800MB/sオーバーの10GbEだっただけに、後退した感はぬぐえません。
おそらくですが、併売されるのではないかと予想しています。
個人的にニヤッとしたのはこれ(の一番左)。
ついにPC的使い方を認めました。
まぁ中身はLinuxベースですしね。
外観
フロントです。
左からワンタッチコピーボタン、USB3.0×2、ステータスLED、電源ボタンです。
「TBS-453DX」にあったボリュームボタンは削除されています。
背面です。
デュアル2.5GbE LANにデュアルHDMI、USBは2.0です。
サイドにもUSB2.0ポート。
多分、マウス/キーボード接続用を想定しているんじゃないかなぁと。
内部には4枚のM.2 SSDとそれを覆う巨大なヒートシンク。
「TBS-453DX」ではメモリスロットがあったところにはヒートシンク(オンボードメモリ用?)が収まっています。
まとめ
「TBS-464」は製品ページが公開されたばかりで、発売日や価格は公開されていません。
おそらくですが、「TBS-453DX」の下位的な価格になるんじゃないでしょうか。
「TBS-453DX」ではクラウドストレージと併用するハイブリッドクラウドが訴求ポイントでしたが、「TBS-464」では現代事情に合わせてリモート向けをアピールしています。
リモートワークに適したアプリもいくつか出ていますし、クラウドストレージには預けづらい機密データの置き場としては適当でしょう。
PCとしての使い方も認めたことですし、価格によってはサブPCの代わりとして検討するのもありかもしれません。
関連リンク
TBS-464:QNAP
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