高価格高品質。DELL「XPS 15 9520」はAlder Lake+RTXが可能な15.6インチノート

PC

2022年3月25日、DELLはGeForce RTXシリーズも搭載できる15.6インチハイエンドノート「XPS 15 9520」を発売しました。

New XPS 15:DELL

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スペック

■ XPS 15 9520
CPUCore i9-12900HK
Core i7-12700H
Core i5-12500H
GPUGeForce RTX 3050 Ti(4GB)
GeForce RTX 3050(4GB)
Intel UHD
メモリ16~64GB DDR5-4800
ストレージ512GB~2TB NVMe SSD
画面15.6インチ IPS WUXGA/4K+
15.6インチ 有機EL 3.5K
インターフェースUSB Type-C(TB4)×2
Type-C(Gen2)×1
SDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ax+BT5.2
サイズ344.4×230.1×18.54mm
重さ1.84kg

特徴

「XPS」は、言わずと知れたDELLのハイエンドシリーズです。
「XPS 13」は9305と9310に分裂しましたが、「XPS 15」はそんなこともなく、順当にアップデートされました。

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CPUとGPU

CPUはIntel第12世代Alder Lakeから、TDPが45WなHシリーズが搭載されます。

10年に一度の大変革。Intelの第12世代Core CPU「Alder Lake」はハイブリッド構成でCPU性能大幅強化

選択できるCPUはCore i5-12500H、Core i7-12700H、Core i9-12900HKです。

CPUPassMark
Core i9-12900HK(14C/20T)297853928
Core i7-12700H(14C/20T)276273741
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)254103473
Ryzen 9 5980HX(8C/16T)236303352
Core i5-12500H(12C/16T)236193713
Core i7-11980H(8C/16T)234663297
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)232043238
Core i7-1270P(12C/16T)228423824
Ryzen 7 6800H(8C/16T)227713304
Core i7-11950H(8C/16T)227283320
M1 Max(10C/10T)226813850
Ryzen 7 6800H(8C/16T)225933333
M1 Pro(10C/10T)224233849
Core i5-1250P(12C/16T)223263649
Ryzen 9 5900HS(8C/16T)222953206
Core i5-1240P(12C/16T)216463659
Core i7-11800H(8C/16T)215743140
Ryzen 7 5800H(8C/16T)214923087
Core i5-12450H(8C/12T)198203628
Ryzen 9 4900HS(8C/16T)194762632
Ryzen 7 4800H(8C/16T)190682641
Ryzen 7 5800U(8C/16T)189243100
Ryzen 7 4800HS(8C/16T)188822608
Ryzen 5 5600H(6C/12T)171902982
Ryzen 7 4800U(8C/16T)170972604
Core i5-11500H(6C/12T)163963145
Core i9-10980HK(8C/16T)163292881
Ryzen 7 5700U(8C/16T)162122622
Ryzen 5 5625U(6C/12T)155913107
Core i7-10875H(8C/16T)154872786
Ryzen 5 5600U(6C/12T)154432941

上段:CPU総合、下段:シングルスレッド

Alder LakeではCPU処理性能が大幅に向上し、PassMarkスコアではCore i5-12500HですらCore i7-11980Hをちょっと上回っています。
Core i7-12700HとCore i9-12900HKはこれまでモバイル系トップだったRyzen 9 5980HXを大きく突き放して、AMDからトップの座を奪還しました。

GPUはオプションでGeForce RTX 3050またはRTX 3050 Tiが選択できます

RTX 3050はスコア的にはGeForce GTX 1060よりちょっと上、RTX 3050 TiはRTX 3050よりちょっと上くらいです。
GTX 1060より上ということで、かろうじてVR Readyですね。

Alder Lakeはグラフィック面では第11世代Tiger Lakeから大きな変更はないため、dGPUと組み合わせることでCPU・GPUともに強いPCに仕上がるので、積極的にdGPUを組み合わせていきたいですね。

メモリとストレージ

「XPS 15 9520」のメモリは最低でも16GB、最大で64GBまで選択できます。メモリ規格はSO-DIMM DDR5-4800です。
2スロットタイプなので換装可能です。

とはいえ、カスタマイズだと16GB → 64GBでおよそ+7万円、市販のDDR5-4800メモリ(32GB×2)も6.5~8万円くらいなので、自力で換装するメリットはそこまで大きくありません。

ストレージは512GBから2TBまでのM.2 SSD。
仕様書を見る限りではPCIe Gen4になるようです。

マニュアルから切り抜いた内部画像です。
真ん中にメモリが2スロット、その下にSSDスロットが二つあり、デュアルストレージができるようになっています。

その他

無線LANは802.11ax(Wi-Fi 6E)に対応したKiller 1675(Intel AX211)を搭載しています(KillerブランドのRivet Networksは2020年にIntelに買収されました)。

ディスプレイがちょっと変わっていて、標準ではWUXGA(1920×1200、DELLではFHD+と表記)です。
オプション含めた仕様は以下のようになっています。

FHD+UHD+有機EL 3.5K
解像度1920×12003840×24003456×2160
色域sRGB 100%AdobeRGB 100%
DCI-P3 94%
DCI-P3 100%
輝度500nits500nits400nits
コントラスト比1650:11600:180000:1(SDR)
124000:1(HDR)
応答速度35ms35ms2ms

バッテリーは3セルの56WHrまたは6セルの86WHr
ディスプレイオプションと連動して変更されます。

Wi-Fi 6EはWi-Fi 6の拡張規格で、現在の5GHz帯(5,150~5,725MHz)に加えて6GHz帯(5,925~7,125MHz)が使えるようになり、干渉を避けやすくなります。
ただし、記事執筆時点ではWi-fi6E対応ルーターは国内で発売されていません。

外観

フロントです。
上部のカメラも極細モジュールを使うことで4辺狭ベゼルとなり、画面占有率は92.9%となっています。
とはいえどうもカメラモジュールは使いまわしのようで、720pのままですね。

  1. 赤外線エミッタ
  2. 環境照明センサー
  3. RGB 赤外線カメラ
  4. カメラステータスライト
  5. 赤外線エミッタ

カメラモジュールは赤外線(IR)や環境光に対応しており、顔認証や動作検知が行えます。

  1. USB 3.2 Gen2(PDおよびDisplayPort対応)
  2. SDカード リーダー
  3. 3.5mmコンボ ジャック
  4. くさび型ロック スロット
  5. 2x Thunderbolt4(PDおよびDisplayPort対応)

インターフェースはXPSシリーズらしくシンプル。
左右どちらからでも給電できるというのは割と重要です。

キーボードはテンキーなし。
パームレストはカーボンファイバーが使われています。

やたらとかっこいいパッケージは、中のトレイは海洋プラスチックを使用。

「XPS 15 9520」の部品の90%は簡単にリサイクルまたはリユースでき、EPEAT(Electronic Product Environmental Assessment Tool、電子製品環境評価ツール)の3段階の格付け(金銀銅)のうち、EPEAT Goldに登録済みです。

まとめ

「XPS 15 9520」の価格は記事執筆現在で198,433円(19%オフ適用)からとなっています。

GeForce RTX 3050内蔵にすると242,983円から、RTX 3050 Tiだと249,220円からです。地味に差が小さいです。
メモリやディスプレイも変更するとさらに上乗せしていくことになり、決して安い買い物とは言えません。

とはいってもDELLの最上位だけあって高品質ですし、CPU性能とGPU性能を両立しているという点では、なんにでも使える良機種であることは確かです。
そもそもこれを買う層は20万円を払ってもペイできるから買うのでしょう。

このくらいのノートをポンと買えるようになりたいものです。

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