【レビュー】 InnoView INVPM406:シルバーカラーがまぶしいスタンダードモバイルディスプレイ

レビュー

がじぇっとりっぷはこれまでいくつかのモバイルディスプレイをレビューしてきましたが、それらはひとつの共通点を持っています。
それは、ベゼルの色がブラックということ。

ノートPCのほとんどが、筐体はカラフルでもディスプレイベゼルは黒というパターンです。なので、黒を押さえておけば間違いないのは確かですが、そうなると合わせにくいのが黒以外のベゼルなノートです。
例えば以前にレビューしたDELL「Inspiron 14 5402」はホワイトですし、MacBook Airの旧世代品やLet’s Noteシリーズなどはシルバーです。

【レビュー】 DELL Inspiron 14 5402:お手頃価格で使いやすい14インチノート

がじぇっとりっぷも黒以外のカラーのモバイルディスプレイを物色したりしていたのですが、そんな折にお話をいただいたのが本機「INVPM406」です。
ベゼル部がシルバーということで、初の非ブラックなモバイルディスプレイとなります。

機材を提供いただいたInnoView様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

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INVPM406

■ INVPM406
画面サイズ15.6インチ
解像度FHD(1920×1080)
表示色1677万色(8bit)
輝度300cd/m2
色域45% NTSC
80% sRGB
リフレッシュレート60Hz
インターフェースminiHDMI
USB Type-C(データ/給電)×2
オーディオジャック
サイズ304×205×20mm
重さ865g

GoodPoint
シルバーベゼルで色合いが軽い
カバースタンド付属
パネルは見やすい

BadPoint
ケーブルは黒
スタンド非内蔵
色域は狭め

外観

外箱

外箱は変わらずシンプルめ。

底面は以前は無地だったのが、ロゴが入るようになりました。

パッケージ

内容物
・本体
・スタンドカバー
・Type-C to Type-C ケーブル
・Type-A to Type-C ケーブル
・HDMI to miniHDMI ケーブル
・USB充電器
・クリーナークロス
・マニュアル
・保証書

付属品

付属のケーブルは3種類。
…ケーブル、本体とは違ってブラックなんですよねぇ…
ここはケーブルもシルバーで統一してほしかったところです。

電源アダプタは最大18Wで、これは他のモデルに付属しているものと同じものですね。

紙類は3種類。

マニュアルは何と日本語オンリーです。
フォントや言葉遣いはまだ怪しいところがありますが、内容はきちんと理解できるものとなっています。

インターフェース

「INVPM406」は一般的なモバイルディスプレイとは逆で、右側にケーブル接続系、左側に操作系となっています。

インターフェースはType-C×2+miniHDMIで、構成としてはごく普通です。
右側のType-Cは給電のみで、映像入力には非対応です。

操作系はボタン(短押:入力切替、長押:電源)とダイアル(押:OSD、上:明るさ、下:音量)で、ヘッドホンジャックも用意されています。

ベゼル幅は4.2mm
「INVPM001」が4.6mmだったので、わずかですが細くなっています。

背面にはVESA(75mm)に対応したホールがあります。

裏面のシールはこんな感じ。

カバースタンド

「INVPM406」はスタンド非内蔵でカバースタンドが付属します。

が、このカバーが本体を一周半する長いやつで、地味に使いにくいという…
全周保護が謳い文句ではありますが、ここは改善の余地ありですね。

角度は2段階で、115度と125度となっています。
実測だと113度、123度くらいでした。

重量

重量は本体のみで738.5g、カバースタンド込みで1,168gでした。

使ってみて

ディスプレイ

本体はシルバー、スタンドカバーはグレーなので、白背景にもうまく溶け込んで主張せず、インテリア感があります。
一応ケーブルも色合わせしましたが、HDMIケーブルだけは持っておらず、ブラックのままです。

ノートPCと合わせるとこんな感じ。
ノートのベゼルはホワイトですが、よくマッチしています。

ただこのシールが無粋というか、メーカーとしては重要なのでしょうが、せっかくのカラー統一の空気を壊しているので、できれば背面にしてほしかったところです。

OSD

OSD表示は画面左下。

内容は「INVPM001」とほぼ同じですが、最後の信号ソースがType-CとHDMIの2つだけになっています。

パネルについて

「PM406」のパネルは「PM001」と同じく、DELLっぽさを感じます。

【レビュー】InnoView INVPM001:きっちり横に並ぶスタンド付きモバイルディスプレイ

ぎらつきやにじみがなくマットな感じで、文字などははっきりしていて見やすいです。

比率カバー率
sRGB70.9%70.8%
Adobe RGB52.5%52.5%
DCP-P352.3%52.2%
NTSC50.2%50.2%

色域実測はsRGB比70.9%とかなり低め。
実際に使うと色域の狭さより見やすさの方が印象に残るので、あまり気になりません。
まぁそれでもクリエイティブ用途に使うのは避けたいところですが。

ガンマ特性は赤が乱れているものの、青と緑はまっすぐなラインを描いています。

明るさ輝度(cd/m2)
100319
90277
80237
70197
60156
50112
4070
3027
2020
1014
07

輝度は実測で最大319cd/m2でした。

実際の明るさの変化はこんな感じです。
明るさ0はほぼ見えません。

斜めの表示

「INVPM406」はIPSパネルなので、斜めから見ても色変化はほとんどありません。

ただ、「INVPM001」と同様に斜めからだとかなり光量が下がります。

スピーカーについて

「PM406」は下辺左右にステレオスピーカーが内蔵されています。
ディスプレイが斜めかつ底面反射なので、正面にいると音がよく届きます

さすがに低音は全く出ておらず、中音と高音はそこそこ。
ある程度スピーカースペースを取っているのか、わずかですが音には奥行きが感じられます。

音質としては最低…よりちょっとましくらいのレベルで、アニメやドラマなど音がメインではないコンテンツを見るくらいなら何とか耐えられる程度。当たり前ですが音楽鑑賞には向きません。

音量は結構あって、マックスにすると6畳間の反対側くらいでも内容がわかるくらいに聞こえます。
半面、スピーカーサイズが小さいのでハウリングを起こす場面もありました。
実用としては音量80くらいがちょうどよさそうです。

消費電力

明るさ消費電力
1007.9W
907.1W
806.5W
705.8W
605.2W
504.6W
404.0W
303.5W
203.4W
103.4W
03.3W

消費電力は明るさ100で7.9W。「PM001」では10.3Wだったのでかなり低めです。
明るさ0だと3.3Wですが、明るさ30くらいまでは変わらないので、モバイルバッテリー駆動など消費電力を抑えたいときは明るさを30~40にするとよさそうです。

まとめ

「INVPM406」の価格は記事執筆時点で14,899円(18,999円+4,000円オフクーポン)。

エントリークラスのモバイルディスプレイなので価格相応とも言えますが、非ブラックカラーな製品はとても少なく、デスク周りの色合いを気にしているユーザーにとっては貴重な選択肢です。
個人的にはさらに数の少ないホワイトが出たらうれしいのですが…

あとはクリエイティブ用途にも使えるように、100% sRGB以上も欲しいところですが、ここは価格との兼ね合いになりますし、どこまで需要があるのかも課題ですし…
いろいろなカラーが出るように、もっと黒以外も一般的になってほしいところです。

関連リンク

おまけ:本体とは関係ない話

本体とは全く関係ないのですが、製品が届いたときにちょっとびっくりしました。(※梱包・配送はAmazonです)

一応精密機器に分類されるのに、紙袋です。
「環境に配慮してパッケージを簡素化しています」だそうで…

中を開けるとこれ。
一応下に硬めの段ボールが入っていますが、他の面は無防備状態です。

Amazonのメーカー梱包に対する信頼が厚いというか、メーカー側も今後はこのレベルで送られることを想定した梱包にする必要がありそうです。
…それって結局エコになっていない気もするんだけど…

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