【レビュー】 ASUS PN63-S1:設計がガラッと変わり、サクサク動くのに静かになったミニPC

PC

がじぇっとりっぷでは過去にASUSのミニPC「PN」シリーズを何度かレビューしています。
そのASUSから2022年7月15日に新モデル「PN63-S1」が国内発売されました。

見た目一新!ASUS「 Mini PC PN63-S1」はTigerLake世代の完成品オンリーなミニPC

発売から少々時間が空いたものの、Corei 7モデルをお借りすることができたので、レビューしていきたいと思います。
機材を提供いただいたASUS様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

スポンサーリンク

ASUS PN63-S1

■ PN63-S1-S7094AD
CPUCore i7-1165G7
メモリ16GB DDR4-3200
ストレージ256GB M.2 SSD
インターフェースUSB Type-C(Gen2)×1
USB 3.2 Gen2×3
HDMI
miniDisplayPort
DisplayPort
2.5GbE 有線LAN
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6+BT5.2
サイズ130×120×58mm
重さ0.9kg

GoodPoint
ツヨツヨ冷却で高負荷に強い
それでいて静音性アップ
PCIe Gen4 SSD対応でトリプルストレージ可能
トリプル4Kディスプレイ対応

BadPoint
USB4はおあずけ
キーボードとマウスは有線
microSDスロットはおまけ

「PN63-S1」のパッケージ

内容物
・本体
・電源アダプタ
・電源ケーブル
・キーボード
・マウス
・VESAマウンタ
・マニュアル類
・ねじ類

ASUSはいつも手厚いというか、モリモリの内容です。
紙類については、国産メーカーかな?ってくらいに多いんですよね。

逆に言うと、きっちりローカライズできているということでもありますが。

「PN63-S1」のインターフェース

■フロント
・オーディオジャック
・USB 3.2 Type-C Gen2
・USB 3.2 Type-A Gen2
・電源ボタン
■リア
・HDMI 1.4
・DisplayPort 1.4
・miniDisplayPort 1.2
・2.5GbE 有線LAN
・USB 3.2 Type-A Gen2 ×2
・電源ジャック

紹介記事でも書いていますが、「PN63-S1」はUSBがすべてUSB3.2 Gen2対応となっています。
このポートの規格はなんだったっけ?と悩む必要がないのは良ポイントです。

Type-CはUSB4が欲しかったところですが、トータルとしての拡張性は十分といえますし、現状USB4の需要もそれほど高くないことから、取捨選択の結果と言えるでしょう。

「PN63-S1」の内部

内部は過去のモデルから大幅に設計が変更され、メインボード+拡張ボード構成になりました。
この変更によってデュアルM.2 SSD+2.5インチのトリプルストレージが可能になったほか、筐体設計の変更およびメインボードの一部を開けることでエアフローが改善され、静音性が向上しています。

「PN63-S1」のパフォーマンス

「PN63-S1」の搭載CPUはIntel第11世代Core CPU(Tiger Lake)。試用機では4コア8スレッドのCore i7-1165G7です。
また、CPUおよびGPUのグラフでは比較としてCore i7-10510搭載の「PN62」および、同じCore i7-1165G7を搭載するLenovo「Yoga 750i」のデータも使用しています。

【レビュー】 ASUS PN62:性能上昇はわずかながらTB3が使えるようになったミニPC

総合

CPUPassMark v9(CPU)
Ryzen 7 4750GE185172919
Ryzen 5 5600U168412875
Core i7-11370H138753045
本機(Core i7-1165G7)137193014
Core i7-1165G7(平均)104862862
Ryzen 5 4500U131682730
Core i5-1035G7112342558
Core i5-1135G7101512595
Ryzen 3 4300U91212672
Core i7-10510U90582539
Ryzen 5 3500U85731876
Core i5-8250U79752051
Core i5-10210U78722361
Core i5-7200U49561820

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

PassMarkは旧バージョン(v9)と新バージョン(v10.1)の両方を掲載。比較グラフはデータの揃っているv9のみです。

冷却性能が高いためか、CPUスコアは平均値の3割以上高いスコアを叩き出しています。
「PN62」比だと1.5倍ですね。

ゲーミングではないからか、試用機だからかは不明ですが、パフォーマンス設定アプリが入っていないのがもったいないくらいです。
CPUにはまだ余裕があるように感じられるので、アプリで設定出来たらうれしいですね。

CPU

CPUCINEBENCH R15
Ryzen 5 5600U1353223
Core i5-1235U1113113
本機(Core i7-1165G7)1041227
Core i7-1165G7859227
Ryzen 5 4500U858177
Core i5-1135G7693200
Core i5-1035G7656170
Ryzen 3 4300U640161
Core i5-10210U612165
Ryzen 5 3500U609136
Core i5-8250U547144
Core i7-10510U502170
Core i7-8550U476163
Core i5-7200U324126
Ryzen 3 3200U309124

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPUCINEBENCH R23
Ryzen 5 5600U79301368
Core i5-1235U75111568
本機(Core i7-1165G7)64801527
Core i7-1165G754451522
Ryzen 5 4500U53931163
Core i5-1135G743361338
Ryzen 3 4300U42231062
Core i5-1035G741001119
Core i5-10210U36531088
Ryzen 5 3500U3624940
Core i5-8250U3035906
Core i7-10510U29641046
Core i5-7200U1862799
Ryzen 3 3200U1736773

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU性能では、シングルスレッドスコアは「Yoga 750i」と変わらないものの、マルチスレッドスコアは2割前後高くなっています。
これは「Yoga 750i」ではサーマルスロットリングが発生していたためで、言い換えれば「PN63-S1」はサーマルスロットリングが発生しないだけの冷却能力を持っているということです。

GPU

CPU3DMark Fire Strike (Graphic)
GeForce GTX 10506210
本機(8GB×2)4635
GeForce GTX 960M4360
Core i7-1165G7(8GB×2)3883
Core i5-1135G7(8GB×2)3842
Core i5-1235U(8GB×2)3581
Ryzen 5 5600U(8GB×2)3315
Ryzen 5 4500U(8GB×2)3247
Core i5-1035G7(8GB×2)2693
Ryzen 5 3500U(4GB×2)2355
Ryzen 5 4500U(8GB×1)2217
Ryzen 3 4300U(4GB×2)2209
Core i5-1135G7(8GB×1)2061
Ryzen 3 3200U(4GB×2)1289
Core i7-10510U(16GB×2)1285
Core i5-10210U(8GB×2)1257
Core i5-8250U(8GB×1)997
Core i5-7200U(4GB×2)962

CPU3DMark Time Spy (Graphic)
GeForce GTX 10501725
本機(8GB×2)1484
GeForce GTX 960M1341
Core i7-1165G7(8GB×2)1236
Core i5-1235U(8GB×2)1153
Core i5-1135G7(8GB×2)1118
Ryzen 5 5600U(8GB×2)1047
Ryzen 5 4500U(8GB×2)940
Core i5-1035G7(8GB×2)801
Ryzen 5 3500U(4GB×2)776
Core i5-1135G7(8GB×1)741
Ryzen 3 4300U(4GB×2)684
Ryzen 5 4500U(8GB×1)664
Core i5-10210U(8GB×2)413
Core i7-10510U(16GB×2)399
Ryzen 3 3200U(4GB×2)388
Core i5-7200U(4GB×2)321
Core i5-8250U(8GB×1)318

グラフィック性能でも同様に、「Yoga 750i」を2割前後上回っています。
「PN62」比は…触れずにそっとしておきたいレベルです。

サーマルスロットリングが発生しなければIris Xe(96EU)って実はGeForce GTX 960Mを上回っているんですねぇ。
GeForce GTX 1050比でも75~85%くらいまで迫っていて、旧世代のエントリーゲーミングノート並みと呼んでも差支えないんじゃないかなと。

ストレージ

ストレージはKingstoneの256GBです。
製品版も同じかはわかりません。

ベンチマークはリード2390MB/s、ライト1200MB/sとかなり低め。なぜか4Kライトは高いんですけどね。
遅いとは言ってもSATAストレージに比べれば4倍以上速いので、実運用では遅いと感じることもなく、ストレスなく使えます。

SDカード

「PN63-S1」はサイドにmicroSDスロットがあります。
画像では白のmicroSDカードを挿していますが、全くはみ出していません。

microSDの読み書きはかなり遅く、おまけ程度。
デジカメのデータを移すとかの頻度の低い用途なら使えるかなぁってとこですね。

外観

届いた箱はかなり大きめ。過去のレビューでいうと「VC66-C2」の大きさくらいです。
過去の「PN」シリーズは本体2つ分くらいの大きさだったので、受け取ったときにちょっと戸惑いました。

フルサイズのキーボードとマウスもセットになっていたのが、大きな箱の理由。
余白の少ないスリムキーボードなのですが…キーボード・マウスともに有線なんですよね…

いまどきはワイヤレスが主流ですが、Bluetoothキーボード・マウスだとセットアップが困難なので、セットアップで困らないようにあえて有線という配慮なのでしょうか?
キーボードとマウスが一つのUSBドングルで使える無線USBタイプの方が、ユーザーとしてはうれしいかも。

キーボードの打鍵感はさすがに1万円を超えるような製品には敵いませんが、ギリギリ普段使いとしても耐えられる範囲です。
マウスは…本体が軽すぎてケーブルに振り回されるので、セットアップ完了後はワイヤレスマウスなりを買った方がいいかと。

再掲となりますがパッケージ全体です。

電源アダプタは90Wでミッキープラグ。

マニュアル類はいつものASUSセットです。

ねじはVESAマウンタ用、M.2 SSD用など5種類。

VESAマウンタはロックをかけられるタイプです。

これも再掲ですがインターフェース。
キーボードとマウスでUSBを使った場合、空きポートが一つになってしまうのはちょっと不安な点です。

ロゴシールなどは底面に貼られています。
留めねじはゴム足の中にあります。シールと違ってゴム足が外れないので、これは結構好きだったり。

内部構造

底面のねじを外すと底面を開けられます。

底面のフタ側にも基板があり、フレキシブルケーブルで接続されています。

底面側の基盤にはセカンドM.2 SSDスロット。

2.5インチストレージはスライドイン方式。

本体側基板にはメモリスロットとファーストM.2 SSDスロット

基板は一部が大きく抜かれていて、裏側(ファンがある方)へのエアフローが確保されています
これまではケースと基板の隙間からの吸気だったので、実はとても大きな改善ポイントです。

システム

起動前

BIOS(UEFI)はグラフィカルですが、ゲーミングノートのようなGUIではなく、テキストスタイルでの表示。

恒例のバックアップです。
使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは36.82GBでした。

システム情報

起動直後。
壁紙はASUSオリジナルのシンプルな奴でした。

システム情報。Windowsのバージョンは21H2。

HWiNFOで見るCPU情報。

CPUの設定。L1は35Wに設定されています。

メモリはデュアルチャネルで、起動直後の使用量は2.9GBと平均的。

スタートアップにはASUSの独自アプリが一つ。
Logitechは標準ではなく、無線マウスによるものです。

デバイスマネージャ。
有線LANは2.5GbEのIntel I225-V、無線LANはIntel AX201が使われていました。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機のスペックは以下の通り。

CPUCore i-7-1165G7
グラフィックIntel Xe
メモリ16GB (8GB×2)
ストレージ256GB

比較対象

[軽量級] DQベンチマーク

設定スコア評価
1920×1080 最高品質11425すごく快適
1280×720 標準品質16243すごく快適
DQベンチマーク
本機(8GB×2)11425 / すごく快適
Core i7-1165G7(8GB×2)10398 / すごく快適
Core i5-1135G7(8GB×2)10382 / すごく快適
Core i5-1035G7(8GB×2)9703 / とても快適
Ryzen 5 4500U(8GB×2)9431 / とても快適
Ryzen 5 3500U(4GB×2)6861 / 快適
Ryzen 3 4300U(4GB×2)6043 / 快適
Ryzen 5 4500U(8GB×1)5722 / 快適
Core i5-1135G7(8GB×1)5564 / 快適
Core i5-10210U(8GB×2)5479 / 快適
Core i7-10510U(16GB×2)5045 / 快適
Ryzen 3 3200U(4GB×2)4241 / 普通
Core i5-7200U(4GB×2)3701 / 普通
Core i5-8250U(8GB×1)3393 / 普通

1920×1080(最高品質)での比較

軽量級は負荷が小さい分差が小さいものの、それでも確実に「Yoga 750i」のスコアを上回っています。
FHD解像度であれば最高品質でも問題なくプレイできますね。

[中量級] FF XIV 漆黒のヴィランズ

設定スコア評価
1920×1080 最高品質3379やや快適
1920×1080 高品質4510快適
1920×1080 標準5404快適
1280×720 高品質7718非常に快適
1280×720 標準8860非常に快適
FF XIV 漆黒のヴィランズ
本機(8GB×2)3379 / 快適
Core i5-1135G7(8GB×2)2901 / やや快適
Ryzen 5 4500U(8GB×2)2685 / やや快適
Core i7-1165G7(8GB×2)2676 / やや快適
Core i5-1035G7(8GB×2)2317 / 普通
Ryzen 5 3500U(4GB×2)1925 / 普通
Ryzen 3 4300U(4GB×2)1859 / 普通
Ryzen 5 4500U(8GB×1)1664 / 普通
Core i5-1135G7(8GB×1)1303 / 設定変更
Core i7-10510U(16GB×2)1241 / 設定変更
Core i5-10210U(8GB×2)1159 / 設定変更
Ryzen 3 3200U(4GB×2)1152 / 設定変更
Core i5-7200U(4GB×2)928 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1)872 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

中量級になると冷却能力の差が顕著に出てきます。
本機のスコアはCore i7-1165G7の本来の性能が分かりますね。

1080p/標準で平均フレームレートが38.2fpsだったので、シビアなプレイをするのでなければ1080pでも遊べそうです。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定スコア評価
1920×1080 高品質1535動作困難
1920×1080 標準品質2125重い
1920×1080 軽量品質2685やや重い
1280×720 標準品質3119普通
1280×720 軽量品質3823普通
FF XV
本機(8GB×2)3119 / 普通
Core i5-1135G7(8GB×2)2733 / やや重い
Core i7-1165G7(8GB×2)2702 / やや重い
Ryzen 5 4500U(8GB×2)2606 / やや重い
Core i5-1135G7(8GB×1)2001 / 重い
Ryzen 3 4300U(4GB×2)1914 / 動作困難
Ryzen 5 3500U(4GB×2)1823 / 動作困難
Ryzen 5 4500U(8GB×1)1724 / 動作困難
Core i5-1035G7(8GB×2)1543 / 動作困難
Core i7-10510U(16GB×2)1075/ 動作困難
Core i5-10210U(8GB×2)1012 / 動作困難
Ryzen 3 3200U(4GB×2)1011 / 動作困難
Core i5-8250U(8GB×1)890 / 動作困難
Core i5-7200U(4GB×2)867 / 動作困難

1280×720(標準品質)での比較

重量級のFF XVでは、720pにすると”普通”評価に。
CPU内蔵グラフィックでは”重い”が限界と思っていたのですが、普通に超えてきました。冷却能力の差がどれだけ影響するのかがよく分かります。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

アイドル時4.2W
画面オフ時3.8W
スリープ時0.1-3.7W
CINEBENCH(S)27.8W
CINEBENCH(M)56.8W
最大60.1W

消費電力はあまり高くありません。
前世代の「PN62」では最大消費電力は80W超えだったのに対し、スコアは向上したのに最大60W強で収まっています

この消費電力の低さ(=発熱の少なさ)が後述する騒音にも影響しています。

騒音

状況音量聞こえ方
電源オフ34.8dB
アイドル35.7dB深夜の部屋だとうっすら聞こえる
最大43.3dBやや高音だけどそこまで不快ではない
最大(背面)47.5dB

騒音レベル[dB]音の大きさのめやす自室内の聞き騒音
うるさい70掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通50エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か30ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

音は、過去製品に比べてかなり静かになっています。

過去の「PN」シリーズのうるささが念頭にあったので、ベンチマーク中はどれだけうるさくなるかと身構えていたのですが、なかなかファンが回らず。

ストレステストをしながらゲームベンチでGPUにも負荷をかけた(消費電力が常時50Wオーバー)状態で3分ほど回してようやくファンが全開となり、43.3dBを記録。「PN62」では最大47.2dBだったので、3dBほど下がっています。

音量は指数関数表記なので大雑把に3dBで1.4倍、6dBで2倍、10dBで3.1倍、20dBで10倍の差となります。つまりは「PN62」比で騒音が3分の2強くらいにまで下がっているということです。

CINEBENCHのマルチスレッドテスト(CPU部が全開でGPUは負荷なし)の時だと39.7dBと40dBを超えず。昼間だと外を通る車の方がうるさいです。
フルロードで3分かかるような処理なんて日常使用ではそうないので、めったなことではファン全開にはならないと思います。

音としては壁の向こうのドライヤーの音といったところです。
生活音に近い音質なので意識に上りにくく、耳障りだとか不快感を覚えるとか、そういうことはありませんでした。

前述のエアフロー改善、低消費電力化など複数の要因が絡んでの結果なのでしょうが、これなら机の上に置けるなぁと感じました。

温度

温度は最高で88度。
CPUの設計最高温度は100度なので、実はまだ余裕があったり。

上でも書きましたが、ゲーミングノートのようにモード設定アプリを導入して、ハイパフォーマンスモードに設定出来ればもうちょっと上のスコアを目指せそうです。
とはいえ、現状でも十分高性能なので、これで良しとされたのかもしれませんが。

まとめ

ASUSのミニPCは歴史が長いこともあり、毎回の進歩はちょっとずつだったのが、今回は2段階くらいすっ飛ばした進化と感じました。

中身はガラッと変わっていて2枚基板になっているし、騒音は全く出ないし、それでいて性能はがっつりと上がっていて、結構びっくりしました。

筐体も変更されているので完全リニューアルと言ってもいいくらいです。それもASUSが積み上げてきた膨大なノウハウの上に成り立つリニューアルです。
残念なのはUSB4に対応しなかったことくらいでしょうか。

その「PN63-S1」の価格は以下の通り。

Core i3-1115G4/8GB/128GB:76,320円
Core i5-1135G7/8GB/128GB:87,120円
Core i7-1165G7/16GB/256GB:123,120円

Core i7モデルはともかくとして、Core i3およびCore i5モデルはこの円安相場の中、ASUS製品としては良心的です。
中身についても価格に見合ったものと言えるでしょう。

ASUSはグローバルではRyzen 6000Hシリーズ搭載の「PN54」、Intel第12世代Core CPU搭載の「PN64」を発表していますが、国内発売はおそらくは来年半ばになるでしょう。

こういうのは次を見ているときりがないですし、本機のような大きくリニューアルした節目というのを、購入の基準の一つにしてもいいんじゃないかと思います。

関連リンク

PN63-S1 製品ページ:ASUS

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカーASUS
モデル名PN63-S1
CPUCore i7-1165G7
GPUIris Xe
メモリ8GB×2
ストレージ256GB
PassMark 9Total5989.2
CPU Single3014
CPU Multi13729.4
2D1006.1
3D3412.6
Memory3054.8
Disk16589
PassMark 10Total3663.1
CPU Single3249
CPU Multi13092.7
2D377.7
3D3256.6
Memory3087.5
Disk17944.6
3DMarkTimeSpy1662
Graphics1484
CPU5190
FireStrike4227
Graphics4635
Phisics14236
Combined1558
NightRaid16033
Grapihics18105
CPU9726
SkyDiver13995
Graphic14250
Phisics12838
Combined14012
CloudGate19099
Graphics26072
Phisics9865
IceStorm80621
Graphics84755
Phisics68866
IceStormEX66725
Graphics66063
Phisics69154
IceStormUnlimited137662
Graphics191287
Phisics69485
3DMarkTimeSpy1670
Graphics1492
CPU5178
FireStrike4240
Graphics4639
Phisics14269
Combined1572
NightRaid16102
Grapihics18211
CPU9722
CINEBENCH R15OpenGL101.19fps
CPU(M)1041cd
CPU(S)227cd
CINEBENCH R20CPU(M)2492pts
CPU(S)583pts
CINEBENCH R23CPU(M)6480pts
CPU(S)1527pts
CPU-ZSingle621.4
Multi2819.9
CrystalMarkMark606070
ALU172467
FPU98371
MEM184837
HDD95105
GDI30562
D2D5537
OGL19191
GeekBench4Single67778
Multi21645
OpenCL46233
OpenCL(dGPU)
GeekBench5Single1584
Multi5424
OpenCL15396
OpenCL(dGPU)
PCMarkALL5155
Essensial9776
Productivity6836
DigitalContent5563
VR Mark2190
DQ(DX9)1920・最高11425
すごく快適
1280・標準16243
すごく快適
FF XIV(DX11)
紅蓮
1920・最高3389
やや快適
1920・高4677
やや快適
1920・標準5783
とても快適
1280・高7982
非常に快適
1280・標準9325
非常に快適
FF XIV(DX11)
漆黒の反逆者
1920・最高3379
やや快適
1920・高4510
やや快適
1920・標準5404
とても快適
1280・高7718
非常に快適
1280・標準8860
非常に快適
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高3402
設定変更
1920・高4529
普通
1920・標準5613
普通
1280・高7726
やや快適
1280・標準9058
快適
FF XV(DX11)1920・高1535
動作困難
1920・標準2125
重い
1920・軽量2685
やや重い
1280・標準3119
普通
1280・軽量3823
普通
MHF(DX10)
大討伐
19208355
128012870
ブラウザjetstream2209.133
BaseMark980.2
WebXPRT299
WebXPRT4220
MotionMark723.75
SpeedMeter2.0228
octane71395

ベンチマーク結果画像

コメント

タイトルとURLをコピーしました