2023年4月4日、HPは13.3インチの軽量モバイルノート「Pavilion Aero 13-be」の2023年モデル、「Pavilion Aero 13-be2000」を発売しました。
スペック
■ Pavilion Aero 13-be2000 | |
CPU | Ryzen 7 7735U Ryzen 5 7535U |
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メモリ | 8~16GB LPDDR5-6400 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 13.3インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI 2.1 オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.3 |
サイズ | 298×209×18.9mm |
重さ | 957g |
特徴
「Pavilion Aero 13-be2000」は、957gの軽さと10万円前後のお手軽価格で大人気となった「Pavilion Aero 13-be」シリーズの3番目にあたります。HPの販売ページでは”G3″と記載されています。
G1 → Ryzen 7 5800U、Ryzen 5 5600U
G2 → Ryzen 7 5825U、Ryzen 5 5625U
G3 → Ryzen 7 7735U、Ryzen 5 7535U
このうち”G1″についてはがじぇっとりっぷもレビューしており、軽くて使い勝手のいい良機種でした。
CPU
「Pavilion Aero 13-be2000」のCPUはRyzen 7000シリーズのうち、Ryzen 7 6800U/Ryzen 5 6600Uのリフレッシュ版(Rembrant-R)にあたる、Ryzen 7 7735U、Ryzen 5 7535Uが搭載されます。
もともとRyzen 7035シリーズは、搭載機は4月登場とされていたので、記事執筆時点ではベンチマークデータがありません。
とはいえ、Ryzen 7 6800U/Ryzen 5 6600Uのリフレッシュ版なので、両CPUの数%上くらいのスコアであると予想できます。
少なくとも、G2(Ryzen 7 5825U/Ryzen 5 5625U)から大幅に性能アップすることは確実です。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのLPDDR5-6400。オンボードで増設・換装には非対応です。
この辺りは軽量化とのトレードオフですね。
DDR5-6400は転送速度ではG1/G2のDDR4-3200の2倍。
レイテンシ(遅延)が増えた分、ベンチマークごとの性能アップの度合いはまちまちです。
Lightroomのようなメモリ上で処理を完結させる場合は1.5倍近いスコアを付けることもありますし、逆にCPU/GPUとのやりとりが多いゲーミング系ではほぼ横ばいとなります。
ストレージは256GBまたは512GBのM.2 NVMe SSD。Gen3かGen4かについては非記載です。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothは5.3です。
※2023年4月7日修正:何を血迷ったのか公開当初は有線LANありとか書いていましたが、正しくは有線LANなぞありません。
バッテリーはG1/G2都同じであれば、43WHrとなります。
軽量モデルだけあってさすがにバッテリー容量も少なめですが、稼働時間はG1/G2の11時間から1時間伸びて、12時間とされています。それだけ省電力化がうまくなったということです。
G1モデルでのレビューでは動画再生で12時間オーバーだったので、同程度の稼働時間は期待できるかと。
45分で50%充電できるファストチャージにも対応しています。
一番の特徴となる重さはG1/G2から変わらず、957gを維持しています。
外観
正面です。横幅一杯のEdge to Edgeキーボードで、”右一列あり”キーボードもそのままですね。
レビューではしっかりと変則なしの日本語キーボードでしたし、そこは心配ないでしょう。
ディスプレイはアスペクト比16:10の13.3インチWUXGA(1920×1200)で、画面占有率は90%。
・HDMI 2.1
・USB Type-A 5Gbps
・USB Type-C 10Gbps (PD、DP1.4出力対応)
・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
・USB Type-A 5Gbps
・電源コネクタ
インターフェースは変化なし。USB4に対応したかと期待したんですけどね…
Thunderbolt3/4・USB4デバイスは消費電力が高いものも多く、バッテリー容量に不安がある機種では搭載されない傾向にあるので仕方ないところです。
また、TB4/USB4チップは利用ユーザー数が多くないのに確実なコスト増につながるので、低価格製品では採用されにくいという側面もあります。
カラーはセラミックホワイトとピンクベージュの2色。
ホワイトモデルはAED(アニオン電着塗装)である点も変わりありません。
まとめ
「Pavilion Aero 13-be2000」の価格は109,000円から。販売ページでは旧モデルの”G2″と混ざっているので注意が必要です。
Ryzen 5 7535U/8GB/256GB:109,000円
Ryzen 5 7535U/16GB/512GB:119,000円
Ryzen 7 7735U/16GB/512GB:129,000円
おすすめはRyzen 7 7735Uモデル。性能差(特にグラフィック)が大きい割に価格差が小さいので、少しをケチるくらいなら思い切った方が確実に幸せになれます。
しかし…900g台の軽量モバイルノートで旧世代エントリーゲーミングノート並みのことができるようになるとか、胸熱ですね。
コメント
>筐体はG1/G2と同じもののようなので、1GbE有線LANもあると思われます。
G1から一度も有線LANなどないと思われます。
ご指摘ありがとうございます。
…そうだった!これUSBだ!
外観のインターフェースでは有線LANなんて書いてないのに、何を血迷ってたんだろう…
自記事のチェックすらまともにできてない奴が人のこと言えないですね…