2023年8月14日、SkyBariumはRyzen 7 7735HSを搭載した安価なミニPC「R7-7735HS」を発売しました。
セール記事では取り上げているのに、単独記事を書くのを忘れていました。
スペック
■ SkyBarium R7-7735HS | |
CPU | Ryzen 7 7735HS |
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メモリ | 16GB DDR5-4800 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(USB4)×1 USB3.2×2 USB2.0×2 HDMI DisplayPort 2.5GbE 有線LAN 1GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.2 |
サイズ | 130×130×54mm |
重さ | 0.5kg |
特徴
SkyBariumは割と尖った仕様の製品を出すことで、一部界隈では知られるようになりました。
中国・深圳に本拠を置く企業で、中国語だと「深圳市天钡科技有限公司」。2013年に北京で創業したとあります。
海外ではT-Baoのブランド名で展開していて、SkyBariumのブランド名は日本のみで使用している模様。「R7-7735HS」も公式での型番は「MN5X」とされています。が、箱には「MN77」と書かれているとか。
T-Baoの命名規則(MN〇〇と付けることが多い)的に、「MN77」が正式なモデル名かな。
CPU
「R7-7735HS」のCPUはRyzen 7 7735HS。Ryzen 7000シリーズの中でZen3+アーキテクチャを採用する7035シリーズに属しています。
言ってしまえば、Ryzen 7 6800Hのリフレッシュ版ですね。
最新のZen4アーキテクチャではありませんが、TDPの高いHSシリーズだけあって、性能は高めです。
ハイエンドクラスはRyzen 9 7940HSを搭載してきますが、価格も10万円前後となるため、コストバランスを考えるとRyzen 7 7735HSは非常に優れたCPUと言えます。
グラフィックもベンチマークによってはGTX 1050を超えてくるでしょう。
メモリとストレージ
メモリは16GB(8GB×2)または32GB(16GB×2)のDDR5-4800。
ストレージは512GBまたは1TBのM.2 SSDです。
M.2スロット自体はGen4 SSDに対応していますが、デフォルトストレージは3,500MB/sとあるので、Gen3 SSDが搭載されているようです。
2.5インチベイがあるように書かれていますが、この筐体で2.5インチのスペースってあるの…?
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)、Bluetoothはv5.2。
有線LANは1GbE+2.5GbEのデュアルLAN。
電源は中華系PCにありがちな”Type-C端子だけど20Vオンリー”ってやつです。
外観
「R7-7735HS」最大の特徴が、この半分だけクリアな筐体と、透けるライティング。
内部にはミニPCとしては異例なサイズの、約10mm厚の10cmファン。
1200~1300RPMくらいまでは静かで、全力(2000RPM)だと風切り音が結構うるさいのだとか。
TDPを30Wくらいに設定して、フルロード時でも1300RPM以下になるように設定しておくと、静音マシンと化すようです。
インターフェースです。
USB4はフロント側に配置。
また、ファンのライティングボタンもフロントに用意されています。
いくつかのパターンとライトオフができるとのこと。
まとめ
「R7-7735HS」の価格は記事執筆時点で16GB/512GBモデルが69,900円に13,000円オフクーポンで56,900円。
Ryzen 7 7735HS搭載ミニPCとしてはダントツの安さです。
32GB/1TBは65,900円(79,900円+14,000円オフクーポン)。
DDR5-4800なのでメモリ価格はDDR4-3200より高く、16GB(8GB×2)が最安7,000円強、32GB(16GB×2)だと最安12,000円くらいから。
価格差を考えると、32GB/1TBもコスパはほぼ変わらず、後々の換装を考えると最初から32GBにしておいた方がいいかなぁってところですね。
64GBに換装して、ストレージもGen4 SSDに入れ替える前提なら、16GB/512GBモデルでもいいでしょう。
関連リンク
公式サイト:T-Bao ※中国語
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