2018年6月5日〜9日の日程で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2018において、がじぇっとりっぷでも度々取り上げているRockchip RK3399を搭載したSBC(シングルボードコンピューター)であるIC Nexus者の「SBC3100」が展示されていました。
スペック
model | SBC3000 |
メーカー | IC Nexus |
発売日 | |
価格 | |
価格(日本円) | |
CPU | Rockchip RK3399(6コア) (2GHz A72 x2 + 1.5GHz A53 x4) |
GPU | |
メモリー | 1〜4GB DDR3 |
サポートOS | Ubuntu Android |
有線LAN | 1GbE x 1 |
Wi-fi | 802.11 b/g/n |
Bluetooth | 4.0 |
チップ | |
ストレージ | 8/16GB フラッシュ microSD |
USB | 2.0 x 2 2.0 x 2(pin) 3.0 x 2 3.0 x 2(pin) 3.0 x 1(type-C) |
GPIO | 8pin x 1 |
映像 | HDMI(2.0 4K/60Hz) eDP(1.3 2.5K/60Hz) DSI(2.5K/60Hz) DP(type-C 1.2 4K/60Hz) |
カメラ | MIPI CSI x 2 |
オーディオジャック | ○ |
その他インターフェース | mini-PCIe x 1 microSIM スロット スピーカーコネクタ x 2 UART I2C I2C(touch screen) IR receiver |
消費電力 | |
電源 | DC 9〜36V |
幅 | 150mm |
奥行き | 102mm |
高さ | |
その他 | 129g 加速度センサー ジャイロスコープ |
※スペックシートにGPUの記載がありませんでしたが、他のSBCから推測するに、”Mali-T860 MP4″と思われます。
特徴
がじぇっとりっぷがこれまで取り上げてきたRockchip RK3399搭載SBCは、PCIe 4xスロットを搭載した「RockPro64」や、SATAを2ポート備えた「ODROID N1」、まさかの2280サイズのM.2スロットがついた「NanoPC T4」、スマホ並みのセンサーの数の「OrangePi RK3399」など、個性派揃いでした。
それに対して「SBC3100」は、”ボード自体”には派手な特徴はありません。せいぜいがUSBが2.0/3.0、ピンヘッダまで合わせると8ポートもあることくらいです。あと、でかい。
他に変わった点といえばGPIOピンがRaspberry Pi互換の40pinではなく、8pinになっていること、入力電圧が9〜36Vと幅広いことでしょうか。なお、ピン配置は不明です。
PCIeレーンは2つのmini-PCIeスロットに使われています。表側のスロットは3G/4Gモデム用となります。
画像が小さいですが、裏側にもうひとつのスロットがあります。
さて、最初に”ボード自体”と書いたとおり、「SBC3100」にもちゃんと特徴がありまして、それはオプションの拡張モジュールが存在する点です。
ボード上には拡張モジュール用の電源出力も備えています。
これまで紹介してきたRK3399ボードにはない特徴ですね。
公式ページで紹介されているのは以下の3つの拡張モジュールとなります。
H310 (HDMI Input Module)
HDMI入力ボードです。内部でビデオと音声に分離・出力しています。
HDMIは1.4b(フルHD、60Hz)までの対応となります。
H330 (LVDS Display Module with LED driver)
MIPI-DSIとLCDディスプレイを接続するためのモジュールです。
D120-SE (4x RS232/485 with isolation)
4ポートのシリアルポートです。
まとめ
なんというか、「あ、RK3399ボードだ。紹介しなくちゃ」くらいのノリで記事を書いたために、紹介に苦慮した「SBC3100」ですが、公式サイトでは想定用途としてデジタルサイネージ、シンクライアント、KIOSK(スタンドアロンの情報端末)、POSシステムなどを挙げています。
確かにそれらの用途に向いているとは思いますが、オーバースペックな気が…
なお、「SBC3100」は販売ページも見当たらず、価格については不明です。
関連リンク
SBC3000 – IC Nexus
SBC3100 – COMPUTEX TAIPEI Product Catalogue
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