2019年11月10日頃から、Intelの第10世代Core CPU搭載NUC「Frost Canyon」のリーク情報が出回っています。
情報源はIntel自身で、テクニカル情報が閲覧できます。また、Intelタイからはモデル名の入ったチラシ(PDF)が公開された状態になっています。
リークPDF:Intel
リークPDF:Intel Thailand
スペック
メーカー | Intel | |
型番 | BXNUC10i*FNK | BXNUC10i*FNH |
価格 | ||
発売日 | ||
幅 | 117mm | 117mm |
奥行き | 112mm | 112mm |
高さ | 36mm | 51mm |
容量 | 0.47L | 0.67L |
CPU | Core i7-10710U Core i5-10210U Core i3-10110U | |
CPU世代 | 第10世代 Comet Lake | |
ベース周波数 | 1.1GHz 1.6GHz 2.1GHz | |
バースト周波数 | 4.7GHz 4.2GHz 4.1GHz | |
グラフィックチップ | UHD Gen9.5 | |
コア/スレッド数 | 6C / 12T 4C / 8T 2C / 4T | |
TDP | 15W | |
チップセット | ||
メモリインターフェイス | SO-DIMM DDR4 2666 | |
メモリスロット | 2 | |
メモリ最大 | 64GB | |
ECC対応 | × | |
ストレージ | × | |
SATAポート数 | × | 1(<9.5mm) |
M.2 | Key-M x 1 | |
mSATA | ||
USB2.0(内部) | 2 | |
USB2.0(外部) | × | |
USB3.0(内部) | × | |
USB3.0(外部) | Front x 1(Gen2) Rear x 2(Gen2) | |
USB type-C | Front x 1(Gen2) Rear x 1(TB3) | |
SDカード | Side x 1(SDXC) | |
LAN | 1Gb x 2 (Intel i219-V) | |
Wi-fi | 802.11ax (Intel AX200) | |
Bluetooth | 5.0 | |
D-Sub | × | |
DVI | × | |
HDMI | Rear x 1(2.0b) | |
4K対応 | 4K/60Hz | |
DisplayPort | 1.2(Type-C) | |
シリアルポート | × | |
S/PDIF | × | |
オーディオジャック | Front x 1 | |
サウンドチップ | ||
光学ドライブ | × | |
PCI-Eスロット | × | |
eSATA | × | |
赤外線 | ○ | |
Optaneメモリ対応 | ○ | |
最大消費電力 | ||
電源 | 120W(i7) 90W(i3/i5) | |
ノイズレベル | 47dB | |
VESA | ○ | |
付属品 | ||
その他 |
特徴
前述のPDFからリスト部分の抜粋です。
モデルごとの詳細はテクニカル情報に記載されています(長くなるのでCore i7モデルは省略)。
がじぇっとりっぷでは昨年にIntelのリーク情報を記事にしましたが、その中にも「Frost Canyon」の記載があり、2019年3Qに登場することになっていました。

この情報ではNUC9でしたが、実際には第10世代が発表され、NUC9が飛ばされてNUC10となったことが分かります。
「Frost Canyon」はIntel NUCの正統後継というか順当なアップデート版で、第10世代のComet Lakeを搭載しています。
搭載されるCPUは下記の3種類です。
BXNUC10i3FNH/K:Core i3-10110U (2コア/4スレッド、2.1〜4.1GHz、2209/6033)
BXNUC10i5FNH/K:Core i5-10210U (4コア/8スレッド、1.6〜4.2GHz、2329/8764)
BXNUC10i7FNH/K:Core i7-10710U (6コア/12スレッド、1.1〜4.7GHz、2396/12882)
最後の数字はPassmark(シングル/マルチ)ですが、Core i7-10710Uはついに5桁到達ですね。
3年前の第7世代の頃はCore i7-7500Uでも2コア4スレッドで、Passmark値が1912/5120だったことを考えると、スコアが倍以上になっています(スレッド数は3倍ですが、動作周波数の関係で2倍強に落ち着いています)。
メモリはDDR4-2666までの対応で、最大64GBです。前世代のNUC8では最大32GBだったので、倍増しています。
ストレージは従来通り、M.2 SSD(FNK)かM.2 SSD+2.5インチ(FNH)となります。筐体サイズも変わっていません。
Wi-fiはIntel AX200となり、802.11ax(Wi-fi 6)対応となりました。
ちょっと変わったところといえば、Core i7-10710U(BXNUC10i7FNH/K)の電源が120Wに強化されたことでしょうか(Core i3/i5は90W)。
外観
外観画像に関しては、正式発表前なのであまり多くはありません。
正面画像です。
これまでUSB Type-A x2だったものが、Type-A+Type-Cになりました。
どちらもNUC8の時と同じく10GbpsのUSB3.2 Gen2です。
端子類の上に4つ開いている穴はクアッドアレイマイクです。
NUC8ではデュアルだったので、ちょっとアップグレードしてますね。
背面はNUC8と変わりありません。
Thunderbolt3からは映像出力が可能なので、ハブなどを使えばトリプルディスプレイまで可能です。
サイドにSDXCカードスロットがある点も同様です。
テクニカル情報には内部のマザーボードについても書かれています。
こちらもUSB2.0 x2のヘッダピンがあったりと、NUC8とあまり変わらないように見えます。
まとめ
「Frost Canyon」は前世代「Bean Canyon」の後継として、第10世代Core CPUに合わせたアップデートがなされています。
一番の魅力はNUCで6コアが使えるようになる点でしょう。
4コアでもいいのであれば、Whiskey Lake+Radeonな「Islay Canyon」の方がおすすめです。

個人的には、ちょっと大型化しますが「Ghost Canyon」の方が気になります。

「Frost Canyon」の販売時期は判明していませんが、「Bean Canyon」が2018年11月前半だったことを考えると、年末商戦前には出てくるんじゃないかなぁと。
リーク情報では「Ghost Canyon」の最上位「NUC9i9QNX」も2019年中なので、これも間に合えば年末は面白いことになりそうです。
関連リンク
テクニカル情報(PDF):Intel
リークPDF:Intel Thailand
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