2023年1月20日、中国の新興PCメーカーiKoolCoreは、Jasper Lakeにクアッド2.5GbEな超小型デスクトップ「R1」の予約を開始しました。もうちょっと名前ひねってくれないかな?
2022年12月に発表されていたものですが、ようやくアクションができるようになりました。
iKOOLCORE R1 (Pre-order):iKOOLCORE
スペック
■ iKOOLCORE R1 | |
CPU | Celeron N6005 Celeron N5105 |
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メモリ | 8~16GB LPDDR4-4233 |
ストレージ | 0~512GB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.0×2 HDMI microSDXC 2.5GbE×4 |
wi-fi | なし |
サイズ | 75×75×48mm |
重さ | 270g |
特徴
「R1」はCHUWI「LarkBox」やGMK「NucBox5」に代表される、10cm以下の立方体型な超コンパクトPCです。
サイズは75mm角と、このジャンルとしては大ぶり(たとえば「LarkBox」は61mm角)ですが、クアッド2.5gbEというのはそんなことが気にならないくらいインパクトがあります。
CPU
「R1」のCPUはIntel Jasper Lake世代のCeleron N6005またはCeleron N5105です。
性能面ではCeleron N6005は旧世代のCore i3クラスと言ってもいいくらいになっています。
メモリとストレージ
メモリは8GBまたは16GBのLPDDR4-4233。オンボードで増設はできません。
とはいえ、16GB以上となるとCPUがボトルネックになるでしょう。
ストレージは最大512GBまでのM.2 2242 NVMe SSD。接続はPCIe Gen3 x2接続です。
ストレージなしも選択できます。
なお、当たり前ですがサイズ的に2280 SSDは入りません。
それと、BIOSを書き換えればSATA SSDも動くとのことですが…普通にNVMeでいいんじゃないかと。
その他
無線LANはどこにも記載がないので非搭載と思われます。これで実は搭載していたらすげえなとは思いますが。
有線LANは前述の通り、2.5GbE×4ポート。チップはIntel i226-Vです。
電源は12V Type-C。これ、中華PCで定着しちゃったなぁ…
それとOSはWindowsではなくUbuntu 22.04となります。
外観
背面です。4つの2.5GbEポートが圧巻です。
HDMIは2.0で、4K/60Hz出力に対応しています。
他のインターフェースは前面と側面を使っています。
Type-Cが側面ってのにも理由がありまして。
これが分解図。
M.2 2242 SSDを収めようとすると、Type-A端子だと奥行きがありすぎるんですね。
側面の図でも分かるように、冷却は底面吸気、側面排気となります。
別の分解図では、ファンの構造が分かりやすいです。
パッケージ内容。
電源アダプタでけぇ。じゃなくて本体の小ささが分かりますね。
横のVESAマウンタの方が明らかに面積広いという。
まとめ
「R1」の価格は199ドルから。といっても「N5105/8GB/ストレージなし」ですが。
「N6005/16GB/128GB」だと309ドルです。
※2023年4月2日追記:Amazonにて同型品の販売を確認しました。「N6005/16GB/512GB」で50,535円(iKOOLCOREだと359ドル=47,800円程度)なので、割と良心的な価格です。
超コンパクトPCとしてはやや高めになりますが、それだけの価値はあると思います。
OEMもしているようで(というか「R1」自体がOEM販売である可能性も)、AliExpressではXCYというメーカーが同型機を販売しています。
ルーター向け・サーバー向け超小型PCというニッチなジャンルを攻めた製品ですが、刺さる人にはぶっ刺さる、(今のところ)唯一無二な一台です。
関連リンク
iKOOLCORE R1 (Pre-order):iKOOLCORE
XCY Mini PC (同型機):AliExpress
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