2024年2月22日、AlldocubeはUNISOC T606を搭載したタブレット「iPlay 60」を発売しました。
スペック

■ iPlay 60 | |
CPU | UNISOC T606 |
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メモリ | 4GB(+拡張8GB) |
ストレージ | 128GB |
画面 | 10.95インチ IPS 2000×1200 |
インターフェース | USB Type-C(2.0)×1 microSD |
カメラ | 前:500万画素 後:1600万+200万+200万画素 |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
4G/5G | 4G対応 B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/38/40/41 |
バッテリー | 7,000mAh |
サイズ | 259.2×163.7×7.95mm |
重さ | 520g |
特徴
「iPlay 60」はそのまんま、「iPlay 50」の後継機に当たります。
「iPlay 60」では単純なスペックアップだけではなく、機能面での強化が図られていて、iPlayシリーズとしてはおそらく初めてスタイラスペンに対応しました(Alldocube製品としては「X Game」などがスタイラスペンに対応しているので、初というわけではありません)。
SoC
「iPlay 60」のSoCはUNISOC T606。「iPlay 50」ではUNISOC T618でした。
2021年に登場したSoCで、2コアのCortex-A75と6コアのCortex-A55からなるbig.LITTLE構成は2019年登場のUNISOC T610/T618と同じです。
動作周波数が抑えられているので、同じ構成でもCPUスコアは少し低くなっています。
グラフィックについてはT618のMali-G52 MP2(Bifrost 2、16nmプロセス)からMali-G57 MP1(Vallhall 1、7nmプロセス)へと世代交代したものの、2EUから1EUへとプロセッサ数が減ったことでスコア的には下がっています。
ざっくり性能を比較すると、AnTuTu(v9)スコアで、T606はCPUが6.2万、グラフィックは3.5万。T618はCPU6.9万、グラフィックは4.5万くらいになります。
この辺りは、同じT606を搭載した「P40HD」やAlldocube「iPlay50 mini」のレビューで比較しています。


その他のSoCとの比較はこんな感じになります。
性能的にはエントリークラスで、現行製品としては最低レベルです。
とはいってもゲーム以外の日常用途では十分な性能を持っているんですけどね。
また、「iPlay 50」では後からHelio G99を搭載した「iPlay 50 Pro」が登場したので、「iPlay 60」でも同じようになる可能性はあります。
メモリとストレージ
「iPlay 60」のメモリは4GB。最新モデルにしては少ないですが、「iPlay 50」も4GBスタートで、後から6GBモデルが追加されたので、同じようになる可能性が高いです。
OS(Android 13)が仮想メモリ(ストレージの一部をメモリとして扱う)に対応しており、拡張メモリは+8GBまで対応しています。
ストレージは128GB。UFSかeMMCかは不明ですが、おそらくはeMMCでしょう(UFSだったら主張していると思うので)。
「iPlay 50」は64GBだったので、ここは地味に倍増です。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ac)対応。Bluetoothはv5.0です。
4G/LTEにも対応し、デュアルSIMスロット(片方はmicroSDと排他)となっています。
画面は10.4インチ2000×1200から10.95インチ2000×1200へとわずかに大画面化。
フットプリントが増えたことでバッテリーは6,000mAhから7,000mAhへと大容量化しました。
製品サイズは厚さが8.4mmから7.95mmに減った一方で、重量は466gから520gへと増えています。
この重量増はバッテリーだけでなく、スピーカーがデュアルからクアッドになったことも影響してそうです。
充電は最大18Wまで対応。ただし、付属の充電器は10Wとなっています。
外観
本体です。
スピーカーは左右に2つずつのクアッドスピーカーで、電源・音量ボタンともにサイドについています。
代わりに、オーディオジャックはなくなったようです。
ちょっとわかりにくいですが、フロントカメラは横置き時の真ん中上部に位置しています。
WidevineはL1。さらに初代モデルからNFE(Netflix Edition)となっています。
「iPlay 50」ではWidevine L3→Widevine L1→NFE版(Proとmini)と複数のバージョンがあり、しかも混在して販売されているカオスな状況なので、ここで混乱する必要がなくなるのは地味に大きいかと。
カメラもタブレットとしては珍しい3眼。
焦点距離などの詳細は不明ながら、200万画素のマクロカメラと広角カメラを内蔵します。
カメラアプリはシーン判定に対応している模様。
「iPlay 60」最大の売りとなるのがコレ。スタイラスペン対応です。
最大の売りといいつつ、スタイラスペンは別売りなんですけどね。
プロトコルが不明(海外のレビュー動画ではUSIとされています)なので専用ペンを使わざるを得ませんが、この専用ペンが4096段階の筆圧に対応したType-C充電式(満充電まで40分)のペンとなっています。
さらにiPadペンのようにマグネットでくっつきます(充電はされません)。
レビュー動画を見た限りでは、多少の遅延はあるものの描かれる線は結構綺麗でした。
まとめ
「iPlay 60」の価格は24,900円。2月27日まで4,000円オフクーポンが発行されています。
さらに、限定コードを使えば16,916円まで値下がりします。
コード:CUBEiPlay60
スタイラスペンは4,999円。これが本当にUSI方式であれば、Type-C充電式のペンとしてはかなり安価な部類となります。
2月25日まで「タブレットと同時購入で50%オフ」のプロモーションが行われています。
つまり、割引を適用させつつ「iPlay 60」とペンを同時購入すると、合計で19,415円になるという。
合わせて2万円切るってすごいですね。
メモリ4GBが微妙なところですが、NFEで3眼カメラでスタイラスペン対応と、今後はこの辺りが標準スペックになってくるのかなぁと思わせる内容で。
動画鑑賞用にも、ちょっとしたお絵かきや子供の落書き用にも、かなり汎用性が高く仕上がっているので、これからタブレット購入を考えている人には割とおすすめできる一台です。
…なお、ゲーム用とまではさすがにカバーしていないので、ゲームしたい人はXiaomi「Pad 6」がおすすめです。
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