2020年7月21日、LenovoはIntel CPUとAMD CPUのどちらにも対応した14インチ2-in-1ノート「IdeaPad Flex 550」および「IdeaPad Flex 550i」を発売いたしました。
ちなみに型番の”i”がIntelモデルを表しています。無印がAMDモデルになったあたり、下剋上感があって素敵です。
スペック
■IdeaPad Flex 550 | |
CPU | Ryzen 7 4700U Ryzen 5 4500U Ryzen 3 4300U |
---|---|
メモリ | 4~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
USB | 3.0(Type-C)×1、3.0×2 |
wi-fi | 802.11ac+BT4.2 |
サイズ | 321.5×217.5×17.9mm |
重さ | 2.1kg |
■IdeaPad Flex 550i | |
CPU | Core i7-1065G7 Core i5-1035G1 Core i3-1005G1 |
---|---|
メモリ | 4~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
USB | 3.0(Type-C)×1、3.0×2 |
wi-fi | 802.11ac+BT4.2 |
サイズ | 321.5×217.5×17.9mm |
重さ | 2.1kg |
モデル一覧
CPU | メモリ | ストレージ | Office | 価格 |
---|---|---|---|---|
Ryzen 3 4300U | 4GB | 256GB | × | 54,340円 |
Ryzen 5 4500U | 8GB | 59,455円 | ||
512GB | 61,875円 | |||
Ryzen 7 4700U | 16GB | 72,380円 | ||
Ryzen 3 4300U | 4GB | 256GB | H&B2019 | 75,240円 |
Ryzen 5 4500U | 8GB | 80,080円 | ||
512GB | 84,150円 | |||
Ryzen 7 4700U | 16GB | 92,565円 |
CPU | メモリ | ストレージ | Office | 価格 |
---|---|---|---|---|
Core i3-1005G1 | 4GB | 128GB | × | 54,340円 |
Core i5-1035G1 | 8GB | 256GB | 63,360円 | |
512GB | 70,070円 | |||
Core i7-1065G7 | 16GB | 95,040円 | ||
Core i3-1005G1 | 4GB | 128GB | H&B2019 | 73,920円 |
Core i5-1035G1 | 8GB | 256GB | 84,535円 | |
512GB | 90,365円 | |||
Core i7-1065G7 | 16GB | 115,995円 |
特徴
冒頭にもあるように、「IdeaPad Flex 550/550i」はIntel/AMD両対応の、14インチ2-in-1ノートです。
筐体そのものは共通で、スペック表上での差はIntel CoreシリーズかAMD Ryzenシリーズかといったくらいです。
あとはCPUの価格差を埋めるためか、Core i3モデルはSSDが128GBで、Ryzen 3モデルは256GBといったくらいでしょうか。
CPUはIntelモデルが10nmプロセスなIce Lake世代、AMDモデルは7nmプロセスなRyzen 4000シリーズです。
がじぇっとりっぷではIce Lake、Ryzen 4000ともにまだレビューしたことがないのですが、PassMarkでのスコアを見比べる限り、Ryzen 4000が圧倒しています。
これでAMDモデルの方が安いというんだから、LenovoがAMD系を無印にしてしまうのもうなずけます。
メモリはCPUと対応していて、Core i3/Ryzen 3は4GB、Core i5/Ryzen5は8GB、Core i7/Ryzen 7は16GBです。
オンボードでメモリスロットもなしとなっているので、4GBなCore i3/Ryzen 3モデルは選びにくいですね。
ストレージは最安値をそろえるためか、Core i3が128GB、Ryzen 3が256GBと異なっています。
Core i5/Ryzen5は256GBと512GBが選べ、Core i7/Ryzen 7は512GBです。
安価なモデルなためか、Wi-fiは802.11ac(Wi-fi 5)止まりとなっています。
「IdeaPad Flex 550/550i」は固定スペックでカスタマイズもできないので、ここはそろそろ安価なモデルにも802.11ax(Wi-fi 6)を導入してほしいところです。
筐体
前述のとおり、「IdeaPad Flex 550/550i」は共通の筐体を用いています。
▲ディスプレイのベゼルはかなり細いです。
分かりにくいですがカメラはプライバシーシャッター(ThinkShutter)付きです。
▲2-in-1ノートなのでディスプレイは360度回転します。
がじぇっとりっぷは未だにテントモードとか使ったことはありませんが、人によっては使うん…でしょうか?
▲タブレットモードです。
「IdeaPad Flex 550/550i」はLenovo Digital Penなるものが標準で付属します。
Lenovoは複数のペンをリリースしていますが、おそらくは「Lenovo 電子ペン」になるものと思われます。
ペン/PCサプライ > ペン:Lenovo
また、排気口がヒンジ部にあることも画像から分かります。
1. USB 3.0
2. 4-in-1メディアカードリーダー
3. 電源ボタン
4. 電源コネクタ
5. HDMI
6. USB3.0 Type-C (PD対応)
7. コンボ・ジャック
インターフェースは2-in-1スタイルに合わせたものとなっていて、例えば電源ボタンはサイドに来ています。
クラムシェルノートと違って左右バランスよく配置しているのも特徴ですね(最近では右はマウス用のUSB一つとカードスロットなど出っ張らないものを配置することが増えています)。
▲ちょっと画像が小さいですがキーボードです。
指紋リーダーは標準で搭載されます。
スピーカーは底面ではなくキーボード左右にありますが、同じキーボード左右スピーカーな「IdeaPad S540」から変わっていなければ、”底面にあるよりはましだけど目の前を音が通り過ぎる”感じになると思われます。
まとめ
「IdeaPad Flex 550/550i」は5万円台スタートと安価な2-in-1ノートですが、性能差やメモリ等のスペックまで含めて考えると、Ryzen 5モデルかRyzen 7モデルに絞られそうです。
特にRyzen 5/8GB RAM/256GB SSDのモデルは記事執筆時点で59,455円と6万円を切っていますし、プラス2,000円で512GBにできるので悩ましいところです。
価格だけならば「IdeaPad Slim 350 14」の方が安価ではありますが、ディスプレイがTNパネルだったり、USB Type-Cがなかったり、ベゼルが太かったりとCPU以外の評価はよくありません(メモリ増設ができる点は「IdeaPad Slim 350 14」の方が上ですが)。
個人的にはRyzen 5/Ryzen 7モデルは「IdeaPad Slim 350 14」との差額分くらいのメリットはあるんじゃないかと思います。
コメント