現状の最適解では? CHUWI「MiniBook(2022)」はJ4125搭載で4万円切りの8インチミニノート

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2022年2月25日、CHUWIは8インチ2-in-1ミニノート「MiniBook」の2022年モデルをAmazonで発売しました。

※2022年3月20日追記:現在の価格に合わせ、タイトルを”3万円切り”から”4万円切り”に変更しました。

CHUWIは以前に「HiPad Pro」でスペック詐欺(詳細は検索してください)をやらかしていますが、「MiniBook」は旧製品のアップデートモデル的な立ち位置となるので、やらかしてはいないと思われます。

2022年6月5日追記:レビューを掲載しました

【レビュー】CHUWI MiniBook(2022):気になる部分はあるけれど安価でそこそこ、モバイルでできる程度の作業ならこれでいいんじゃと思わせるミニノート
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スペック

■ MiniBook(Celeron)
CPUCeleron J4125
メモリ6GB LPDDR4
ストレージ128GB eMMC
画面8.0インチ IPS WUXGA
インターフェースUSB Type-C(3.0)×1
USB 3.0×1
USB 2.0×1
miniHDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi802.11ac+BT5.0
バッテリー7.6V/3500mAh(26.6WHr)
サイズ201×128.6×19.3mm
重さ0.663kg

特徴

「MiniBook」は2019年6月にIndiegogoでファンディングを行ったミニノートです。
当時はCore m3-8100YまたはCeleron N4100で429ドル(約46,200円)スタートでした。

コスパ抜群。CHUWI「MiniBook」はCore m3-8100Yモデルでも524ドルな8インチUMPC

「MiniBook(2022)」は筐体そのままにCPUだけ変更…と思いきや、ファンレス化も実現しているようです。

2022年3月5日追記:実現していませんでした。詳細は後述

CPU

CPUはミニPCや格安ノートでおなじみ、Gemini Lake Refresh世代のCeleron J4125です。
CHUWIでも「LarkBox Pro」や「HeroBox」、「GemiBook Pro」などで採用されていますね。

CPUPassMark
Ryzen 3 5300U(4C/8T)100312391
Core i7-1065G7(4C/8T)89922504
Core i5-1035G1(4C/8T)79642390
Ryzen 3 4300U(4C/4T)78912370
Ryzen 7 3700U(4C/8T)74252062
Ryzen 5 3500U(4C/8T)71411991
Core i7-10510U(4C/8T)70982440
Core i3-1115G4(2C/4T)65562774
Core i5-10210U(4C/8T)64872266
Core i5-8250U(4C/8T)60851984
Core i3-1005G1(2C/4T)52102288
Celeron N5095(4C/4T)42441577
Ryzen 3 3250U(2C/4T)41311900
Celeron N5105(4C/4T)40521520
Core i3-10110U(2C/4T)40472305
Ryzen 3 3200U(2C/4T)39671864
Core i5-7200U(2C/4T)33801789
Celeron J4125(4C/4T)32381214
Athlon 3050U(2C/2T)32271776
Pentium N6000(4/4T)31761221
Core m3-8100Y(2C/4T)30341841
Celeron J5005(4C/4T)26671207
Celeron N5100(4C/4T)25461251
Celeron N4100(4C/4T)24761005
Celeron N4500(2C/2T)19671411
Celeron N3450(4C/4T)1925762
Celeron N4000(2C/2T)14781072
Atom x7-z8750(4C/4T)1406704
Celeron N3350(2C/2T)1133801
Atom x5-z8350(2C/2T)922488

上段:CPU総合、下段:シングルスレッド

PassMarkのCPUスコアはCore m3-8100Yを上回る3200をマークしています。Celeron N4100比だと1.5倍ですね。
ついでにがじぇっとりっぷがレビューしたTopJoy「Falcon」(Celeron J5005)も比較対象に入れていますが、相当に上回っています。

【レビュー】 Topjoy「Falcon」はUMPCとしてコストと性能のバランスが取れた良機種でした

メモリとストレージ

メモリは6GB LPDDR4
いつもながらCHUWIって6GBが好きですね…8GBでいいのに。

ストレージは128GB eMMC
空きM.2 SATAスロット(2242サイズ)があるので、内部ストレージの増設ができます。

というかこの内容って完全に「LarkBox Pro」のミニノート版ですね。
「LarkBox Pro」もCeleron J4125、6GB LPDDR4、128GB eMMC、空きM.2 SATA(2242)ありというスペックです。

その他

Wi-fiは旧製品から引き続き802.11ac(Wi-fi 5)のままです。
まぁ、スペック的・用途的にWi-fi 6でないと無理な、1Gbpsを超えるような通信が必須な場面は考えにくいので、最大866MbpsなWi-fi 5でも十分でしょう。

バッテリーは26.6WHr(7.6V/3500mAh)で、これも旧製品と同じです。
駆動時間は最大8時間とされています。

大きく違うのは、旧製品はファン付きだったのが、ファンレスになった点でしょう。

2022年3月5日追記:公式ページが公開され、そちらではファンありとなっています。また、現物でもファンが動作していることを確認いたしました。Amazonのファンレスのイメージ画像はどこから来たんだろう…?

外観

外観は旧製品と変わらないため、一部旧製品の画像を流用しています。

フットプリントは201×128.6mmで、サイズ感としてはこんな感じです。

インターフェースはUSB3.0が2ポート(Type-A+Type-C)、USB2.0が1ポートです。
30WのUSB PDにも対応しています。

キーボードは日本語表記ありで、旧製品の日本語バージョンと変わりません。
変則キーが多いものの、足りないキーはなさそうです。

また、キーボードバックライトも搭載しています。

ディスプレイは8インチWUXGA(1920×1200)でペン対応、筆圧検知は1024段階です。
ただし、ペンは別売りです。

2-in-1なのでディスプレイは360度回転
旧製品ではタブレットモードでの固定が甘そうでしたが、筐体はそのままっぽいので改善はされていない気がします。

まとめ

「MiniBook(2022)」の価格は記事執筆時点では38,800円から1,900円オフの36,900円に7,000円オフクーポンで29,900円です。ミニノートとしてはすさまじくお手軽ですね。
「LarkBox Pro」にディスプレイとキーボードとバッテリーをつけたものと考えると納得の価格ですし、J4125搭載ノートとしてみると相場よりも安いくらいです。

以前話題になったドン・キホーテ「Nanote P8」(29,800円)とほぼ同価格ですし、上位版的な立ち位置になるんじゃないかなと。

※2022年3月20日追記:発売セールが終了し、現在は39,900円です。

ついに実用スペックに。ドンキ「Nanote P8」は8GBメモリでニーキュッパな7インチUMPC

個人的にはJasperLakeで性能が上のCeleron N5105やN5095あたりを搭載したモデルがあったらいいなぁと思うのですが、これまでのN5105/N5095搭載機の価格を見る限りでは3万円切りは無理っぽい雰囲気なので、J4125が現状の最適解なのでしょう。

CHUWIは先日「MiniBook X」を発売しましたが、あちらはCeleron N5100(J4125より性能が低い)なうえ、評判の悪いパンチホールディスプレイ(8.4インチ2.5Kはうらやましいんですけどね)、価格も599ドル(約7万円)と倍以上の価格です。

価格が微妙。CHUWI「MiniBook X」は10.8インチ2.5Kな薄型コンパクト2-in-1ノート

「MiniBook(2022)」はプレスリリースも出ていないし、特に話題にもなっていませんが、実用スペックを備えつつ低価格なミニノートなわけで、これから話題になってもおかしくないと思います。
正直、ひっそりリリースするにはもったいないと思うので、盛り上がってほしいですね。

関連リンク

【レビュー】CHUWI MiniBook(2022):気になる部分はあるけれど安価でそこそこ、モバイルでできる程度の作業ならこれでいいんじゃと思わせるミニノート

コメント

  1. Semiry より:

    こんにちは。九州福岡からです。

    「CHUWI MiniBook」の中古を最近購入(ほぼ未使用に近い状態でした。)し、利用しています。
    →リモートデスクトップ利用メインでの使用です。(+
    一人息子、5歳のお絵かき利用)

    最終版だったので、eMMC抜きの追加リターン(8100Y、16GB、512GB)のものです。
    →Makuakeで78,570円(税込)、一般販売価格:97,000円(税込)だったものになります。

    Windows 11に自身でアップグレードしての使用ですが、問題なく利用できています。

    メモリは多いに越した事はない、との思いです。(あくまでも私見ですが。)

    それでは失礼します☆

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